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高利回りイールドファーミングの罠【仮想通貨運用記録番外編】

イールドファーミングを初めて約2か月が経とうとしています。

基本的には高利回りの通貨ペアに資金を提供しているのですが、思わぬ落とし穴があることに気づいたので、記録に残します。

イールドファーミングの代表的なリスクに変動損失がありますが、これよりも気を付けるべきものがあります。

一番のリスクは価格と出来高の低下

結論を言うと、高利回りの通貨ペアに飛びつくのは危険です。なぜなら、異常な高利回り銘柄には罠があるためです。

具体的には、時間が経つごとに価格と出来高が低下するリスクが高いです。

するとどうなるかというと、損失を手数料報酬で取り返せない状態に陥ります。

高利回りの仕組み

そもそも高利回りの通貨ペアのうち、少なくとも片方はマイナー通貨です。上場したばかりのマイナー通貨は、当然ながらまだ人気はありません。

だから、イールドファーミングで言うと利回りを高くして通貨を買ってもらおうとするのです。

そうすると、高い利回りに釣られたプレーヤーが流動性を提供するでしょう。流動性を提供する際には現物を買わなくてはいけないため、価格も上がります。

よって、市場は多少盛り上がります。

しかし、このようにして集めた人気は長続きしません。

高利回りペアが死ぬ理由

第一に、イールドファーミングの利回りはプールの資金が多くなるほど低下します。自分の取り分は、全体に対する自己資金の割合によって決まるためです。

そのため、時間が経つごとに徐々に利回りが低下し、撤退する人が出てくるでしょう。

第二に、通貨の価格や出来高が低下します。高い利回りに釣られるプレーヤーは完全に投機目的で参加しているためです。

通貨の将来性を期待して現物を保有するわけではないため、一発当てたらさっさと売って撤退するでしょう。

この二つが合わさることで、市場参加者に通貨を買うインセンティブがなくなります。

その結果、どうなるか?

高利回りペアの流動性提供者の末路

高利回りに釣られて流動性を提供したプレーヤーの末路は、こんな感じでしょう。

①市場が冷え切り、手数料報酬がもらえない
=利回りの低下
②通貨の価値が落ち、含み損が増える
→変動損失とのダブルパンチ
③①②のコンボにより、手数料報酬でも損失を取り返せない

私が保有しているある銘柄では、まさにこの状態に陥っています。撤退しようにも、損失が確定するのでまだ手数料をもらって少しでも取り返した方がいいと思ってしまっています。

「(変動)損失は手数料報酬で取り返せる」は全くの嘘でした。いや、銘柄選び次第ではありますが、この言葉を鵜呑みにするのは非常に危険ということがわかるでしょう。

出来高が高く価格が安定しているペアが狙い目

以上のことを踏まえると、イールドファーミングで儲けるには

  • 出来高が高い(利回りの高さにもつながる)

  • 価格が安定している

この二つを満たした銘柄が狙い目と考えられます。

後者を満たしているのは、ステーブルコイン同士の銘柄ですね。

しかし、どちらも満たしている銘柄なんてあるのでしょうか…
それを見つけることが、当面のミッションになりそうです。

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