マガジンのカバー画像

日本の水族館の在り方

11
日本の水族館は30年に1度の建て替え期を迎えている。過去30年は大水槽の時代であり、これからは環境負荷の小さい小型水槽で生態展示を進めるのが欧米の流れである。日本の水族館は何が必…
運営しているクリエイター

#スマスイ

「いま考える、イルカと水族館」

神戸市が決めた須磨海浜水族園の再整備で、60年続いた教育施設がシャチを主役としたリゾートのシーワールドになります。 欧米だけでなくアジア圏でも鯨類のショーを取りやめる声明(英語)が出る中で、日本の水族関係者がどう考えているのかを見てみましょう。   【参考資料】  公益財団法人 日本博物館協会発行 博物館研究 2018年11月号  特集「いま考える、イルカと水族館」   目次 巻頭エッセイ シャチのショーを見ながら考える  中村玄 東京海洋大学 イルカのいる水族館が直

近い海

小学校の低学年くらいまでは毎週末は祖母が住む長田区に通っていた。母親がそこでピアノ教室をやっていたのでついていってたのだった。日曜日は高取山に登るか須磨水族館に出かけていたと思う。とりわけ須磨水族館の空間が思い出深い。入り口を入ると小さなプールがありウミガメがうじゃうじゃ泳いでいた。王子動物園で最初に見るフラミンゴ同様、このうじゃうじゃ感がこれから出会えるであろうカオスの世界を予感させた。吹き抜けに吊るされた巨大なシャチの骨格標本を見上げつつ順路にそって進む。明るいホールから

新しくなる須磨海浜水族園(スマスイ)のシャチ導入について、私が思うこと

キタムラ100%です。カツラではありませんし地毛です! あと縮毛強制は受けたことありますが、天然パーマです!ウェーブなんかかけたことありません(笑) そんなことはさておき、コチラも放置しまくってましたがどうしても書きたいあの記事をまずはnoteに書きたいと思います。 もうタイトルでわかるかと思いますが、須磨海浜水族園にシャチを導入する話についてです。 先に言っておきますが、関係者でも研究者でもありません私はフリーランスのWebデザイナーであり、海洋生物専門でイラストを描い

水族館は観光客の集客装置?!

■ 民間に観光客誘致を任せたい(神戸市) ■ 本日(10/29)、の議会での上畠議員と副市長との一般質疑があった。   要約: 「民間でないと柔軟な経済活動ができない」 「民間に観光客誘致を任せる」 「水族館を経済活動に使う」   意見: 日本でも水族館の在り方を考える時期に来た。 バブルの頃の答弁を見ているようで情けない。 須磨水族園の歴史の継承でなく、水族館の放棄である。 水族館は集客装置でない。 西日本初のディズニー誘致が本来あっているのではないか?   台湾では、海

■神戸保全繁殖センターとはなに?■

提案書にある神戸保全繁殖センターの実態が分かりません。 何を保全するのか?何を何のために繁殖するのか? 鴨川シーワールドや、他国の事例をセンターの事業内容の手本とすることを想定し、調べました。   ◆鴨川シーワールドのシャチ繁殖 "生息域外保全に資する場として、飼育下繁殖を推進し、それに関連する調査研究を進めます。"(*1   【要約】  シャチの飼育下での繁殖と、生態の研究を進める。   生息域外保全とは、水槽内での繁殖を指します。 シャチ繁殖に進めているが、研究論文の

産経新聞:シャチ飼育中止を過去報道

須磨海浜水族園の再整備にあたり、優先権を取得したサンケイグループはシャチ・ショーで集客する提案した。 神戸市議会の委員会では、 「西日本唯一のシャチ」「シャチによる200万人集客」「日本最大規模」 を力説しており、妥当な提案としている。 世界の潮流としては、米国シーワールドではシャチ飼育・繁殖は中止されている。また、大手旅行会社では鯨類飼育・展示を行う施設への顧客誘致を中止する会社が昨年から出ている。 こんな情勢の中、サンケイグループを代表とする構成企業はシャチを主役

ラジオ関西がリゾート提案に問題提起

シャチのショーで集客する神戸市の提案にラジオ関西が問題提起。 ラジオ関西の勇気ある行動に感謝!   海外からの集客が目的であれば、シャチは遠ざける施策です。特にEUではシャチショーのある地域への送客を旅行会社が断っているほどです。 水族館はいつから教育施設でなくなったのでしょうか? 既存の運営でも黒字経営と発表されてます。インバウンドのツールに水族館はなったんですね。他府県ではそうならないように、自分の地域は守ってください。神戸市民として情けなくなります。 #seawo

鴨川シーワールドのシャチ生き別れ

生物を擬人化するのは好まないのですが、シャチは強い社会性があり家族を認識できることからそう表現した。(wiki:シャチの社会性について 野生ではメスを中心とした集団を形成して生活をして、飼育下でも類似した行動が見られることが知られている。そんな行動が見られるのは、千葉にある鴨川シーワールドだが、須磨の開発に伴って鴨川から神戸に一部の個体が移動されることになった。シャチの「生き別れ」だ。 そんな計画が公になったのが、神戸市の議会の岡口副市長の答弁からだ。 --------