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ハンナアーレントの気持ち

ハンナアーレントは人間的活動が労働化されることに危惧している。活動での政治的なものに価値を見出し、古代ギリシャのただ生きるだけでなく善く生きることに共鳴し人間の完成をめざす。

「仕事」は、目的により手段を正当化させる。
労働 仕事 活動の価値序列を決めるのは自由である。
活動は複数の人々との関係性において成り立つ。そこには共通性と唯一性が混在する。
自分が何者であるかを明らかにするために語る言葉と行う行為に暗示される。
活動には不可予言性と不可逆性がある。
そのため約束と許しの能力が必要となる。人間性の落とし穴から人々を救うのは人間の世界性である。
活動の性格として公開性と世界性がある。公開性は他者と共有する現実に価値をおき全ての人に自己を開示する。
世界性は人々と共に住むことであり共に活動する。対話的言語活動により全体主義に陥らない公共性を確保する。
この活動は人の可死性に逆らう。
人は死ぬ為に生きるのではなく、始める為である。
世界を新たに創造するために外部世界に働きかける活動が自由である。
自由と活動能力は同一である。

活動の領域が私的・公的と言うものから画一的な行動領域である社会的なものになる。
活動自身は経済的なものに関心が移り労働化される。
労働化は大衆消費社会となり、消費は生命の不要物に集中する。

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