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『超分かりやすい超水質の極意』~三井社長の経歴~

リバースシリーズで有名なウォーターエンジニアリングの社長で水質のプロフェッショナルの三井さんとYouTubeでも人気のアクアリウムトールマンの店長の山田さんとの対談YouTubeLIVEを文章化しました。
まだLIVEをご覧になっていない方は是非!


(山田店長)
と言う事で三井さん。皆さん三井さん見られるの初めてだと思うので、どういったことをこれまでしてこられたのか、そういった話をよかったらお聞かせください!

(三井社長)
あのもともとはですね、実家が熱帯魚屋さんやってたんです。

(山田店長)
それ凄いですね!まずそれが凄い!

(三井社長)
マニアな人からすると羨ましいかもしれないけど、僕恐ろしく興味無くて。全然わからないままで、17、8くらいまで実家の熱帯魚屋さんのもとで育ってたんです。でも、グッピーとエンゼルフィッシュの違いがどうしても判らないままで(笑)

(山田店長)
グッピーとエンゼル全然違いますよ!(笑)

(三井社長)
興味のないってことはそう言う事なんですよ。
そして大学行って、就職したのがなんと百貨店。横浜のほうの某百貨店に勤めてまして、僕はこの道で行くぞ!と。
弟が熱帯魚屋を継いでくれてたので、是非どうぞどうぞと(笑)
安心して百貨店業に邁進できるぞと思っていたんです。けど、時はまだバブルがはじける直前で、そしたら熱帯魚屋さんがもの凄く忙しくなる。
何とか手伝ってくれないかということで、小売業という括りならまあいいかなと思って、興味なかったんですけど戻ってきたんです。
でその時に水質のこととか何も知らないので、勉強しようと思って本を読んだりしたんですけど、これがまた読む本読む本書いてることが違って。

(山田店長)
本当ですよね。今だったらネットの情報とかが凄い違っていたりとか。

(三井社長)
で熱帯魚屋さんに聞こうと思うじゃないですか。
広島から東京行ったり大阪行ったり、いろんなところ行きながら熱帯魚屋さん行って聞くんですけど、またこれが言うことが180度違う(笑)

(山田店長)
それは確かですね(笑)

(三井社長)
同じところから送られてきた魚を飼うのに、何でこんなに180度違うのか、しかもみんな自信もってる。

(山田店長)
確かに。もう言い切るぐらいな感じの。そこがダメなんだよ!みたいな。

(三井社長)
もうこれで混乱してて、何でだろうと思いながら。僕の住んでいる福山ってところはたまたま魚買うのに難しいお水だったんです。硬度が高かったり、導電率が高かったりとか。
そのお水を調整するのに手伝ってくれないかというので、知り合いの関係でお手伝いすることになって。その時にお水の話とか化学の世界企業の方とお話ししたときに初めて、それなら理屈通ってる!て思ったんです。
そこからいろんな素材を提供受けながらテストをするんです。お客様にお水を持ってきていただいて水質検査をして、魚が死ぬとか、こんなコケが生えるとかカウンセリングをしてカルテを作って。
その時にリバースのもとの素材を調合するんです。お客様に合わせて。

(山田店長)
もう薬剤師さんみたいな。

(三井社長)
そうそう。調剤薬局みたいにね。素材を合わせて、調合してお客様に渡して。また戻ってきてもらって魚が元気になったとか、こういう種類のコケが出なくなったよとか。
っていうのをまた水質検査をしながらカルテを作って。これが5000件ぐらい集まったんです。

(山田店長)
うちも水槽見るんですけど、カルテまで作ってもう病院じゃないですか!

(三井社長)
ほんとそうですよね(笑)最初はクリップで止めるくらいだったのが、だんだんと冊子になり、ア行カ行だなって言ってたのが、ア、イ、ウでやらなきゃとか。どんどんカルテが増えていったんです。
そうすると何町に住んでて、どんな建物で住んでてとか、根掘り葉掘りしながら、どのメーカーのどの商品を使っててとか全部書き込んでやっていくと、何かやっぱり見えてくるものがあるんですよ。ああ、そういうことかみたいなね。
僕なんかADAさん・・・・・あ、ちょっと口を滑らないようにしないと(笑)

(山田店長)
三井さんそこだけね(笑)それは逆にお客さんからしたら面白いかもしれないですね(笑)

(三井社長)
例えば当時初期のADAさんの本の通りにやるわけですよ。やるんだけどならないんですよ。ADAさんの通りに。でADAさんに電話すると「いやなるはずです」と(笑)
なるはずって言われてもならないんですっていうようなことが。
お客様にもいろんなフルセットをやるんだけど、コケだらけになったり、黒い苔がいっぱいこびりついてとか。

(山田店長)
いわゆる黒髭ゴケですね。

(三井社長)
大変になってなんだろう?って。そこから素材メーカーの方との付き合いになったので、逆にいろんなものを添加していくんじゃなくて邪魔ものを取っていこう発想になっていったんです。
新潟のようなお水に近づけていくと、黒髭が出なくなったとか、水草にコケつかないんだとか言うのが出てくる訳です。
元のお水だ!元のお水が違うからみんな言うことが違ってたんだと。だから地域によって言う事が違うのがここなんです。

(山田店長)
確かに。僕はずっと大阪暮らしなんですけど、もちろんアクアリウムもずっと大阪でやっているので、今のこの水が当たり前ではあるんです。でも、全然違うってことなんですね。

(三井社長)
そうなんです。どんなことでもそうなんですけど、元があってその結果があるんです。
元のお水が違えば当然やり方も違ってくるし、と言う事になるんです。
だから軟水地域の新潟の人が飼ってるやり方と、硬水地域の例えば関東だったら千葉県とか、ああいうところの地域の人とではやり方が当然違うんです。
綺麗なお水っていう概念も、例えば新潟だと、もともとpHそんな高くなかったりします。だからpH高くないこのくらいが綺麗なお水って言う。でも千葉のほうで水がきれいであんまり汚れてないっていうのは、pHが8だったりします。

(山田店長)
えぐいですね!8!?

(三井社長)
いやもっと超えますね。あのgH(総硬度)が15とか。

(山田店長)
えー!15!?

(三井社長)
いや普通にあるんです(笑)上部ろ過で1週間飼ったらこれ海水!?っていうくらいカルシウムがついたりします。

(山田店長)
逆に新潟の方とかって水槽に石灰がつくとかは...…

(三井社長)
ほとんどつかないです。知らないでしょ。僕らつくと思ってるでしょ?

(山田店長)
なんだったら昨日も質問で水槽の上に結晶したのがつくんですけどとか。結構つくんですよとか言ってたんですけど、もし新潟の方からの質問だったら全然違う可能性があるっていう...…

(三井社長)
そうなんですよ。もちろん0ではないのでいくらかついたとしても拭いて取れたりとか。全然違うんです。
元のお水があるから飼い方が変わるんで、だからお店によって変わる。
お店にもお店の飼い方ってあるじゃないですか。例えばこのろ材使うんだよとか。そしたらそのろ材を使った飼い方ならこういう水換えをしてとか。
元のことが分かって突き詰めていくとみんな一緒なんです。
だから最初は大変でした。全く無名のウォーターエンジニアリングっていうなんか水のこと知ったかのような(笑)当時まだ若くて(笑)

(山田店長)
名前が水のエンジニアですからね(笑)
いつぐらいのときだったんですか?

(三井社長)
20年弱ぐらい前ですね。

(山田店長)
凄いですね!
水に対して20年間突き詰めていけるこの熱量。僕も自分たいがい変態やと思ってたんですけど、こればかりは負けるなと(笑)

(三井社長)
僕はこの業界に後から入ったという意識がずっとあるので、新人だと思ってるんですよ。
でも聞いてるとみんなの知らないこと知ってて俺やべぇなと(笑)

(山田店長)
いやいや(笑)三井さん変態認定させていただきます(笑)



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