【人生雑談:生き抜くためどうすれば】

 無職のバツイチで、85歳の母親に頼って生活しています。交通事故で腕が思うように動かなくなり、今は引きこもっています。借金もあります。会社員生活も20年ほどやってきましたが一昨年にクビになりました。28歳の息子がいましたが音信不通です。これから死なないで生き抜くために、何をどうしたらいいのかわからず、苦しいです。(57歳・男性)

当たり前の話ですが、まず第一に考えなくちゃならないのは、お母さんがお亡くなりになった後、どうやって飯を食っていくか、ということでしょう。

お母さんが死んだ後、それを隠して年金をもらい続けるのも一つの考えですが、遺体の処置も大変でしょうし、いつまで役所や近所に隠しおおせるかも問題です。

ちょっとした風の吹き回しでやけに羽振りよく暮せてみたり、なにも悪いことしてないのににっちもさっちも行かなくなってしまうことは少なくありません。こんなことは人間の社会では大昔からあることです。
だから、こうすれば儲かって生活が楽になるとかいって金を吸い上げる詐欺集団や前世が悪いだの祟りがあるとか云って困った人から更に巻き上げる宗教組織とかが歴史の始めから存在し、今に至るまで大活躍しています。

今の世の中、この日本では、まぁとやかくの問題はありますし、いろいろ言う人もいますが、それなりに何とか生きられるように仕組まれています。住んでおられる自治体に、生活保護とか、腕が動かないということでしたら障碍者用の特例についてまず相談してみられるのが一番でしょう。

私は孟子は好きではないですが、「恒産無ければ恒心無し」というのはその意味で間違っていないと思っています。だからまずどうやって食っていくかが決まれば、どう生きていくかは自ずから見えてくると思っています。
【蛇足】個人的には、孟子は恒産を作ろう作ろうと頑張ったが、最後まで恒心を持つことのできなかった人と評価しています。失敗した福沢諭吉ということです。


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