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ジャズの入門曲

学友からのリクエストでジャズの入門曲を紹介してということに回答したいと思います。
但し、私も専門家ではなく、ただ高校時代から好きで聴き続けているだけなので、結局自分の好きな曲という風になってしまうと思います。
私もジャズの入門書みたいな解説書を相当読みました。
また、月間のスイングジャーナルなるものを一生懸命読み漁りました。
入門書には、「100枚のアルバムを聴くまではジャズについて語るべからず」とかかなりストイックなものだったと記憶しております。
また、スイングジャーナルで新しいアルバムが出るたびや年間でのゴールデンディスク大賞とがあり、無理をしてレコードを買っていました。
輸入盤なんかは当時半年以上待たされました。
期待して針を落とすのですが、ガッカリなんていうことがほとんどでした。
ただ、そこはやはり専門家が評価しただけあって、その後少し分かってから聴くと、その素晴らしさに驚かされました。
今では、賞を取ったものを購入しておいて本当に良かったと思っております。
ですから人に紹介したり勧めるのは非常に難しいと思います。
そのような中で勧めるとしたら、最初は無難なものというようになります。
また、ジャズに対するイメージと合うかということも印象に大きく作用します。
ジャズというイメージでいうと、ベニーグッドマンやグレーンミラーのようなダンスミュージックをスゥイングという藝術に高めたものや、もの後のチャーリーパーカーの矢のようなアドリブがビンビンのビバップが想定できますが、ここでは、それを外して、私はビルエバンスを一番に挙げたいと思います。
ビルエバンスを好きな人は多いです。
私も大好きです。特にベースがスコットラファローのリバーサイドの4枚のアルバムは最高です。
とても飛びつきやすいです。
私も飛びつきました。
ただ、少し聴き込むとちょっと物足りなくなります。
ベースもウオーキングベースでありません。
ピアノもグルーヴィではありません。
ビルエバンスの耽美的なところが鼻につき、またビルエバンスを離れてジャズ探求の旅に出ます。
しかし、ビルエバンスの初期の頃からのアルバムや晩年の作品やソロアルバムを聴き込むと、このリバーサイドのアルバムの凄さが分かりました。
再度好きになります。

といわけで、兎に角、ビルエバンスとスコットラファローのトリオで、私の一番好きな「不思議の国のアリス」を聴いて下さい。私の最初の選択肢の基準は、ジャズを好きになってもらうです。

次の選択の基準は、ジャズを知って頂くにはです。
その為には、好きとか嫌いを少し飛び越えなければならないと思います。
マイルスデイビスは外せません。
マイルスデイビスは当初チャーリーパーカーと一緒に演奏をしていました。
その時にマイルスデイビスは今の状況での技術ではチャーリーパーカーには絶対にかなわなく、もう既にやることがないと思ったそうです。
そのためか、マイルスデイビスは、色々なことに挑戦し革命を起こします。
エレクトロニックスのトランペットを使用するようになります。
従って前期のマイルスと後期のマイルスは音的にかなりの違いがあります。
ただ、私が是非聴いて頂きたいのは、後期に突入する前のマラソンセッションと言われている頃のマイルスデイビスです。
レコード会社との契約が残っていて慌ててレコーディングをした一連のアルバムのことを指します。この頃のマイルスデイビスはとてもリリカルで美しく軽やかです。
私もこの辺りの曲のマイルスデイビスのトランペットをハーモニカでコピーをしたりしています。
楽しいです。
聴いて貰いたい曲は、アルバム 「リラクシン」の「If I were a bell」でしょうか。

レコードには、プロデューサーが「次の曲は何だい?」と聞くと「後で教えるよ」マイルスデイビスが応えており、これもレコードに残されております。

以上ジャズの曲、そのものについてお話をしました。次に、ジャズの楽しみかたについてお話ししたいと思います。
多くのジャズの曲は、皆さんご存知のように、アメリカのミュージカルで流行った曲を題材として、多くが演奏されています。従って、曲を知っているか、知らないかによって大きな違いが生じます。
ですから、知っている曲をベースに演奏者の聴き比べをすると演奏者のスタイルがはっきりして違いがよく分かります。楽器の違いや歌なども聴き比べて下さい。
すると色々なことが分かってきます。演奏家の個性も然りですが曲のコード進行やメロディラインの分析などを始めると益々面白くなってきます。
この辺については、私のブログで色々と書いていますので参考にして下さい。

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