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株:3月27日 今日のマーケットプレスの岡崎氏のお話

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっちゃ。この記事にそそのかされて売買せんちゃ、こっぷんかー。


今日のマーケットプレスの岡崎氏

中銀ウィークを振り返って

日銀はマイナス金利解除して、YCCも止めます。
でも量的緩和は続ける。
今のイールドカーブは異次元緩和が始まる年、あるいは始まる前の年2012年度の平均値、2013年度の平均値くらい。
2013年4月から異次元緩和が始まったがたいして金利は下がらなかった。
たいして金利は下がらなかったので黒田氏が怒って2014年にバズーカⅡをやって、それでもまだ金利の下げが足りないと、マイナス金利を2016年1月に始めた。

(素人注釈:『黒田バズーカ』とは?
黒田バズーカとは、2013年4月以降、黒田総裁率いる日銀が、デフレ脱却や景気刺激のため、3回にわたって実施した金融緩和策のことです。爆発的な円安・株高をもたらしたため「バズーカ」と称されました。具体的には、2013年4月の第一弾は「量的・質的金融緩和」、第二弾は2014年10月の「量的・質的金融緩和の拡大」、第三弾は2016年1月の「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」です)

今度は下がり過ぎたのでYCCを始めた。

けっこうバタバタですよ。そんなに上手く行くもんじゃないという好例。

短期の金利は2011年の水準に戻っている。

債券関係の人は金利が上がると嬉しくてしょうがないが、日本銀行の金融政策がこれから利上げに向かうという事に関して売るか買うかの議論をしても答えは出ない。

利上げ幅は0.1。
2回上げるとか3回上げるとか議論するだけ時間の無駄。

2年金利は0.2まで上がっているから、2回分くらいの利上げをやっている。
理論値(1.5)とか現在値とか言っても、じゃあ今の0.7でショートできるわけがない。普通は売りたくない。
ブルーベイ(ヘッジファンド)がずーっと失敗している。
キャリーでやられてしまいますから。
2年たてば10年金利、8年金利ですから、イールドカーブのロールダウン効果でやられてしまう。

(素人注釈:『債券のロールダウン効果とは』
順イールドカーブの状態で債券を保有し続けることで債券価格が上昇することで売却差益(キャピタルゲイン)を得られること)

マーケットではこの1年で儲かるかどうかというのが理論や理屈よりも大事だから日本銀行の事はあまり考えなくてもいい。

日本銀行の事よりも!
本当に日本の景気は大丈夫なのかという事を議論した方がいい。

5%とか6%とかの賃上げはやりました。
金額にしたら17000円だけ。
補助金が無くなったら電気代だけで吹っ飛ぶ。
賃金の上昇の恩恵を受けるのは就業者数の80%くらい。
働いている人は6700万人でこれからも働かない人が増えていく。

金融政策担当者は歯車が噛み合わないと利上げができないというのはもっともでゼロにいくら掛けてもゼロのまま。
それが0.1になる事で歯車が回って前に行くのももっとも。

しかし、経済、景気、業績、株式の価値を考えるとすれば、金利の話はこれくらいにしておいて、一つはドル円150円がいつまで続くのか、もう一つは国内の内需が本当に2024年度も上昇していくのかどうか。

インバウンドの数字はおそらく来年度も続いて行くと思われるが、賃金上昇しても貯金されたらアウト!
9兆円位が労働者にまわってくる資産になるが、9兆円の半分を貯金されたら困る。

住宅ローンを返したりと借金を返すのが一番マズい。
借金を返すのはバランスシートを小さくすること。
せっかくインフレでバランスシートがデカくなったのに小さくするとデフレに戻ってしまう。

変動型住宅金利が上がるぞ!とワイドショーでやっているが、それを見た視聴者が慌ててローンを返済する。
ローンを返済すると景気は悪くなる。
これが日本のジレンマ。

とあるワイドショーはあり得ない利上げ頻度を前提に語っているらしい。
ワイドショーは脅してなんぼでないと視聴率が取れないので適当な事を言う。

アメリカのFOMCはどっちを向いているのか?

疑問点が多かったFOMC
なんであれがハト派なのか?
バランスシートの縮小ペースを5月から鈍化するというのでハト派報道。
しかし、見通しで見る限り、来年と再来年の利下げペースは鈍くなったし、ようやく、このラジオでも2年くらい言い続けた中立金利が上がった。
やっと0.1ミリ上がった。
これだけで150円が維持されるというかねてからの意見が正当化されたので満足。

3回利下げをするかどうか?
岡崎氏はすると思うし、しなきゃいけない所に追い込まれるだろうなと思っている。
FRBと一番意見が違うのは経済成長見通しの所で、今年度はあれほど高い成長にはならないと見ている。
岡崎氏はアメリカの景気は意外と脆弱なものだと見ている。
来週発表の雇用統計からこっぴどく悪くなる数字が続出してくると見ている。
だから利下げすると思っている。

今の4%台の国債金利はアメリカ経済は耐えられない。
4.2%が耐えられないと言うよりは、5.7~5.8%くらいのトリプルBの社債の利回りが耐えられない。

(素人注釈:トリプルBは債権の格付けでこれ以上なら投資適格で債務履行の確実性は認められるが、上位等級に比べて将来債務履行の確実性が低下する可能性がある)

なんで耐えられないかと言うと、

GDPは実質の数字だけ見ていて名目の数字は見ないが名目を見るべき。
経済も給料も名目値、市場金利も名目値。
名目のGDPで見ると1年前と比べると10-12月期で5.7~5.8%。
2022年の第4四半期に比べて5.7%位伸びてはいるが、3.4%がインフレ率で実質GDPは2.3%位。

トリプルBの社債の方が名目GDPのスピードよりも高くなってきている。
この名目GDP以上のトリプルB社債の利回りは確実に企業収益を蝕む。
アメリカは企業収益が蝕まれた時にどう対応するかと言うと他でコスト削減をする。
金利のコストが上がったら人件費を下げる。
つまり、企業が人員削減に入る。

去年からみているアマゾンやグーグルの人員削減は成長戦略の方向転換なのでポジティヴに判断される。

今、そしてこれから運輸輸送業界や2月の製造業、小売りなどで起きている現象は金融コストの上昇のために引き起こされた消極的な人件費削減。

FRBはそんな事を言っていないが岡崎氏は雇用統計などのデータからそう思う。
利下げをしなければいけない局面になっている。

ウォールストリートの人々はアーサーバーンズの二の舞になるんじゃないかとよく言う。

(素人注釈:アーサーバーンズって誰?
1978年までFRB議長を務めたが、見た目上のインフレ率を抑え込むために、原油や食品などを消費者物価指数から除外した「コアCPI」の原型を考案し、その後もインフレの激しい品目を「一過性」「特殊要因」と称して除外し続け、インフレ問題への対処を遅らせた「FRB史上最も無能な議長」とも評される。
次のFRB議長ポール・ボルカ―がインフレ退治のためにものすごい金利を上げてインフレ退治した)

このアーサー・バーンズの二の舞になるんじゃないか?と言っているのはJPモルガン、ウェルスファーゴ、バンカメら金利が高い方がいい人達。

実質金利は金融業界にとって命の源泉。
実質金利を上げてくれれば自動的に何もしなくても儲かる。
あとは貸し渋っていればいいだけ。
この人たちが2022~2023年の利上げでウォールストリートの権力を手にしてしまった。
それまでのゼロ金利で死んでいた人たちが利上げにより復権した。
この人たちが大きな声で『インフレ!インフレ!』と言い続けている。

確かにインフレがまだ残っている証拠もいくつかあるし、景気後退の可能性も低い。
だけどそこでかたくなに金利を上げまいとして柔軟性を欠いたらいったい何のためにドットチャートを描いているのか、何のためにフォワードガイダンスを出しているのか、何のために中立金利を作って極めてロジカルに金融政策を透明性を持って世界の人たちに『アメリカはこう動く!』と皆がわかるやり方で皆で一緒に考えましょうというスタイルを作ったのか!

JPモルガン、ウェルスファーゴ、バンカメら金利が高い方がいい人達のせいでそのスタイルが壊される危険がある。

岡崎氏としては日銀文学のような表現は止めて、数字を出しながらフォワードガイダンスを出すようなスタイルが透明性があって良い。

来週の雇用統計に注目。
また25万人とか30万人とか増えていれば岡崎氏の予想は外れた事になる。

2月に発表された家計就業者を見ると1年前と比べて0.4しか増えていない。少しズレがある。

移民が関係しているがハッキリとした数字がない。

岡崎氏は悪い雇用統計を予想している。


(素人参考:
直近の労働供給は19年水準を400万人程上回る。
内訳をみると、米国人が減少している一方、移民が急増、供給を支えている。
結果、労働需給の逼迫度を示すV/U比率(求人/失業)は1月時点で1.4倍と、19年平均水準(1.2倍)へ低下を続けている)

(これ以外にも中国からの不法移民がメキシコ国境を越えて急増しているとかで不法移民が年間で250万人にも上るらしく、正確な労働者数を把握するのが困難になっている。
つまり発表された数字に+αしてもおかしくない状況にはある)

株式市場は明らかにフラジャイル(壊れやすい)
12か月先までの先行きの見通しベースのPERが29倍まで来ている。
実質金利が上がっているのになぜ。

この間までは実質金利が下がるからPERが上がると言っていたのに(困惑)
実質金利が上がったらPERは下がるとも言っていた(困惑x2)

岡崎氏はアメリカ市場久しぶりの弱気のスタンス。

利下げは6月にはやらないといけないと思う。
やらないといけない所までアメリカ経済は追いつめられるのではないかと思っている。

0.25づつ3回の利下げ。

もしも一回で0.5の利下げをするなら深刻な状況でドル円135円で日経平均も10%下落する。







今週来週の動き

3月の第一週4万円台に乗せて三日天下で終わった。
その反省もあって今は小動き。
日本人はどちらかと言えば逆張り型のトレードをする人が多い。
受け身型のトレーディングタイプが多いので38000まで戻った所で買って4万円で売る。
この形が続くのは今週と来週前半までではないか?
来週の雇用統計が非常に大きなターニングポイントになる。
雇用統計を受けてSQ値が今のレンジの範囲で決まるのか、レンジの上か下で決まるのか?



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