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紙の本を電子書籍が確実に上回る点【電子出版チャレンジ考察】
こんにちは。こばとーんです。
今回は電子書籍の良さを分析します。
というのも、知人からKDPでの出版をオススメされているんですよ。なので下調べとして調査した内容を元に、電子書籍の価格や良さについてお伝えしますね。
これから有料電子書籍を買いたい人、書きたい人、KDPやnoteで活動したい人の参考になれば幸いです。
紙の本には無駄が多い
「紙の本が素晴らしい」と世間では言われています。僕も、異論はありません。読みやすいし、覚えやすい。なにより、実在する物体を触っている感覚もいいですよね。
とはいえ、紙の本に無駄が多いのも事実。
露骨な代表例が「ボリューム稼ぎ」です。
一冊の本で大切な内容は7~11%といいます。 まあ確かに、必要のないエピソードとかたくさん挟まってきますよね。特に洋書。「著者の近所に住んでいるシンディの話をしよう。もっとも、彼女は〜」みたいな話がやたら割り込んでくる印象があります。正直いらない(笑)
ある程度大量の本が読める人になれば、そういった余計な部分を飛ばし読みする技術が自然と身についているのではないでしょうか。
小説や哲学書は別として、 ビジネス書や実用書であれば必要な部分だけを読んでしまえば問題ありません。
では、逆に考えて、本当に必要な部分だけで本を作れば良いのではないでしょうか? 実は、これが難しいからボリューム稼ぎが発生するのです。
数字で見る実用書
現在手元にある実用書を見てみましょう。僕の手元にある実用書だと以下のページ数になります。
263p
262p
301p
260p
261p
300p
どれもそれなりに売れてるタイトルです。260ページ近辺が多いですね。
ビジネス・実用書の文字数は10万〜12万文字と言われているので、仮に11万文字だとして1ページ423文字。要するに原稿用紙1枚くらいってことですね。
ここで面白い点は『説明している内容は本によって違うのに、ページ数も文字数も似通っている』ってところ。
つまり、本にはフォーマットがあるんですよ。
「本」は書店の本棚に並べる必要がある
考えてみれば当たり前の話です。
書店で売られている本は、書店に並べる必要があります。 すなわち、販売棚に並べる必要があるんです。 と言う事は、サイズがバラバラだと売りにくい事は言うまでもないでしょう。
上下左右のサイズが整っており、本の厚みも同程度で、並べられたときにしっかりと背表紙が購入者に向いている必要があります。
この規格を満たすために本のサイズは決定されているのです。
となれば、情報の密度に差が出るのは必然といえます。 決まったフォーマットまで水増しして書く本もあるでしょう。 逆に、情報量が多すぎて書き切れないような書籍も存在します。 言うなれば前者はハズレ本で、後者はアタリ本です。
コアな情報に絞った電子書籍
電子書籍最大のメリットは、 紙の本と違ってフォーマットが存在しないことです。
100ページの本でも、10,000ページの本でも同じ本棚に置くことが可能。
つまり本質だけを書いた書籍を出したって大丈夫。 無理に水増しをする必要もないですし、 書きたい内容を削る必要もありません。
常に書き手が最も書きやすい内容を出せる点も非常に強力だと言えるでしょう。
どちらかといえばブログ記事やnoteに近い存在が電子書籍なんです。
価格=文字数は間違い
今度は価格の話です。
ここまででお伝えした通り、紙の書籍は文字数に比例した内容が詰め込まれているわけではありません。 濃い書籍もあれば、薄っぺらな本も存在します。
しかし価格は同程度。 大体1200円位から3000円位までが相場。
ん? ちょっとおかしな感じですね。
本をたくさん読む人にとっては当たり前すぎて気づかない事実なのですが、アタリ本もハズレ本も同じ価格で似たような文字数なんです。
本来であればアタリ本に高い価格がつくべきでしょう。ですが、同じ価格がついているのが事実なのです。そしてそれは受け入れられてもいます。
電子書籍の価格
自分で電子書籍やnoteを販売しようと思った時、やってしまいがちなのが価格の文字数換算。
つまり「一般的なビジネス書が1文字あたり〇〇円なのだから、〇〇文字ぐらい書かなくてはいけない」と言う考え方。
前章で説明した通り、これは完全に間違った見方です。 なぜなら、価格は文字数に比例しないから。
逆を言えば、 電子書籍を文字数で値踏みする買い方もあまり正しくないと言えます。 とは言え、「反比例」するわけではないので、ある程度金額に比例するといった考え方もありといえばありでしょう。
塩梅に注意したいところですね。
現実的な価格と量
実際にKindleで調べてみると、売れてる電子書籍は概ね10,000~20,000文字。価格は100~500円のようです。
レビューを見てもこの範囲であればボリュームが少なすぎたり薄っぺら過ぎたりもしない様子。
すごく乱暴な計算をするのであれば、紙の本の1/10がボリューム的にも価格的にも最適な感じ。
これは予想ですが、電子書籍は紙の本に比べて読みづらいのでページ数が少なめの方が親和性が高いのではないでしょうか。 いずれにしろ、結果としてこれぐらいのボリュームが良いことは間違いなさそう。
チャレンジするにしても、リスクが少ない方がいいです。 まずは 一万文字から始めてみるとよさげ。
ブログ記事に換算する
この記事はここまででちょうど2200文字。
ウェブ上で読むにはちょうどいいボリュームじゃないでしょうか。 欲を言えばもう少し読みたい、と言える位の量ですよね。
これが5000文字位になるとなかなかヘビーな分量になってきます。 「少し疲れた」位の感想を持つ頃合いでしょうか。
2万文字のブログ記事は読み手にもかなりの気合を要求します。 しっかりした内容が書かれているものだと、紙の書籍を1冊読むよりも疲れることだってあるくらいです。
確かに体感的にも10,000文字から20,000文字位が電子書籍としての最適ラインな感触がしますね。
「超濃密に書かれているブログ記事」を目指すとちょうどいいでしょう。最良の見本はこれ。
僕の大好きなバズ部さんです。たしかにこれなら500円払う人いるでしょう。
最後にちょっとだけおまけの話をします。そんな大層な話はしません。僕の考えをちょっと漏らすだけです。見たい人は会員になってみてくださいね。ではまた!
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