ウォロと「哲学者」
※この投稿は「PokemonLedgendsアルセウス」の重大なネタバレを含みます
最低限メイン任務26をクリアした読者を想定しています。していない方はブラウザバックして今すぐやることを推奨します。
また、この考察にはゲームポケットモンスタープラチナ・HGSSの内容を含みます。
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前置き
手元に実機がないので以下を参考文献としています。予めご了承ください。
参考文献
http://s2web.sokowonantoka.com/fromblog/pokemon01.html#mail
http://pkmnsz.blog59.fc2.com/blog-entry-599.html
https://wiki.xn--rckteqa2e.com/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%84%E3%81%9B%E3%81%8D
「哲学者」とは?
哲学者とは、ゲームポケットモンスタープラチナ・HGSSにて映画配布のアルセウスに連動して発生するイベントの登場人物。
2Dグラは山男。
イベントの場所と発生条件は以下のとおり。
①Pt クロガネ炭鉱 :アルセウスを図鑑に登録していること
②Pt ミオ図書館 :①の発生が条件
③HGSS シント遺跡 :アルセウスを先頭にしてアルフの遺跡に行くこと
※ここでいうアルセウスとは、2009年の映画「ポケットモンスター アルセウス 超克の時空へ」上映劇場にて配布された個体を指す。
発言内容の抜粋と要約
※参考文献に全文あるので興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。
各イベント共通
・一人称は「じぶん」(①②)「わたくし」(③)
・口調は馴れ馴れしい敬語
・世界各地を旅して回っている
①クロガネ炭鉱イベント
・「人がどう進化したか」について研究している哲学者である、と名乗る
・「早速おもしろいものを見つけた」と、ひのたまプレートを主人公に手渡す
・しずくプレート裏面記載の内容を主人公に語り、その内容からアルセウスの存在を推測している
・「残された文字や込められた想いを集めているためプレートは不要」と発言する
②ミオ図書館イベント
・テンガン山の周りにある町を見て回ってきて色々理解したらしい。
・その理由はテンガン山が世界始まりの地とされているため
・原初の心の中では空間も時間もなく、ポケモンも人も同じ存在であり、分かり合っていたはずであると発言する。
・「同じ心」を持っていた時は、人とポケモンが結婚したり、入れ替わったりしていた。
・ここでアルセウスの名前に直接言及している。この名前を劇中で出す人物は非常に少ない。
・途中で「どーです面白いでしょう!もっと聞いてくれますよねー?」と聞いてくる。
※拒否すると「うおっとっとー! そんなことをいわないで ぜひ きいてくださいよー」と言われる
・りゅうのプレートの裏面記載文章から、湖の3匹に名指しで触れる
…いやテンション高いな君?
・プレートに刻まれた文章をまとめた本を作り、ミオ図書館に寄贈しているという。つまり全プレートを読んだことがあるのである。
と言い残し去っていく。
③シント遺跡イベント
イベント概要
・端的にまとめると、HGSS内でLv1のディアルガ・パルキア・ギラティナから1匹を選んでもらえるイベント
・シント遺跡はアルフの遺跡からワープしていくことができるが、ジョウト地方より北にあることが明言されている
・シント遺跡にいる人物は、「哲学者」「ワープ役の老人」「主人公」そして「シロナ」
発言抜粋・要約
・柱のデザインより、シント遺跡はシンオウ地方とジョウト地方の文化が混ざって生まれた場所、だという
道中にて
・「トレーナーならだれでも知ってるシンオウ地方の有名人が山小屋にいる」と発言(シロナのこと)
山小屋にて
・大昔の人々とポケモンは今より強く結びついていた
・シント遺跡は、シンオウ地方の「やりのはしら」とジョウト地方の「アルフのいせき」の両方の意匠を継いでいる
・アルセウスはタマゴの中から姿を現した
・ジョウト地方ではタマゴは「命を生み出す器」であり「とても神聖なもの」
考察
ここまで読んでいただけた方は私と同じことを思うでしょう。
「いやさすがにウォロに似ている」 と
少なくともウォロというキャラクターは彼を意識してデザインされているのではないか?と思わずにはいられませんでした。
以下に簡単に共通点・相違点をまとめてみます。
【共通点】
一人称が「じぶん」と「わたくし」
口調
神話の研究をしており、特にシンオウ神話に明るい
プレートに言及する。また全プレートを最低一度は目にしたことがある。
アルセウスに言及する
特筆すべきは4点目でしょうか。
プレートに関しては留意点がいくつかあります。
・せいれいプレート、まっさらプレートは第四世代では登場しない
・ウォロはレジェンドプレートを見ていない
・第四世代当時はプレート全16種類に対して内容は8種類しかない
・対してレジェアルでは18+1種類すべてに異なる内容が刻まれている
といったあたりですね。世代差あるから仕方ないか…という部分がほとんどですが。
ただ、ここまでプレートの話をする人物自体が珍しいので共通点に含められる範疇ではないでしょうか。
加えて、共通点には含みませんでしたが、関係をにおわせる要素として「ウォロ」という名前が挙げられます。
ウォロ、そして劇中で関係の深いコギトの名前の由来は、
哲学者デカルトの提唱した
Cogit ergo sum
哲学者メーヌ・ド・ビランの提唱した
Volo ergo sum
であるといわれています。
ポケモンシリーズの登場人物には植物由来の命名が多い中、哲学由来の名前はだいぶ大きな特徴であるといえます。そう、「哲学者」由来なんです。
対して相違点は以下のものがあげられます。
【相違点】
哲学者は「こころ」に関する言及が特に多い
重要視こそすれ、シンオウ地方に強くはこだわっていないように見える
シンオウ地方の外から来たような発言をしている
グラがやまおとこである
(他にもっとあると思いますが、とりあえずは。)
上から3点は、作中で描かれているウォロの姿とはだいぶ異なりますね。
あれだけ古代シンオウ人の末裔であることを誇っていた狂信者が…?と。
ただ行方不明となったウォロのその後は現状ヒントがほとんどありませんから、これだけで無関係だ!と決めつけるのは無理があると思いますね。
最後に4点目。
ウォロのメインとなる容姿はご存じの通りシロナに酷似した男性であり、当然やまおとことは似ても似つきません。
ただ、ポケモンシリーズにはモブのグラから専用立ち絵となった例が存在します。
それはFRLGに登場した「国際警察」のジェントルマンです。
彼はプラチナ以降のシリーズで何度か登場する「ハンサム」と同一人物であるという説が有力です。
ちなみに余談ですが、第四世代のやまおとこの立ち絵には
・リュック
・リュック上のくるくるした何か
・帽子
・重ね着
という要素が含まれています。
若干強引ですが、こちらの要素だけ切り取ればウォロの所属するイチョウ商会の制服と似ている、といえなくもないです。
まとめ
「哲学者」イベントは長年シンオウ神話の考察における重要なヒントとされていますので、私自身レジェアルクリア後に数年越しに気になって読んでみたらこれですよ!!!
一応筆者自身は当時実機でこれら一連のイベントを見ていますが、さすがに詳細まで覚えていなかったので、過去インターネットでこれらのイベントの記録を取ってくれていた神々には頭が上がりません。
ちなみにシント遺跡ではシロナさんとも濃い会話ができます。
当時のアルセウスを持っている方は実機で、そうでない方は参考文献の一番上のサイトから読むことができますのでぜひ。また三龍入手イベントは演出も特徴的ですので、ご存じでない方は調べてみても面白いですよ。
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