始めたはいいけどモヤっとしてる人向け人力ボカロのコツ

人力ボカロやってて、やっぱり歌声がぼやっとするのは気になる方が多いと思います。

まあ所詮機械なので…。

というわけで、私なりのコツなど書いていきます。


①連続音の重要性

なめらかに歌わせるには欠かせない連続音ですが、乱用しすぎるとのっぺりした印象になります。特徴的な声をしている場合は特に、連続音よりも単音を。よりはっきり喋っているところを抜き出す方が良いです。

例えば、ハスキー声や酒やけ声の男子、萌え声が特徴的な女子なんかはしっかり単音を拾ってやりましょう。


②「ん」の音に気をつける

実は、これを意識するだけで印象が変わることが多いです。というのも、日本語は「ん」ひとつといえど、発音の種類は沢山あります。

パンの「ン」。乾杯の「ん」。こんにゃくの「ん」。実はどれも違います。

聞き分けるコツは「ん」の後に来る文字です。私は「口を開けるか否か」「舌の位置は奥か、手前か、上顎につけるか」で判断していますが、分からない場合は自分でその歌詞やセリフを喋ってみましょう。

なので、「ん」は多少汚い音でもたくさん拾っておくことをおすすめします。そして、それが何の単語の「ん」なのか名前づけておくといいでしょう。


③「か」行をはっきり言わせる

「か」行ってけっこう喉の奥から息を吐き出すように言いますよね。そこで、ひとつだけでいいのでか行を喋っている時のあの息の音を適当に拾っておきましょう。

歌わせている中でか行の音がぼんやり聞こえる箇所があれば、その音の頭と一緒に置きます。それだけでその「か」行の音ははっきりと聞こえるようになります。


④歌詞の「い」の箇所に注意する


「家についての紹介を聞きました」


自然な感じで声に出して読んでみてください。

家の「え」、「紹介を」の「を」。

どちらも純粋な「え」「を」の発音じゃなかったはずです。どちらかといえば「いぇ」「よ」に近いような…。

発音記号の歴史云々に触れると長くなるのでここでは割愛しますが、簡単に言うと「い」段はや行系列に属しています。つまり発音的には「ゐ」ということです。

分かりやすく言うと、「しゃししゅしぇしょ」は全部「し」に小さい音がついており、「し」は純粋な「し」のままですよね。本来は「し」は「しゃししゅしぇしょ」の「し」ってことです。(分かりづらい?)

なので、歌詞に「い」段の音が来た時は要注意。

「君を好きになった」って歌詞だったら「きみお」「きみを」じゃなく「きみよ」で作ってみましょう。もちろん、元々「君を」ってセリフがあればその「を」で良いですが、音が足りない!って時の方法です。

こだわる人は音を拾う時に「いぁ」「いぅ」「いぇ」「いぉ」で分けるのも良いでしょう。

それを応用すれば、「理由」とか「しょうがない」とかの単語も、単音しかない場合でも自然に歌わせることが出来るようになってきます。

あとは慣れです。


今回は「モヤッと感」を解消したい人向けの人力ボカロ解説でした。少しでも力に慣れればと思います。



(・ω・)ノシ

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