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『日本組曲』 Op.33 / ホルスト

のまにまに DTM Orchestra
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『日本組曲』
(にほんくみきょく、Japanese Suite)
作品33は、グスターヴ・ホルストによって
1915年に作曲された、
6楽章から成るバレエ音楽。
全編を通して日本民謡の旋律により
構成されている。

舞踊家伊藤道郎の依頼により、
『惑星』の作業を中断して書かれた。
旋律は伊藤道郎の口から
ホルストが採譜したとされ、
「ねんねんころりよおころりよ」の
歌詞で知られる子守唄
(これはしばしば「江戸子守唄」などと呼ばれる)
などが使われている。
1916年にロンドンでこの曲の
伊藤道郎による舞踊公演が
行われたとされるが、異論がある。

東京音楽大学の
武石みどりの研究では、
上記説の一部が否定されている。
武石は“ブリティッシュ・ライブラリーにある
『日本組曲』のスコア(Add. Ms 57882)の
タイトルページには、
ホルストの自筆で
「マリオネット・ダンス以外の部分の
主題を提供してくれた日本のダンサー
伊藤道郎のために作曲した」ことが
明記されている。”とし、
一部の曲は伊藤から
 採譜されたものではないことを示し、
 また“初めてパート譜が作成され作品が
初演されたのは、伊藤が米国に渡った後、
1919年3月22日”、
“伊藤が1916年8月までロンドンに
滞在していたにもかかわらず、
伊藤の踊りで『日本組曲』が
初演された記録はない。
『日本組曲』は伊藤の依頼により
 特定の機会に初演するために
 作曲されたものではなかったということが
 推測される。”

1. 前奏曲 - 漁師の歌
(Prelude - Song of the Fisherman )
2. 儀式の踊り
(Ceremonial Dance )
3. 操り人形の踊り
(Dance of the Marionette )
4. 間奏曲 - 漁師の歌
(Interlude - Song of the Fisherman )
5. 桜の木の下での踊り
(Dance Under the Cherry Tree )
6. 終曲 - 狼たちの踊り
(Finale - Dance of the Wolves )

「操り人形の踊り」については
「『惑星』の第3曲〈水星〉作曲の
直前に作られたため、
両者には性格と表現に共通性がある。」
とも評されている。

伊藤 道郎
(いとう みちお、1893年4月14日
 - 1961年11月6日) は、
日本のダンサー、振付師。

東京府東京市神田区生まれ。
伊藤為吉の長男。
慶應義塾普通部卒業。
1911年に帝国劇場歌劇部に入団し、
三浦環との共演でドイツ語の
オペラ『釈迦』で初舞台。

1911年11月1日に声楽家を志し
19歳でパリに留学、
シャトレ座でニジンスキーを見る、
ロダンや、ドビッシー等と交流をもつ。
1912年にドイツに移住、
ベルリンではイザドラ・ダンカンの公演を観る。
その後、ライプツィヒに滞在、
ドレスデン郊外ヘレラウの
エミール・ジャック=ダルクローズ舞踊学校に入団。

1914年 第一次世界大戦の影響で
英国に渡る。1915年、ホルストに
舞踊曲『日本組曲』の作曲依頼をした。
1916年にはアイルランドの
詩人イェイツと共に能を研究し、
戯曲『鷹の井戸』の完成に貢献した。
Wikipediaより

組曲『惑星』の作曲を
中断して作られたようで
約110年前の作品です!
ちょっと変わった響きがしたり
日本人の感覚とは
違った拍子の取り方で
書かれている箇所があるので
馴染めない感じもしますが
あのホルストが日本の曲を
モチーフに作ったバレイ音楽
なかなか興味深い作品です!

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