中学受験と大手企業とベンチャー企業
今朝はスタバの子に会えなかった。
(スタバの子、というあだ名にした。)
きっと1週間くらい休校だろうから、今週どこかで会えるだろうか。
勝手に無性にあの子が気になる。
あの子のことを考えていたからか、
中学受験の新興校と伝統校・名門校について今日も触れてみようと思う。
この対決(いや、別にどちらに進学するかはご家庭と本人の好みだが)について思うとき、割とイメージするのは
東証一部優良企業(プライム) VS ちょっと最近よくみるベンチャー企業
の構図だ。
ベンチャー企業の方が、柔軟性が高かったり
最初から海外展開を視野にいれたサービスローンチを設計していたり
なんかそっちの方が”将来性がありそう”な空気感が漂う。
東証一部優良企業の方は、少し堅かったり
業界によっては海外展開が少し(海外勢と比較して)遅れていたり
なんかこっちは”将来性がないんじゃないかと漠然とした不安”を抱える空気感を感じる人もいる。
どちらでもよいのだが、
一応小さい会社を経営している身からすると
非常に非常に大事になるのはベンチャーの場合「経営トップ」だ。
経営トップの器以上の会社にはならないからだ。
トップが世界的な企業になるような器であれば乗ってよい船だと思うが
そんな人は1万人に1人もいない。
トップがそこまででないのであれば
世の中の90%を占める我々凡人は東証一部優良企業に入るのが
最も適切な判断だと思う。
(元の話にループしないように念押しするが、
トップ=最近偏差値が上がった才能あふれる校長、ではないぞ。
それは手腕ではなくステルスマーケティングなのだから)
東証一部の方は、その多くが仕組化されている組織になっている。
誰がトップになろうが誰が社員になろうが誰が辞めようが
そよ風程度のもので会社経営にほぼ影響がない。これがポイントだ。
小手先のマーケティングがいらない。
顧客も社内組織も歴史も待遇も盤石だ。
社員になったことで、あらゆるメリットを享受できる。
在籍中だけではなく退職後も、人生の節目節目で大いにメリットがある。
アルムナイでビジネスが生まれるのは常識だ。
ローンも、結婚も、転職も、老人ホームも、
出身を理由に壁が立ちはばかることはなくむしろ優遇され続ける人生だ。
この構図が、
新興ステルスマーケティング校と伝統校・名門校の構図によく似ている。
学歴だけで選ぶ訳ではないが
仮に同じような”偏差値”の2名の学生がいた場合、
採用されるのは
クライアントに迷惑をかけないのは
1から100まで言語化しなくても言わんとしていることを察する非言語能力を持っているのは
どこに出しても恥ずかしくないのは
後天的な研修では賄えない”人としての育ち”の側面で多いに助かるのは
やはり伝統校・名門校出身者であると
私のちょっと頭が固くなりかかっている先輩経営者が言っていたが
口には出さないものの私も激しく同感だ。
ほんの一瞬もてはやされても、10年後には消滅する学校がたくさんあるだろう。
50年・100年名門として君臨する学校とは
表面上の偏差値が同じでも
実際には雲泥の差があるのだ。
「それが名門というものだ」と先の先輩は言っていた。
新入社員のころには頼りなく見えた子も、5年たつとしっかりと仕事がこなせるエリートバンカーになっていたりする。
ベンチャーの子は、5年たっても白Tに紺のジャケットが似合うベンチャーな子だ。
どんなに偏差値が高くてもお金で買えない目に見えない大きな壁、
名門になりたくてもなれない、
いやむしろ名門かどうかは自分が名乗るから名門になるわけではなくて
社会が周囲が認めて初めて名門になるわけだから
そもそもステルスマーケティングをしている時点でなれないのだ。
ステルスマーケティングに引っかかってくれる人はそこに気づかない。
(だから引っかかってくれるのだ)
マーケティングは大変だから
引っかかってくれる人がたくさんいることは
経営者としてはありがたいんだけど・・・。