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DOCTORS -医者がわたしにくれた言葉-

子どもの頃は風邪も引かないような子だったのに、20歳を超えたあたりから私は大小様々な病気をするようになりました、どうもこぶたです。

その中で、たくさんの色んなドクターたちに会ってきました。

特に私の人生に深く影響を与えてくれた言葉たちを、ここに書き置いておきます。



あなたに世界は救えないよ

「あなたに世界は救えないよ」

といったのは精神科のドクターでした。

「あなたに世界は救えない。僕にも救えない。僕にできるのはやってきた患者さんを診る。ただそれだけ。

あなたも僕も世界の裏側で食べ物がなくて死ぬ人は救えない。

手の届く範囲しか救えないから、手の届く範囲をできる範囲でやればいいんです。

知らないところで亡くなる誰かのためにまで、心を痛めて泣かなくていいんです。」

感受性が強すぎる私に
生き方の地図を手渡してくれました。

だから僕はASDでいい

長すぎた不妊治療のある日、
ひょんなことから私のASDについて
不妊外来のドクターに話す機会がありました。

すると、ドクターはこう言いました。

「僕は同僚からASDだろうと言われます。僕もそうだろうと思います。

確かに色んなことに没頭してしまうし、周りが見えなくなる。

だけど、僕はASDだからこそこうして患者様の役に立つことが出来ます。

その脳力を誰かのために使って、患者さんが助かっているんだから、僕はASDでいいんです。」

ASDだから私はダメなんだと思っていた私に
ASDだからこそできることもあると
教えてくれました。

何を選ぶかは夫婦の価値観次第でいい

私は発達障害です。
発達障害そのものが遺伝するかは賛否色々ありますが
脳の器質や性格は遺伝するそうです。

そして服薬していた薬の影響で、
あるリスクが2倍になると知り、
ずっと妊活するかどうかを悩み

リスクについてをずっと
ドクターに相談していました。

「僕の知る限り、一般的な夫婦はそれほどまでに調べたり、覚悟をして子どもを作ると思いません。

大抵はそこまで深く考えないでしょうね。
あなたはそこまでしっかりと考えてます。

あなたの場合、このリスクは2倍になる。

だけど、それを聞いて、ああ、そんなにある。と思う夫婦もいれば、なんだそれくらいか思う夫婦もいます。

それはその夫婦の価値観次第で、その選択がなんであれ、これほどまでに悩んで出した結論に、誰も何も言う権利はありません。

仮に何か言う人がいたとしても、その人たちに人生の責任は取れないのだから、他人に左右される必要はありません。

自分たちで納得して決めた結論があなたたちにとっていい選択なんですよ。」

周りの意見に左右されなくていい。
人生は自分で決めていいことを
教えてくれました。

得意なことは得意な人に任せればいいの。その方が世のためよ

小児発達のドクターとお話する機会がありました。

「私の知人の医者はこう言ってますよ。

私は子どもは産んだだけ。育ててるのは保育園と母と夫!私は仕事しかできないから、それでいいのよ。

子どもたちは愛されて育ってるし、
私は患者さんを救えるし、
そのお陰で子どもたちは学校に通えるし!

私がイライラしながら不器用に育てるよりずっと健全。

得意なことは得意な人に任せればいいの!その方が家庭のため、世のためよ!

って笑ってますよ。それくらいでいいのよ。
それで世のため人のためになってるし、みんな幸せなんですよ。」

母親だからと母親役割にとらわれなくても、
適材適所で生きていくのもアリだよと教えてくれました。

僕にできることは僕が何とかしますから

不妊治療があまりにも長引き、
ずっと持病の難病のフォローをしてくれていた整形外科のドクター。

「こんなに不妊治療が大変で
時間がかかるものだなんて、
正直、驚きました。

それに産婦人科の話はさっぱり分からん。不妊治療の段階で僕に手伝えることは何も無さそうだ。

だけど、妊娠してもし病気が悪さするようなことがあれば任せてください。

僕にできることは、僕が何とかしますから。大丈夫。何とかしますよ。」

仕事とはいえ、
私なんかのために、手を貸してくれる人がいること、
自分にできることをやるよと言ってくれる人がいることを
私に教えてくれました。


ドクターたちは、医療提供のみならず私に様々な生きる術を与えていってくれました。

もちろん中には、
なんでそんなことを言うの?と思うような発言をするドクターや
信じられないドクターとの出会いもありますが

私を高めてくれたドクターたちとの出会いには
心から感謝しています。

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