「人生にはいいこと良いことより悪いことの方が多い」と言う見解について
スナックで働いていた時代、
”モヤモヤ”=”消化不良”なるものが山程あって、
それは他人からの心ない言葉の数々や、自己の価値観とは反する者への怒り、そして気持ちを押し殺した上部の付き合いから生じるものだった。
他人には説明がつかない大小様々な出来事があったし、
言語化すらできぬ感情だって山程あった。
しかし物事にしろ対人にしろ、いい部分より悪い部分の方が目立つというのは世の常だ。
「人生にはいいことより悪いことの方が多い」と言う、
そんな使い古された表現すらこの世にはある。
離職してわかったことだが、
実際には悪いことより良いことの方が多かった。
嫌いな人より好きな人の方が多かった。
そう、ふと気づく瞬間がある。
スナック時代に限らない。
私の人生全体を通してー例えば破綻した高校生活・耐えがたい失恋・精神的な死の時代ーも含め、私の生きた大半はしかし素晴らしいものだったと、過ぎ去った今紛れもない見解として刻まれている。
対人にしても言うことができる。
大抵の人は、悪い部分より良い部分の方が多いだろう。
だからと言ってその傷が癒えるのかと言ったらもちろんそういうわけでもないのだけれど。
ただ”負”に盲目になりすぎないようにしようとは心がけたいものである。
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