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"時が止まっている会社"はたくさんある。あなたの会社は?

今私が働いている会社は、始まったばかりの自称ベンチャー企業。
始まったばかりなので安定の二文字は全くありませんが、経営者思考の人材を探してるようだったのでフリーランスとして常駐勤務しています。
私の特徴はかなりの経営者思考でwebビジネス大好き人間なのですが、起業がしたくても自己資金がなさすぎて出来ませんでした。
そこにちょうど、そんな考え方の人を探してたと言うお声がかかりこの会社で働き始めました。

webでマッチングしたのに、入社してみたら全くのアナログ会社

ビジネスマッチングサイトでマッチングした会社だったので、疑いもなくIT思考やweb系思考の方が多いのだと思っていました。
蓋を開けたらIT思考の方はエンジニアの一人だけ、その他の方はほとんどwebにそこまで詳しくない方ばかりでした。
もちろん社長も、webの知識は少しありましたが思考は全くのアナログの方でした。
私は入社してすぐに役職クラスに入りましたが、元々いた社員の方々からしたら
「こんな新米に大きなプロジェクトのプランナーは任せられない」
と言いたそうな雰囲気がプンプン。
そりゃそうだ、と思ってプロジェクトのプランを提案する時はリサーチもしてwebが分からない人にも分かるようなプレゼンにして提案。
すると驚くことに...

web人間が提案したプロジェクトはアナログの人には伝わらない

プレゼンの途中であれこれ言い出すアナログ社員の方達。
どんどん話の方向性が変わっていって、プロジェクトの趣旨がどんどん変わっていきます。
webに関係していない人達のミーティングはこんなにも違うのか...
これは改善する余地がたくさんありそうだな...とため息をついたのを覚えています。

"時が止まっている会社"の特徴が見えてきた

時が止まっている会社の中の一社の話ですが、働いていくうちに時が止まっているなと思う部分はたくさん見えてきました。

無駄な打ち合わせをしたがる

新しいプロジェクト開始はもちろん、「既存のプロジェクトについて少しお話ししたいんですけど...」と言うとすぐに「じゃあ明日の13:00、打ち合わせどう?」と言われます。
入社して1週間は空気を読んでその打ち合わせに参加し続けていましたが、結果1週間の間1日に最低2回は打ち合わせがあると言う状況。
しかも1回の打ち合わせが2時間。長すぎる。
打ち合わせが決まるとその予定は社内のgoogleカレンダーに入れるのですが、みんな当たり前のように2時間会議室を取るのです。
更にその内容も薄く、1時間で終わる打ち合わせを薄めて2時間に伸ばしたようなミーティング。
次の週からは重要な打ち合わせ以外断ることにしました。

タスク管理や便利なシステムを使用しているのに見ない

タスク管理やスケジューリング、社内の連絡などは何を使用されているのですか?と聞いた時、
タスク管理はトレロ、スケジュールはgoogleカレンダー、社内の連絡はチャットワークを使っているよ。と言われました。
それを聞いた時正直一番ホッとして、普通のweb系企業と変わらない、よかった...と思いました。
ですが形だけでした。
毎日社長や、私を新米だと思い込み世話を焼いてくれる他の役職の方が毎日「あの仕事終わった?」「今日のスケジュールは?」などと聞いてくるのです。
口頭で聞くんだったら社内に入れているシステムは全て意味がない!
毎日聞かれていい加減うんざりしていた私は、3日目くらいから「トレロにもチェックしていますが、」「googleカレンダーに書き込んでいますが、」と言葉を付け足すようになりました。
それによりだんだん聞かれる回数は減ってきましたが、社員の方々も自分で質問してて不思議に思わないのかと少しプンプンしていました。

取引する会社を自分とゆかりのある会社にしたがる

新しいプロジェクトを始める際に、どうしても自社だけで完結できない部分が出てくる時がありますよね。
その時は他の会社に外注したり、うまく取引をして一緒にプロジェクトを勧めてもらったりすると思うのですが、
その提案を私からした時に、必ず言われるのが
「ああそれなら○○さんのところで出来るよ」
「ん〜それは出来るかわからないけど△△さんのとこに相談してみよう」
...いや、その仕事のプロフェッショナルにやってもらえばいいじゃない。
今時ツテなんかなくてもどんな会社とも取引が出来ます。
けれど社内の方々はその発想が全くありませんでした。
結局近しい人でプロジェクトを完了させてしまうから、満足のいくものが完成しないのです。

最近のビジネス事情に全く詳しくなく、10年前で止まっている

webにあまり関わりのない人は、最新の情報を手に入れるのも苦手です。
社内の雑談でよく
「こういうサービスあったらいいのにね〜」
「これってこうしたら売れそうじゃない!?ね!」
と言う会話が聞こえますが、うちの社内で出たアイデアはほとんど既存のサービスがあります。
「そのサービスは既にありますよ。」
ともう数え切れない程言ってきましたが、その度にがっかりする社内の方々。
と言うか、思いついた時にリサーチしたらいいのに...と思ってしまうのが本音でしたが、それはあくまでも雑談なのでグッと堪えました。
しかし例えばその場に私がいなかった場合。
「これってこうしたら売れそうじゃない!?」
と言う話の流れが出来てしまうと、誰も既存のものがあると知らないので話がどんどん進んで行ってしまいます。
次の日私が出社してそのプロジェクトを進めようと思ってると言うことを伝えられると、「あーあーあー」と一人で思っています。
そのプロジェクトは10年前だったらヒットしたかもしれないですね、と言うものばかり。
これこそ本当に10年前から"時が止まっている会社"ですね。
その後に私がリサーチをして既存サービスを見せると、「やっぱりみんな思いつくよね〜」と安定のがっかり。
10年前に思いつくサービスなら未来の私達は当然思いついてますよ。

情報を集めることが仕事において一番だと思っている

やはり情報を集めること、リサーチすることは仕事において一番重要だと思っています。
今、現在、私たちが関わっている業種はどのような現状なのか。
そこをしっかり知っておくと未来も見えてくるのです。
ですがリサーチをせず昔自分が集めた情報で戦おうとすると、それは昔の情報なのでもちろん時代が違います。
むしろ昔集めた常識や知識は捨てて、新しい情報だけを脳内に入れて頂きたい。
過去や現在ではなく未来のことを常に考える仕事をしていきたいですね。

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