初めての、体外受精。採卵準備と採卵当日
こんにちは。
今回からは私が経験した体外授精についてです。
長くなりそうなので、今回は採卵のことを。
※私の治療歴や、このnoteの意図については下記の記事をご覧いただけたらと思います。
※私はお医者さんでも培養士さんでも看護師さんでもありませんので、専門的なことは分かりません。また、費用や治療の考え方もクリニックによって幅があると思うので、あくまで筆者自身の体験記であることご留意ください。
体外授精は、卵子をお腹の中から取り出して体外で精子と出合わせ受精卵を作り、それをまた子宮の中に戻して着床させる方法です。
受精卵の作り方は「ふりかけ」「顕微」の2通り。
ふりかけは取り出した卵子の近くに元気な精子を泳がせ、自力で受精させるもの。
顕微は選び抜かれた精子を胚培養士さんが卵子に直接注入して受精させるもの。
私たちの場合は夫の数値的に顕微一択だったので、顕微授精のことを書いていきますね。
採卵に向けて
お腹の中で育つ卵子は通常月1個ですが、薬の服用や注射によって複数の卵子を同時に育て、それらを手術によって採卵します。
ネットで調べると、ショート法・ロング法・アンタゴニスト法、とか出てきますが、私の場合はアンタゴニスト法でした。
それぞれの違いはわからないし、「アンタゴニスト法でやりましょう」とか言われたわけではなく、治療計画書などにそう記載されていました。
まず、リセットされたら生理3日目以内に受診してね、と言われていたのでそのタイミングで予約をしました。
(仕事の調整が大変と言われるのって、こういうところですよね。)
そこで卵のチェックと、血液検査を実施。
とくに問題なかったので、いよいよ噂に聞いていた採卵に向けての自己注射が始まります・・!
が、私は自分で打つの怖かったのと、ちゃんと打てているのか不安だったので最初はほぼ毎日仕事を早く切り上げて(ありがたいことにフレックスなので結構自由ききました)クリニックに通って打ってもらっていました。
ただ、時間指定のある注射やクリニックが午前オンリーの日もあったので、そういう時は夫に打ってもらいました。
1週間くらい毎日注射を打ち、卵胞も20mm近く育ってきたところで、数日後に採卵日が決まりました。
エコーでは、何個くらい採れそうだよ、ということも教えてくれました。
詳しくは分かりませんが、卵を育てる注射と、育った卵が採卵日前に排卵してしまうのを抑える薬を駆使します。
採卵日の時間に合わせて、薬を使う時間も指示されました。
絶対忘れないようにしなきゃ、というプレッシャー。。
費用的には、ここまでで4万弱。(薬や注射代込み)
通院回数としては、自分で注射打てるのであれば意外と2〜3回で済むと思います。
ちなみに注射を夫にお願いしたのには意図がありまして。
男性不妊なのに仕事調整して病院に通うのも痛い思いするのもリセットの訪れを誰より早く知って落ち込むのも、全部私。
運よく夫は治療にかなり協力的で、大きな検査がある日や大事な話がある時などは快く同伴や送り迎えをしてくれたのですが、それでももっともっとコミットしてほしくて、任務としてお願いしていました。
初めての、採卵
事前に先生から、麻酔なしにするか麻酔で眠ってる間に採っちゃうのどっちがいい?と聞かれ、眠ります!と即答した私。
麻酔なしの場合はモニターで収穫を一緒に見られるっぽかったですが、子宮から針をプスプスされるなんて痛いに決まってる!
とにかく卵管造影検査時の恐怖体験がなにかと付き纏ってくる私には麻酔なしの選択肢はありませんでした。
当日はクリニックから渡された手術着と紙パンツに着替えてスタンバイ完了。
麻酔をするので当日の朝ごはんは抜きで指定の時間まで水・お茶飲みOKだった気がします。
ドキドキしながら、麻酔のための点滴を打つのですが、これがなかなか刺さらない!
もともと血管が細いらしく、夏だったのでクーラーも効いていて腕が冷えてしまい、さらに朝は水分ちょっと飲んだくらいなので脱水もあり点滴を打つには最悪のコンディション・・・
ただでさえ緊張しているのに看護師さんも変わるがわる何度も針を刺され、結構辛かったです。
最終的に先生が召喚され、1発でキメてくれました。先生お見事!
針刺さりにくい自覚のある方は、水分とって腕を温めておくことをおすすめします。
ようやく準備が整い、手術室へ。
台に横たわり、足を乗せる台に固定されます。
麻酔が入ってきた瞬間は喉が熱くなるような感じがしてびっくりしたのですが、その記憶を最後に気づいたら採卵終わってました。
診療明細に「静脈麻酔11分」とあったので、採卵自体あっという間だったのかな。
その後麻酔が覚めるのを待つため2時間ほどベッドで休憩。
看護師さんからお菓子のプレゼント(しかも私の好きなやつ〜!)がありました。
待合室に戻る前、トイレに行ってみてと看護師さんに促されトイレに行くも、あれ?全然出ない!?おしっこの仕方忘れた???とちょっと焦りましたが、止血のためのガーゼがたっぷり詰め込まれてたみたいで出にくかっただけでした笑
その後は内診台で詰め込まれたガーゼを取ってもらい、採れた個数や今後の流れなどの説明を受け、あとは採れた卵たちを先生方に託すのみ。
ちなみに今回は10個の卵ちゃんが収穫されました。
採卵当日の費用は保険適用で35,000円くらい。
採卵個数が多いとそれに応じて金額上がるみたいです。
それと、術後に痛み出てきたらどうしよう・・と心配していましたが、時間が経っても痛みは大丈夫でした。
次回は受精結果と判定結果までです。
それではまた。
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