こぶた日記 2023/06/23

帰りの電車。
目の前の席は空いていて、窓ガラスに一匹の蛾が張り付いている。その横に映る自分の姿。

一首思い浮かぶかなとしばらく眺めていたけれど、何も思い浮かばなかった。この日記を書いているスマホの画面からふと視線を戻すと、既に蛾はどこかへ飛び去っていた。黒い窓ガラスと私だけがそこに残った。

今日は会社に置きっ放しにしていた本を持ち帰った。フレデリック・ルノワール、田島葉子 訳『スピノザ よく生きるための哲学』(ポプラ社)。次の言葉は、昨日の日記にも関連するけれど、今の私に必要な姿勢だ。この本を読め、ということかもしれない。

馬鹿にしたり嘆いたり嫌ったりせずに、ありのままを理解する。

バールーフ・デ・スピノザ

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