Z世代的な信号無視の方法①

赤信号みんなで渡れば怖くない
という金言は僕たちには通用しない。
なぜなら周りと同じ行動をするなんて朝飯前どころか睡眠中であるからだ。

みんなで渡ることはまず大前提であり、そうでなければ、たとえ青信号でも渡りはしないだろう。みんなで渡るということはもはや赤信号を渡れる理由にはならない。ではどうやって赤信号を渡る言い訳を錬金するのか。


とても現代的な方法である。
いま流行りの「多様性」から線を引っ張って「信号無視」とつなげればいい。
多様性を認めるということは多数の人と違う考えや見た目を、さも多数派であるように扱うこと。
でも、みんなと違くても認めてくれる、というかみんなと違うほうがいい、くらいの勢いになっている。たとえば多数決では、少数派に手を挙げれば自分の意志を貫き通せる人、ということになる。ここまでくればもう簡単。

赤信号でみんな待っている。
”多様性”をよく知っているぼくたちはここで渡れば多様性の枠に入ることができる、チャンスだ、と思う。妥協して信号待ちしてる多数派とは違うということになるから。
これで信号無視は成功した。

しかし、1つ問題が生じてしまう。さっきまで話していたのは多数の人達が赤信号待ちをしてる時の話。
信号と対面したときの状態を4個の場合に分けて考えてみることにする。

①複数人が赤信号待ち
・・・上記の方法で渡れる。

②1人で赤信号待ち
・・・ふつうは渡らない⇒ここで渡れば普通じゃない。よって渡れる(多様性より)

③複数人で青信号
・・・通常渡れるが、Z世代にとってはそこで渡ると多様性の枠からはじき出されてしまうので渡ることができない。

④一人で青信号
・・・普通はみんな渡る⇒③と同じ理由で渡れない。

このように今度は青信号を渡れなくなってしまったのだ。
多様性の罠に気を付けて欲しい。




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