株:素人のメモ EVや半導体関連は新技術を要チェック

去年もギガキャストでリョービが株価を上げたりしましたが、EVや生成AI関連にはこれまでになかった(あったとしても注目度が低かった)技術が出てくる余地がたくさんあります。

理想としては本格的にEVや生成AIの製造工程を学ぶのがベストでしょうが、私の能力では理解するまでに3回は生まれ変わらないとダメなので表面的な情報で満足します。

EVは電池が重要

携帯電話と同じ、いやそれ以上に電池の長持ちや充電スピードが重要になってくるでしょう。

『全個体電池』は航続距離を長く、充電時間を短く、電池のサイズも小さく、発火性も液体電池に比べて低いなどEV自動車にとって利点が大きい。

ホンダが24年春に電池製造実証ラインの稼働、日産自動車が24年度までに横浜工場内のパイロットライン設置を計画する。
トヨタ自動車は27―28年のEV搭載を目指し、出光興産と電池の核となる固体電解質の量産技術開発や生産体制の確立、サプライチェーンの構築で協業を進めている。

トヨタが出光と共同で開発すると2023年10月に発表した日の午後に出光の株価は上昇した。

この全個体電池関連では、マクセル(6810)、オハラ(5218)、クオルテック(9165)などが株探でも紹介されていた。

ダイヤモンド半導体

2023年の6月には「トヨタ自動車とデンソーが出資する車載半導体研究のミライズテクノロジーズは精密部品メーカーのオーブレー(東京・足立)と、電力損失が少ないダイヤモンド製パワー半導体の共同研究を始めた」と報じられでEDP(7794)の株価が反発。

その後はEDPの株価は下落傾向だったがこのダイヤモンド半導体のニュースが出るたびに株価が上昇しているのが面白い。

これはEDPだけではなく、株ではよくある事。
同じ内容でもメディアや時期が異なればまるでそんなの始めて聞きましたみたいな反応をする。
株ではよく織り込み済みという言葉が使われるが、まるで痴呆老人のごとく織り込んだ事を忘れてしまうのだろうか?

EDPは信用倍率131倍で買残が圧倒的に多いので少し上昇すれば直ちに売り戻されてしまう悲しい銘柄。
今回も上昇も近いうちに売り戻されてしまうのではないか。

このダイヤモンド半導体は2023年4月に佐賀大学の嘉数誠教授が世界で初めてパワー半導体のダイヤモンド半導体デバイスで、パワー回路を開発したと発表した新しい技術。
実用化は2026年頃か?と言われており、この技術と関連のありそうな企業がいくつか取り上げられていた。
タムラ製作所(6768)、旭ダイヤモンド工業(6140)、住友電気工業(5802)

超純水

半導体の製造工程は下の工程を繰り返し行う。

ウエハの製造→洗浄(超純水)→成膜→洗浄(超純水)→レジストコーティング→露光・現像→エッチング(表面加工=超純水使用)→フォトレジスト(転写原版)のはく離・溶解(超純水使用)→検査組立

現在、半導体は2nmからさらに微細化が進み1.4nmが開発中だ。
微細化が進むことで、要求水質の超高純度化や、大量使用による超純水製造装置の大型化、超微量分析技術の確立が求められる。
これは超純水製造装置メーカーの付加価値向上や1件当たり受注高の増加に寄与する。

TSMCは熊本に第4工場を計画しているし、ラピダスが千歳で工場を建設するなど国内での半導体産業は盛んになる。

当然、超純水もますます必要になってくる。

野村マイクロ・サイエンス(6254)、栗田工業(6370)、オルガノ(6368)、ジャパンマテリアル(6055)

ニュースをチェック

新技術が株価に影響を及ぼしやすくなってきたので工業関連のニュースはチェックしたい。


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