日本には、およそ110園館の水族館があるとされます。人口比率で水族館の多さは世界トップクラスで、その数はまだ増える見込みです。兵庫はというと…。須磨海浜水族園、姫路市立水族館、城崎マリンワールドはメジャーなところですが、昨今、民間の施設が急増しています。調べてみると、水族館と分類される施設は少なくとも12に上ります。全国の1割超が兵庫にあることになります。
こんにちはド・ローカルです。最近、神戸市兵庫区の旧湊山小学校の跡地にできた「みなとやま水族館」に行ってきました。廃校の校舎を水族館に変身させる挑戦はとても珍しいことです。関係者に話を聞いているうちに、あることに気付きました。「この地には水族館DNAが宿っている」。というのも、兵庫区は日本で初めて水族館が設置された場所でもあったようです。その歴史もひもときながら、兵庫の水族館事情を見ていきましょう。
日本初の水族館「和楽園」
水族館には「レクリエーション」「社会教育」「調査研究」「自然保護」と4つの役割が国によって定められています。昨今は指定管理によって民間委託されるケースが増えてきました。その影響の有無は分かりませんが、収益を安定させるためにレクリエーションに重心が傾き過ぎているのではないかと感じることもあります。
西日本最大級の水族館を目指して全面建て替え工事に入っている須磨海浜水族園もその一つのように感じるのは私だけでしょうか?
一帯を再整備 24年開業へ 新スマスイ 主役はシャチ 民間が全施設建て替え イルカと触れ合えるホテルも
大人 1300円→3100円 幼児 無料→1800円 新スマスイ 高過ぎない? 民営化、水量4.5倍に拡大 市民「気軽に行ける施設に」
水族館がここまできた―。魚の展示と芸術を融合させた新感覚の劇場型水族館「アトア」が2021年、神戸港の新港突堤西地区でオープンしました。三宮中心部とウオーターフロントとの回遊性を高める鍵を握っているといえます。
新感覚 生き物の世界へ誘う 神戸・水族館「アトア」の魅力
劇場型水族館「アトア」館長 中山寛美さんにお話をききました。
<ド・ローカル>
1993年入社。明治時代、兵庫区で開催された第2回水産博覧会の開催が、日本初の水族館「和楽園」が生まれるきっかけになりました。それから126年。兵庫県内には少なくとも12もの水族館ができ、アトアのような「劇場型水族館」やみなとやま水族館のように「歴史×魚の展示」のように進化してきました。兵庫に宿る水族館DNA。次はどんな姿を見せてくれるでしょうか。
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