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検査するだけなのにすんごく痛いし、お金も結構かかる。

こんにちは。
今回は不妊治療中に経験してきた数々の検査についてです。

※私の治療歴や、このnoteの意図については下記の記事をご覧いただけたらと思います。

※私はお医者さんでも培養士さんでも看護師さんでもありませんので、専門的なことは分かりません。また、費用や治療の考え方もクリニックによって幅があると思うので、あくまで筆者自身の体験記であることご留意ください。


◾️妻側のいろいろな検査

治療中は、飽きるほど何度も採血されます。
また、激痛を伴う検査もあります。
私が受けた検査は、それぞれこんな感じでした。

・スクリーニング検査:30,000円(自費) ※不妊治療保険適用前に実施

不妊治療専門のクリニックに転院した最初の段階で受けた検査で、採血によって不妊の原因になりうる項目をチェックしました。

私の場合、指摘を受けたのが下記2点。
・AMHの値が1.69で、年齢のわりに低い
・ビタミンDの値が著しく低い
AMHの値は卵子の質とは関係ないので人工授精の成績には影響しないけれど、体外受精に進む場合は採卵できる卵子の数に影響してくる可能性ありと説明を受けました。
ビタミンDについてはサプリで補うことに。
ちなみにサプリはクリニックでおすすめされたBABY&MEというメーカーのものを飲んでいましたが、コスパを優先して途中でiHerbのものに変えました。
初回以降ビタミンDの値を検査することはなかったのでどちらのサプリも効果のほどは分かりません。

・血液検査:4,000〜8,000円(自費・保険適用) ※不妊治療保険適用前に実施

初回のスクリーニング以降は、生理周期のそれぞれのタイミングで正常なホルモン値になっているかどうかや、治療の妨げになりうる感染症の抗体を持っているかなど、数回の採血によって検査しました。
費用はその時によって保険適用だったり自費だったりしましたが、それぞれ4,000〜8,000円程度でした。

・卵管造影検査:6,000円(保険適用)

卵管に詰まりがないかをみるレントゲン検査で、痛いと有名な検査です。
ベッドに横になり足を上げて開いた状態で固定され、下からぐいぐい入れられたチューブを通って卵管に造影剤を流し込まれる検査。
私は異常なしでした。
が、これが本当に本当にキツかった。
そんなに痛くなかったという感想もネット上では見かけたので本当に個人差が大きいのだと思いますが、私の場合は検査中はなんとか耐えられたものの、待合室に戻ると生理痛のような痛みがどんどん増してきて座っていることさえできなくなりました。
横にならせてもらってものたうち回るほど痛く、そのうち過呼吸になり血圧も低下、手足が痺れて硬直してきたのが怖くて怖くてほぼパニック状態。
自分史上1番、死に近かった経験だったかも。
死因は卵管造影検査でした、なんて絶対嫌だと痛みに悶えながらも思いました笑
痛み止めの坐薬を入れてもらってなんとか生還しました。

・子宮鏡検査:3,000円(保険適用)

胃カメラ的な感じで子宮の中を見ていく検査でした。
体勢的には卵管造影と似たような感じで、横になり足を上げた状態で固定されます。
ちなみにこの子宮鏡検査も、痛いで有名なもののひとつですよね。
私は先に記載した経験もありかなりビビっていましたが、事前に痛み止めを飲んでおいたおかげか耐えられる範囲の痛みで無事終えることができました。

クリニックによっては序盤で検査する場合もあるようですが、私の場合は1回目の体外受精の陰性結果が出たタイミングでの検査となりました。
その結果子宮内膜ポリープが見つかり、場所的にもそれが着床を邪魔してしまっているのかも、ということだったので入院手術が決まりました。

◾️夫側の検査

ここで声を大にして言いますね。
男性のみなさん、夫婦で不妊治療に踏み切ると決めたなら、躊躇せず自分を過信せずとにかく早く検査してください!!!
少なくとも、女性と違って検査するだけなら痛くも痒くもないのですから。
結果、異常がなければめでたし、です!

・血液検査:5,000円(自費) ※不妊治療保険適用前に実施

女性側と同様、感染症の抗体があるかどうかの検査をしました。
こちらは特に問題なし。

・精液検査:12,000〜18,000円(自費) ※不妊治療保険適用前に実施

初回の検査でかなり悪い数値を叩き出してしまった夫。
精液検査はその日のコンディションで結構数値変わるものだから、と先生に励まされながらその後改めて数回の精液検査と精密検査を行いました。
検査の際は、自宅で採取してクリニックに持ち込むかクリニックで採取する方法が選べましたが、自宅から持ち込む場合は適温を保ちながら移動するのが大変そうだったことと、少しでもいい数値を出したかったのでとにかく新鮮な状態で検査できるよう、後者にしました。

さて、気になる数値ですが・・・
何度か検査した結果の最小値〜最大値で、わかりやすそうな項目をピックアップして記載します。
 ・運動率:6.3〜15.7%(基準値:42%)
 ・前進運動率:2.6〜11.8%(基準値:30%)
 ・直線速度分類不動:86.3〜93.8(基準値記載なし)
なんとまあ元気な子がほぼほぼいなかったという結果に涙
そりゃタイミング法も人工授精もうまくういかないわけね。
こうして私たち夫婦は、体外受精の中でも特に顕微授精が必須であることを、先生から告げられたのでした。

◾️検査結果を踏まえて

検査の結果、私たち夫婦の大きな原因は男性不妊であり、サブ要因としてポリープ、ということが見えてきました。
原因を掴めた一方、悲しいことに男性不妊の場合、数値改善のためにできることがあまりないのです。
男性側の原因によっては手術をして改善されるケースもありますが、夫の場合は手術が効果的というわけではなかったようなので手術はしていません。
指導内容としては、日々のストレスを溜めないようにとか、おまたに熱をこもらせない工夫をしましょうとか禁煙しましょうとか、生活習慣に関するものばかりでした。
こんなに生殖医療が進歩しているのに精子を薬などで元気にする方法は見つかっていないというのは意外ですよね。

今後、治療についても詳しく書いていきたいと思っていますが、ステップアップすればするほど女性側の負担は増大していきます。
例え原因が男性不妊であっても、です。
もちろんどっちが悪いとかではないのですが、長く治療を続けているとそれが不公平に感じるというか、なんで私ばかりつらい治療をしなければならないんだろうという気持ちが湧いてしまうこともありました。
不妊治療は終わりの見えない苦しい戦いなので、お互いを思いやる気持ちを大切にサポートしあっていけるといいですよね。
それではまた。

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