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利他との葛藤

利他(の心)という言葉をご存知でしょうか?
これは文字通り「自己の利益よりも、他者の利益を優先する(心)」という意味です。逆に利己は他人よりも自己の利益を優先するということです。

利他と聞くと京セラ名誉会長の稲盛和夫さんを思い出される方もいると思います。
稲盛さんは会社の経営や仕事について、利他の心を判断の基準にすると説いています。

利他の考え方は大変素晴らしく、私もそうありたいと思います。
そして「他人のために」と考えて目標設定する方が、自分のことを第一に考えるよりも行動するためのモチベーションとなることも理解しているつもりです。

しかし私たちの毎日の仕事やプライベートでは本当にそうなっているのでしょうか?
時には「面倒くさい」と思ってつい自分中心の行動を取ってしまうことも少なからずあると思います。
私たちは毎日仕事をしてお金を稼ぎ、生活をしていかなければなりません。
ボランティアだけでは食べていけません。
人間がどんなに他の動物より理性的であったとしても、100%利他で生きることは不可能かなと正直思います。
適当な表現が思いつきませんが、人は毎日の生活の中で利他と利己の間で行ったり来たり、葛藤しながら生きているのかなと思います。

例えば私がこのnoteを時間をかけて更新しているのも、自分が持っている知識が誰かの役に少しでも立てればという思いで始めていますが、自分の文章力を強くしたいとか、どこかで自分の将来にも繋げたいという思いもあります。
もちろん他人を陥れて自分だけ良ければという考えは全くしていません。でも100%利他でもないのです。

もっとも、先ほどの稲盛さんの利他についての考え方をさらに深く学んでいくと、私の言い分など戯言でしかないことはよく分かっています。
いつか生きているうちにもっと高いレベルで利他について、自分の想いを自分の言葉で表現できる人間になれるように日々精進したいと思います。


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