他人との差を望む日

幸運と才能は何人たりにも手に入れられないからこそ、望まない人は居ないだろう。

当方も欲しいっス。

まぁ、そんな事はどうでも良いですが、幸運にも美人な女の子と付き合う事に〜とか、幸運にも最強の剣が手元に〜とかそういう幸運は物語の出だしや導入としては定番ですよね。

合わせ技で、幸運にも試作機のロボットが目の前に〜その上で一番上手く操れるのは僕しか居ない！みたいな幸運＋才能も有ったりもしますよね。けっこう世に溢れているかも。

近年のラノベで流行った転移、転生系ストーリーはその最たる物語でしょう。当方も大好物です。女の子なり剣とかロボットはこの際、使い道(！)が分かるので置いときましょう。問題は、才能及び俗に言うチート能力です。簡単に言えば、他人よりも圧倒的に優位な能力を得たストーリーはどうなんだろうね？と思わざるを得ない。

いや、それでも面白い物は面白いし、凄いストーリーもいっぱい有りますよ。かなり古いですけど、［スレイヤーズ］とか好きですし。

圧倒的能力、つまりチートを得てストーリーがどうなるのか、その後が気にならなくなる事が有るんですよね。能力の才能がインフレするか、その能力に対抗する(戦闘とか)場面が面白くなくなるか、もしくは端折られるかの三択が殆どの様に思われます。そして、行く先々での戦闘や交渉がチート有りき、もしくは解決がチート頼りだったりして全くつまらない展開が多い。

まぁ、「俺TUEEEEE！！」をしたいのは解り過ぎるくらいに解りますけどね。

その点、幸運を手に入れたストーリーは特に詰まりはしない気がします。そりゃぁ、〝幸運〟ですからね……主人公自身の力とか能力は特に変わらない訳で、その辺の加減が読者側としては先が気になるのですよね。

〝幸運そのもの〟を手に入れた？キャラクターといえば、かなり古いのですが『とっても! ラッキーマン』のラッキーマンとか有名ですかね。個人的には『ドラゴンボール』のミスターサタンが思い浮かびますけど、彼は幸運を手に入れたと言うか幸運だっただけですかね。

でも、個人的にはミスターサタンは凄いと思うんです。何せ彼は思い込みとは言え、自らの意志で戦いに参加して結果として幸運だっただけだとしても、世界を救う切っ掛けにもなった訳ですし。その後の俗物過ぎる老後？は微妙ですけどw

幸運と才能、悩みますけど幸運の方が良いですかね？才能だと一点集中は良いかも知れませんけど、生きていくのには微妙っぽい。ただ、幸運はどの程度の幸運なのかが大問題。

どっちにしろ手には入らないんですけどね……。