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女性と子供が幸せな社会が良い社会

かなり前の記事だが、とても感銘を受けたので紹介したい。

料理家の土井善晴先生のインタビュー記事の一部にこのような文章がある。

私は正直いうと、男性よりも女性の方が実感として、大きな秩序というものを自分の中に持っていると思います。女性のただしい秩序の価値を認識して、男性はそれを尊重して活動する。あるいは、女性の幸福を人間の幸福とする。そういう世界の方が今よりみんな幸せなんじゃないかな、と思っています。

東洋経済オンライン 2017/03/29 より

このインタビューの中で、土井氏はいわゆるおふくろの味の大切さ、家庭を整えることの大切さを語っている。
ともすると女性の社会進出の批判、性別役割分担への回帰のように取られがちな内容に見えるが、氏はもっと大きなスケールで話していると私は解釈した。

人間の幸福とは何か。その解は女性が握っている。

男性中心の社会では、より豊かになること、より強くなることが世の中の大きな目標として掲げられがちだ。
それは時に、互いを威嚇し、争いごとを生み、命が犠牲になる。

しかし、これが女性中心の社会であったとしたら、、

それは、子供たち、ひいては人間それぞれが、毎日を穏やかに生きていけることが、最も重要視されるのではないか。
土井氏の仰っている「女性の中にある大きな秩序」というのは、このことではないだろうか。この原則をもとに女性は生きていると。

女性の方がよりミクロな視点に立っているとも言える。そしてそれを、近視眼的と批判する人もいるのかもしれない。

しかし、人類が最大公約数のもとに生きることは、多様性を重んじる社会とは相反する。

私たち女性が、幸福な未来を作る秩序を持っているということを、誇りに思って社会を生きていきたい。



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