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繊細さんは牙を剥く?

繊細さんと言う言葉がこのところよく私の目につくところに流れてきます。
どうもこぶたです。

まず初めにお伝えしておきたいことは、
人はみな、感じ方も捉え方も、受け取る事実さえもそれぞれに違っている生き物だということです。

「当たり前でしょ?」「そのくらいできないの?」「わかるでしょ?」が通じるのは
ある程度似通った背景を持つ一部の間でのみ通用する通念なのかもしれません。


繊細さん?


繊細さんとは、HSP。
Highly Sensitive Personの略で、感受性が高く繊細な人を表すものです。
アメリカの心理学者エイレン・N・アーロン博士が提唱したもので、
全人口の15〜20%ほどが該当するとされています。

繊細という言い方をされますが、繊細というよりは過敏という表現の方が
しっくりくる気がします。

即ち、彼らは繊細で傷つきやすい人たちではなく
感度の高い人々ということです。

受け取る情報量が多かったり、ひとつひとつの情報感受性のエッジが強いことです。

あなたがキャッチボールで投げたつもりの球も
彼らにはドッジボールになってしまうのかもしれません。

ポジティブに使えばその感度は素晴らしい才能となり、
ネガティブに使えば、傷つけられた分だけ人を傷つける刃となることも
あるかもしれません。

因幡の白兎

昔、こんな画像を作ったことを思い出したので、
上げておきます。


手負いの獅子

繊細さんは人に噛み付くなんて話もよく耳にしますが、
もしも繊細さんが上の図のように赤剥けの因幡の白兎なら…

あまりの刺激の強さに
周りなんて気にする余力もなく、泣き喚くのは
自然なことの気もしませんか?

手負いの獅子、手負いの獣という言葉を聞いたことはありますか?
傷を負った獅子や獣は追いつめられて必死の反撃を試みる。 傷を負った獣は普段以上に危険だということの例えです。

あなたは余裕がなくなった時、周りに配慮ができますか?

きっと少し、またはとても、
それが難しくなるのではないでしょうか?

もしもあなたに余裕が少しあるのなら、見守ればいいし
そうじゃないなら距離を置くのもいいかもしれません。

手負いの獅子だった話

私自身、感覚過敏性の強いASDです。
繊細さんはASDではありませんが、ASDも非常に強い感覚過敏性を持ち
感受性が強いとされ、HSPを併発するタイプもあるようです。

夫からはトラブルメーカー、そう言われていました。

なせならネットの世界で、数々のやらかしをしてきたからです。
噛まれては噛み返し、引っかかれては引っ掻き、
そして深手を負っては倒れ込む。

X(旧Twitter)をはじめた頃は、あちらこちらに自分の価値観と相反するものを見つけ
ひとつひとつに噛み付いていました。
10余年の月日と、多くの失敗、多くの深手を負いながら学び、
今は随分身のこなしを覚えてきたつもりですが
私も手負いの獅子でした。

だからこそ思うのです。
だからこそ、赤剥けた肌を抱きしめないでそっとして。
肉の露出した身に、塩を塗らないで距離を置いて。

包む真綿がないのなら。

そう、思うのです。

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