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日本絵画(近世まで)

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#与謝蕪村

新しい蕪村《奥の細道図巻》

 「与謝蕪村《奥の細道図巻》が新発見」との由。  芭蕉を敬愛してやまなかった蕪村は、『お…

魅惑の色彩 天才の描線 光琳×蕪村 金襴手×乾山:2 /東京黎明アートルーム

(承前)  メイン展示室奥の特等席に、《峨眉露頂図》は展開されていた。  天高く、険しく…

魅惑の色彩 天才の描線 光琳×蕪村 金襴手×乾山:1 /東京黎明アートルーム

 中野の東京黎明アートルームでは、江戸絵画や中国・日本の古陶磁を中心とした展示が、ほぼ1…

大雅と蕪村―文人画の大成者:5 /名古屋市博物館

(承前)  作品解説は、図録にはコア層向けのフルバージョンを、キャプションには一般向けの…

大雅と蕪村―文人画の大成者:4 /名古屋市博物館

(承前)  蕪村からも1点選ぶとすれば、やはり《富嶽列松図》(愛知県美術館)だろうか。  …

大雅と蕪村―文人画の大成者:3 /名古屋市博物館

(承前)  続いての章では、前章での「下郷家ー芭蕉ー蕪村」コネクションへの言及を受けて、…

大雅と蕪村―文人画の大成者:2 /名古屋市博物館

(承前)  《十便十宜図》の制作背景に一手一手迫っていく本章には、推理小説を読むようなスリリングさがあった。  下郷家が《十便十宜図》の所蔵者だったことは、画帖の題字にある、下郷家の当主・学海への為書きから判明する。制作から16年後、題字が揮毫された時点で《十便十宜図》は下郷家にあった。  ここで目指すのは、《十便十宜図》の注文主=下郷家であることの立証だ。  確たる証拠がない現時点では、下郷家をめぐる各種資料を手掛かりに状況証拠を積み重ねていくことが求められる。  考察

大雅と蕪村―文人画の大成者:1 /名古屋市博物館

 名古屋市博物館「大雅と蕪村―文人画の大成者」への熱い期待を、2回にわたり長々と書きつら…

府中さんぽ 与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家/府中市美術館

(承前)  都会の喧騒を離れ、武蔵野の自然に親しんだ充実の休日であった……と〆るのはまだ…

府中さんぽ 府中市郷土の森公園:1

 恒例の府中市美術館「春の江戸絵画まつり」のため、府中駅のホームに舞い降りた。  美術館…

大雅と蕪村とわたしと名古屋 :2

(承前)  「大雅と蕪村」展の開催を知ったのは、年度はじめの年間スケジュールの情報解禁時…

大雅と蕪村とわたしと名古屋 :1

 昨日で暦が切り替わって、11月。あとふた月ほどで年が暮れる。  つい先日まで半袖着用だっ…