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会社の変革とどう向き合うか

多くの会社が、変革期に入っているように思います。
人事制度や評価制度を見直したり、組織体制を変更したり、大きな変化があちこちで起きていることを見聞きします。

従業員の立場に立って考えると、会社が変革を進めることによって、待遇が今より悪くなるのではないか、働きづらくなるのではないか、仕事が大変になるのではないか、など様々な不安を感じるのも自然なことだろうと思います。
人は、予測していた未来と異なることが起きそうな時に不安を感じるものです。中には、会社の変革を受け入れられず、会社を批判したり、拒絶したり、せざるを得ない人もいるかもしれません。


会社の変革をどう捉えるのか、ということはとても大切なテーマのように思います。
確かに、今までと同じであってくれた方が、気持ちは楽ですよね。現状に不満がない人であれば、将来の見通しも立って、安心安全が確保される環境だと思います。

でも、それは本当にそうなのでしょうか。

社会はこれほどまでに日々刻々と変化しています。物価は高騰し、デジタル化が進み、コミュニケーションのあり方、人の考え方など、何年か前と比較しても大幅に変わっています。
私自身は、テレビをほとんど見なくなり、家で仕事ができることが増え、会社を作るなんて数年前には考えたこともなかったことをしています。少なからず、社会の仕組みが変わってきたことによる影響を受けていると思います。

そうした社会の変化の中で、会社だけが何も変わらずに現状を維持し、従業員に変わらない仕事をしてもらって同じだけの給与を支払うということが果たして可能なのでしょうか。
もしそんな会社があったら、いずれつぶれるんだろうなと思ってしまいます。

会社が変革に取り組むというのは、今の社会の変化に適応するためであって、ひいては会社とそこで働く従業員を守るためでもあるのではないかと思うのです。
確かに変化に対応するのは大変なことです。エネルギーも要りますし、不安や焦りも感じるかもしれません。でも、会社がつぶれて路頭に迷うよりはましなのではないかと、私は考えます。
少なくとも会社ならば、従業員にどうしてほしいかということを提示してくれますし、こんな変化があるということを説明してくれます。ですが、会社がつぶれて社会に放り出されたら、誰も教えてはくれません。自分で一つ一つ考え模索していくしかないのです。


もちろん会社の変革の仕方自体がおかしい、と感じたりすることはあるかもしれません。ですがそれはまた別次元の視点。
少なくとも、会社が変わることを盲目的に否定してしまっては、自分が一番損をするのではないかと思います。
変化の中で、何が正しそうで、何がおかしそうか、ということを冷静に見極め、自分の優先順位(お金、働きやすさ、人間関係、プライベートの時間など)と相談して、どこでどのように働くかを積極的に選び取っていくことが、変化の大きい社会の中で波に乗っていける方法なのではないかと思います。

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