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ホルスト 吹奏楽のための『第2組曲』

のまにまに Wind ensemble
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1911年に現在の第3楽章を
欠いた3楽章の形で作曲され、
1921年に軍楽隊の編成が
変更されたことを反映してか、
1922年に改訂が行われた。
現行の形での初演は1922年6月30日に
ロイヤル・アルバート・ホールで、
王立軍学学校の吹奏楽団によって行われている。
1922年に出版され、コールドストリームガーズの
バンドマスターを務めていたジェイムズ・ウィンドラム
(James Causley Windram)に献呈された。
1923年には初録音、1924年にはラジオ放送が行われ、
第1組曲よりも早く一般に知られていたとされる。

各楽章はそれぞれイングランドの民謡や
舞曲に基づいており、
ホルストのそれへの関心の高さが窺える。

民謡素材はジョージ・ガーディナー博士
(Dr. George B. Gardiner)がハンプシャーで
採譜したものからとられた。
用いられた民謡のいくつかは
『6つの合唱曲』作品36b(1916年)でも扱われている。

のちにゴードン・ジェイコブによって
『ハンプシャー組曲』("A Hampshire Suite")として
管弦楽に編曲されている。

編成
第1組曲と比較して、
当初から確定的な編成で書かれている。
(BH)と記したのは1948年のブージー・アンド・ホークス版で
追加された楽器である。

全4楽章からなり、演奏時間は約12分。

第1楽章 マーチ (March)
Allegro ヘ長調 - 変ロ短調
- ヘ長調 2/2拍子 三部形式
「グローリシャーズ」("Glorishers")と
呼ばれるモリス・ダンス(英語版)の旋律、
「スワンシー・タウン」("Swansea Town")と
呼ばれる水夫の歌(Sea Shanty)、
「クローディ・バンクス」("Claudy Banks")が用いられる。

第2楽章 無言歌 (Song without Words "I'll love my love")
Andante ヘ短調 4/4拍子
「私の恋人を愛す」("I'll love my love")が用いられる。

第3楽章 鍛冶屋の歌 (Song of the Blacksmith)
Moderato e maestoso ヘ長調 4/4拍子
「鍛冶屋の歌」("Song of the Blacksmith")が用いられる。
作品36bの一曲として無伴奏合唱のために
書かれたものが、ほぼそのまま転用された。

第4楽章 ダーガソンによる幻想曲 (Fantasia on the "Dargason")
Allegro moderato ヘ長調 6/8拍子
「ダーガソン」("Dargason")と呼ばれる
8小節の循環旋律が、冒頭から終結まで奏されている。
また「グリーンスリーブス」が対旋律に現れる。
弦楽合奏のための「セントポール組曲」の
終曲にも転用された。現行版は初稿よりも拡大されており、
弦楽に移されたときのアイディアが改訂の際に
採り入れられたと考えられている。
Wikipediaより

2019年12月頃作成

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