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イカを焼く謎の儀式に行ったら、全てがあまりに温かかった話

雪国の1月だというのに、
この冬はまだ2~3度うっすら積もった程度。

例年は降らなくとも、道端には雪があるはずのこの時期に
気温10℃、空は青空。
まるで3月の終わりのような空。


その中でたくさんの園児や保護者が
細い竹の棒の先に餅やスルメをぶら下げて
園庭に集まっている謎の光景。

どうも、車椅子の夫と5歳の息子と暮らす主婦こぶたです。

息子の通う保育園には
園行事として“ どんど焼き”がある。

こことは別の場所で生まれ育った私には
全く馴染みのない行事で
それはイカを焼く謎の儀式でしかないわけなのだが。


櫓に火を入れて
竹の爆ぜる音にビックリしながら
今年は珍しく息子も甘酒にトライした。

「あちゅい?あーまだこれはダメだ。まだあちゅい。」

5歳なのに、まだ舌っ足らずで
周りからバカにされることもある。

それが嫌で嫌で仕方ないらしいのだが、
親から見れば可愛いのだ。

「ママ、これフーフーして」
「自分でしなさいよ。できるよ」
「ママが!」

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