小学校低学年の「マジック係」さんの心得

……なんで、自分だけで準備できなさそうな、面倒な係になってしまったのか……

と思ったものの、今更言ってもしょうがないので、毎週手伝っていました。

しかも、先生に話を伺う機会があって、そのときにわかったのですが、自分でマジック係はどうか? と提案したみたいでした。

最近の学校はこどもたちが教室で過ごしやすく、楽しく生活するには何があったら良い?と言うところから考えるようです……。

たとえ、おみくじ係と占い係みたいな、バッティングがあったとしても……😨。

マジックの仕込み

マジックについては、主に下記で探していました。

・係が始まってすぐ〜二学期中盤までの間

最初はYoutubeを参考にしていたものの、それっぽく見せるのが難しく、練習でもよく失敗していたので、わかりやすいカードマジックや、紙コップマジックをインターネット上のページを参考にしながら、マジックグッズを毎週作っていました

・二学期中盤〜二学期が終わるまで

できそうなカードマジック、紙コップマジックのネタが尽きてしまったため、またYoutubeを参考にしていました。大きなハンカチや透明な使い捨てコップ、コインを使ったマジックなど、カードマジックでそれらしく見せるコツを掴んだのか、後半では上手に見せられていたようです。

マジックの探し方

我が家は小学校低学年の男児でしたので、手の込んだマジックはとにかくできません。最初は、「小学校 低学年でもできる マジック」で検索してました。難易度の低いものを探すため、「幼児向け」「出し物」「レク」「マジック こども向け」などのキーワードもよく使いました。

また、学校には『市販されているマジックグッズ』の持ち込みはNGということでした。そのため、家にあるものでタネを仕込めるマジックを選んでいました。

カードマジック用グッズの用意

トランプなどを使ったマジックのやり方を参考に、なおかつ、枚数が少なくてもできそうなものをピックアップし、学校で使えるマジック用のカードを自作していました。

カードマジックのやり方は「カードマジック かんたん」などで探してみてください。いっぱい出てきます。

カードはハガキサイズのケナフ紙や、マルマンのスケッチブックなどの紙が家にあったので、そういうものを使ってカードを自作していました。

(トランプなどの持ち込み不可で、絵を描くのも苦手な方は、厚手の画用紙をハガキサイズにカットし、フリー素材のイラストを刷ってあげるとよろしいかと思います。コピー用紙などの薄い紙だと、透けるなどして、マジックが成り立ちません。コピー紙に印刷する場合には、色画用紙などを裏に貼るなど、透けない配慮が必要です。自分で作る場合も、どうぞ厚紙や裏に貼る色画用紙などを用意してあげてください。)

教室の後ろの子にも見えて、こどもの手でも取り扱えるよう、絵柄は出来るだけ色を変え、簡略化しつつも見分けがつくように心がけていました。

作ったカードには、1〜2ミリ程度の小さな切れ込みを入れたり、カードの角を一角小さく切り取って、裏返しても裏の絵柄がわかるような仕掛けをしておくことが多かったです。

教壇でマジックを行うので、小さく角を落としてあったり、2ミリ程度の切り込みは意外と見えないらしく、上手にできたみたいでした。

これはハロウィンのころ、ハロウィンマジックとして使ったカード。

紙コップマジックの用意

紙コップに自分にしか見えないくらいの小さな目印をつけておき、目印のついたコップに消しゴムを隠して、シャッフルする、ということもしました。

カードを用意するよりも、紙コップマジックは準備は楽でしたが、ものを隠す、誰かにシャッフルしてもらう、さりげなく目印を自分に向ける、など、手順が複雑なものも少なくなく、それっぽくなるまで何回か家で練習が必要でした。

また、マジックにより仕込みが変わるので、使い回しは難しいかもしれません。

家で用意できるマジックとしては、カードに並んで種類が多くあるので、紙コップもご用意されることをお勧めします。
白いコップだと、印をつけているのが見えてしまうと思うので、色付きコップの方が良いかと思います。

バンダナやコインなどを使ったマジック

後半は大判のハンカチをつかい、ものが消えるマジックなどもやってました。

カードマジック、紙コップマジックを何度もやっていて、慣れてきたおかげか、後半はYoutubeでマジックを趣味やお仕事にしている方のマジックを参考にさせていただいておりました。

コインが消えるマジック※などは、準備したグッズをクラスメイトに見られてしまい、タネがバレてしまった……ということがありました。マジック係の発表まで、誰にも見られないような工夫をしてあげてください。

また、日本円硬貨は盗難トラブルの元になりますし、おもちゃのお金もまた、「おもちゃを持ってきた!」と揉めごとの種になりそうでしたので、外国の硬貨を持たせておりました。

(ご心配であれば、どうぞ担任の先生にご相談なさってください。)

※ コインマジックはこんな感じのものでした。

https://hoiclue.jp/800002451.html

「それっぽい感じ」に見せるアクションをつける

わたしがこどもにお手本を見せるとき、恥ずかしがらず、手に力を込めてプルプルしたり、掛け声をかけたり、呪文を唱えたりして、それっぽく見えるようなやり方を教えていました。ハンド●ワー的なやつですね。

指を鳴らせるなら鳴らしてもいいでしょうし、呪文を考えられるなら呪文を唱えてもいいと思います。

目印を自分の方に向けたり、確認するときは、

「カードのオーラを読み取ります」

「紙コップの中身を読み取りますね」

などという口上を述べ、ふむふむ、なるほど〜という雰囲気で紙コップを回転させたり、カードの切れ込みを見たりするように教えていました。

参考にさせていただいた動画などを拝見していても、溜めが大事なんだな……と感じました。マジックの成功のため、お手本を見せるときは、恥は捨てましょう……。

教室の雰囲気づくり

一生懸命、家で準備したとはいえ、所詮は低学年のこどもが行うマジックです。

たどたどしい場面や失敗もあったんじゃないかと思います。

実際に、こどもや同じ係の子たちはなんどもネタをバラされたりもしたみたいです。

そのとき、こんな会話をしました。

わたし「マジシャンなんだったら、上手な口上も必要です」

こども「こうじょうってなに」

わたし「マジシャンって『タネも仕掛けもございません』ていうでしょ。カッコいい決めゼリフみたいなやつ」

こども「?!」

わたし「『タネも仕掛けもございますが、どうぞ楽しんで見ていただいている方のため、お静かにご覧くださいませ』って毎回マジック係の発表前にいえば?」

こども「そうする!」

この作戦は効いたようで、いつも先んじてネタバラししてしまう子も、これで静かにしてくれるようになったとのことでした。

雰囲気、大事。

ジョークで「オリーブの首飾りかけてもらえば?」とも言ってたんですが、ほんとに先生に言ってしまったらしく、先生も快くその提案を受け入れてくださり、曲をかけてくださったそうです。

圧倒的多謝……🙏


こんな感じで二学期のマジック係は毎週1つ、親子で必死に1〜2時間くらいかけて準備をして、取り組みました。なかなか大変でした。

次は、自分で好きに準備できるものにしなよ、と言ったんですが、低学年には準備そのもののハードルが高く、難しいようで、三学期も毎週手伝いをしています。

ただタネも仕掛けも仕込みもいらないのでだいぶ時間は減りました。

手伝う時間がゼロになる日が待ち遠しいですね……。

#係活動 #小学生 #マジック #小学生の親あるあるTips

毎週付き添ってる習い事の待ち時間にちょっといいものを飲みます。