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知ってるだけで得する!デキない上司の扱い方!

ミスは部下のせいにする。
仕事はグダグダなのにやたら偉そう。
なのに、こっちの仕事は増やしてくる…

そんな困った上司、いますよね。
今回は、できない上司を味方にしつつ上手く立ち回る方法を紹介して行きますよ。

とか言うと『僕はさぞ上手く立ち回るんだろう』って感じですけど、実は真逆。僕ほどのヘタクソもなかなかいないレベルでした。

時には目の敵にされて、ミスを捏造されたことすらあります(笑)

…そんなわけで、血の滲むような体験を落とし込んだ内容になっております。どうかあなたの役に立つことを願っています。

デキない上司って実はチョロい

意外にも、デキない上司はコントロールしやすいんですよ。なぜなら『欲求が単純』だから。

欲求さえ把握してしまえば、あとはそれを手綱のように相手を操ることができるんですよ。

まあ、中には『コントロールにすら値しない上司』もいるので、そこの対処は別になりますけど。(後述します)

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

兵法の達人、孔子の言葉です。要するに、まずは相手をよーく知る必要があります。その上で、自分の持ってる能力と突き合わせて立ち回ろうよ、と。

とはいえ、どこから見ればいいのやら…ですよね。
ヒントを出しましょう。

渋沢栄一の『視観察』戦略

渋沢栄一は今度お札にも顔が載る事になっている、日本の偉人。500社以上の有名企業を立ち上げたりしたことでも有名な実業家です。

彼は人格者としても有名で、人の観察眼に長けていたんだとか。

その渋沢栄一が唱えた方法が『視観察』(しかんさつ)。

観察とは三段階で、

1.まずは行動を見る
2.行動の動機を見る
3.相手が何に喜びを見出すのか見る

という意味です。これをまとめて『視観察』といいます。
特に最後がめっちゃ大切ですね。

例えば、上司が来客にお茶を出す『行動』をしたとしましょう。この行動自体は『親切』ですよね。問題無さそうです。
でも、『動機』はどうでしょう?
来客にゴマすりたい、近くで見てる社長へのアピール、とかだったら…?
あんまり褒められたことではないですよね。

そして、『何に喜びを見出すのか?』。
もう一段深い感情を読み解けば、『人に認められたい』『評価されたい』といった部分が見えてきます。

そう、ここが一番重要です。

この根っこの部分さえわかっていれば、対処はしやすいと思いませんか?

ぜひ、上司の行動を『視観察』で見てみてくださいね。

定番の動機

デキない上司というのは、言い換えれば『迷惑な上司』です。

もう少し解像度高く考えると『仕事の力量』と『コミュニケーション能力』の二軸で考えられます。

仕事はめちゃくちゃ出来るのにコミュ障、仕事はできないけどめっちゃ良い人、このあたりは軽度な問題です。

深刻な問題は仕事能力もそんなに高くないのに、コミュニケーションにも問題がある人物です。

だいたい、この手の状態に陥る人を『視観察』すると、下記の欲求が見えます。

それは…『承認欲求』です。

デキない上司の承認欲求とは

承認欲求をもう少し掘り下げましょう。

・周りから評価されたい
・良いことは自分の手柄にしたい
・悪いことは自分から遠ざけたい

ってことですね。
これが行動につながると

・ミスは部下のせいにする
・上にはゴマする
・上手くいったらドヤる
・責任は取らない

って感じになります。あー、いるいるー!って思いますよね。

そして、重要な事は『彼らは自分の能力の低さに薄々気付いている』んですよ。

低い能力をハッキリと認めるほどの強さはないけど、出来たら『そんな事なかった』と思いたい。

だから『自分すら騙して能力があると思われたい』行動をします。

デキない上司の戦略『ドラゴンボール式戦闘力評価』

デキない上司はよく人を評価したがります。しかも、数字による絶対評価ではなく、あくまで印象評価です。

そのため優劣をつける目的で『他者との比較』を多用します。

『〇〇は使える奴だな。それに比べてお前は…』

とかね。

ベジータがビビりまくるくらい強いフリーザ
を軽く蹴散らしたトランス
の剣を指一本で止める悟空

みたいな『〇〇より上』『〇〇より下』って価値観なんですね。

数字を使った絶対評価はしません。なぜなら数字をはっきりさせてしまうと自分の能力の無さが露見してしまうためです。

ちなみに他人を下げて自分の評価を上げる行為をハブリスといい、ユトレヒト大学が実験で調べてくれている『やりがちだけどガッツリ好感度を下げる行為』に入っております。

参考論文
Impression mismanagement: People as inept self‐presenters

デキない上司は印象論を使う能力が高い

デキないだけで目立たない上司、はさほど問題になりません。厄介なのは、『みんなの印象をコントロールしてくる上司』です。

というのも、彼らは印象論を扱うのがうまいんですよ。

印象だけでどうにか乗り切っている人なので、生存戦略としてマストな能力なんです。だからうまい。

ただ、使う方法は限られているので、押さえておきましょう。

社会的証明の恐怖

社会心理学の世界で有名な『社会的証明』という性質があります。カンタンに言えば『みんなが思っていることが正しい』と考えてしまう人間の性質です。

迷惑な上司は、印象操作の能力で『みんなの印象』を作るのがうまいんですよ。

『こんなミスしたのか!これは大問題だなぁー!!!』
『お前が悪いよ!』

って大声で『みんなに聞こえるように』注意する人いませんか?

これだけ耳にした人は、なんとなく『怒られてる人は大変なことをやらかした仕事のデキない人なんだな』って思いますよね。

根拠はないんですよ。でも、『みんながなんとなく思ってる』ってのが大切なんです。

だって、『みんなが思っていることが事実』なんだから。

このコントロールがやたらうまいのも、デキない上司の特徴です。(他の方向で才能を使えればいいんですけどね)

逆にデキない上司に印象論はかなり効く

印象論で頑張って生きている人間は、言い換えると『印象論への感受性が高い』と言えます。

つまり、印象で攻めればかなり効く、ってこと。

あんまり数字とか理論でゴリ押ししても無効なことが多いんですよ。ひどいときは『数字で人を評価するな!』とか逆ギレしてきたりしますからね。

じゃあ、具体的にどうしたらいいのか? ってのを次に話していきましょう。

『助けてください』の驚異的な威力

何故か人に好かれる人、っていますよね。『おねだり』がうまかったり、自然と周りが味方についてくれる人っているものです。

その人達って、実は『頼る』のがうまいんですよ。

頼る、と聞くと『ヘコヘコする』と同義に捉えがちですが、ちょっと違います。頼る強力さを引き出すためのポイントをざっくりと説明しましょう。

人は話を聞いてもらうだけでべらぼうに興奮する

人間って自分の事を話すのがめちゃくちゃ快感なんですよ。

銀座のクラブで高いお金を払っておじさんたちがママに話を聞いてもらうのは、それだけでお金払っちゃうくらい気持ちいいから。

実際、脳を分析した実験でも、話を聞いてもらうだけで報酬系って部分が活性化するのがわかってるんですね。

だから、第一のポイントは『話を聞く』です。

褒められるのも最高に気持ちいい

お世辞は嫌だ、とかいいますが、なんだかんだ言ってお世辞でも褒められると嬉しいものです。

実際、お世辞の効果を確かめた実験でも、お世辞だとわかっていても相手が喜ぶことがわかっています。

だったら『褒めましょう』ってことになるんですが、問題は『わざとらしいのってなんか嫌』って部分ですよねw

『へー!すごいですね!』

とか白々しくなりがち。

めんどくさい上司は『ホントは思ってないだろ』とか突っかかってくるのでめちゃくちゃ面倒です。(実体験です)

『褒め』ながら『話を聞く』ことができる『アドバイスシーキング』

実はこの『お世辞が下手』と『褒め』を両立する方法があるんです。

それが『アドバイスシーキング』。

言い換えれば、『助言を求める』ってこと。

『この問題、先輩って僕と同年代の頃はどう対処しましたか?』

とか聞いてみましょう。

非常に気持ちよくなりながら『ドヤーッ』って話してくれます。ひたすら聞きましょう。

実はこの方法、めちゃくちゃ優秀で、3つの要素を含んでます。

・相手に話をさせて、気持ちよくさせる
・相手の意見を参考にするていなので、褒めにもなる
・相手の共感を呼び起こす

上の2つは今まで説明しましたが、最後のひとつはまだですよね。

実は実体験を思い起こさせることで『ああ、自分も大変だったな』『こんな感覚を後輩も味わってるんだな』という感覚が呼び起こされるので、態度が軟化しやすいんですよ。

おまけに気持ちいい状態にしてくれている人間を嫌いになることって難しいので、既に嫌われている場合も有効です。

次は自分のことを知れ!

彼を知り己を知れば百戦殆うからず、ということで、お次は自分のこと。

いくらアドバイスシーキングをすればいいとわかってても、なかなかできないんですよね。

というのも、僕らって非常に反応的な生き物。

嫌な行為をされるとブワッと嫌悪感や怒りが出てきてしまって、冷静な判断ができないんですよ。

ついつい『売り言葉に買い言葉』で反応してしまうものです。

そこで、一歩引いた視点から冷静に判断ができるようになる必要があります。

それがいわゆる『メタ認知』。

瞑想などいろいろ鍛える方法はあるのですが、ここではカンタンなテクニックをひとつ紹介したいと思います。

RAINテクニックで感情を飼いならせ

実は僕、以前に結婚式用の動画でまとめております。

RAINとは、頭文字を取っていて、この手法の手順を示しています。

Recognize(気づく)
あ、自分イライラしてるな、と気づくこと。

Acceptance(受け入れる)
イライラしてる事実を受け入れる

Investigate(調べる)
感情とともに自分の身体に起こっている変化を観察します。なんか喉がイガイガするとか、背中に汗をかいてる、手のひらが熱い、など。

そうこうしているうちに結構落ち着きます。

Non-identification(切り離し)
自分とイライラは別の存在なんだ。イライラっていずれは消えるよね。って感じることです。感情と距離を置くことですね。

日常のちょっとしたシーンから練習しておくと、どんどん早くできるようになるので、いいですよ。不安対策にもなります。

一旦落ち着いて、相手の狙いを調べ、刺激しよう

というわけで、上司対策をまとめると。。。

1,まずはRAINテクニックで自分が落ち着くこと。
2,次に、上司の『喜びポイント』を見抜き、アドバイスシーキング!
3,喜ばせながら自分の要求を通す。

この手順ですね。

意外と『喜びポイント』さえわかれば会話はカンタンだったりします。ぜひお試しあれ。

アドバイスシーキングから話が続かない場合にはコチラのnoteも参考にしてみてください。

参考まで。

それでも、相手にしないほうがいい上司はいる

たしかに、上司との付き合い方がわかると楽です。ただ、それでも相手にしないほうがいい上司もいます。

それがダークトライアド+1

なんだかカッコいい呼び方ですが、中身は最悪です。ダークトライアドとは心理学の世界で『ヤバい3つの特性を持った人』を指します。

サイコパス
マキャベリスト
ナルシスト

この3つのこと。

サイコパスは一般的な解釈とちょっと違いまして『共感性が非常に低い人』のことです。これをしたら相手は嫌がるだろうなー、とかの感覚が想像できないので、非常に合理的に判断する傾向があります。
冷静な面はいいのですが、他の特性と組み合わさるととんでもない自己中になるので、注意が必要です。
マキャベリストは『目的のためには手段を選ばない』ことをいいます。モラルに反するような手段でも平気で取れてしまう人ですね。
ナルシストは自己愛のことです。単体では悪いものではなく、『自分のことが好き』ってだけなので、いい感情の源泉になることもあります。例えば『もっとカッコよくなりたい』と自分磨きに意識が行けばOK。しかし、保身に走り出すと『自分を否定するものは許さない』になってしまうので厄介。

この3特性、確かに揃ってたら危険だと思いませんか?

僕はこの3つに更にもう一つ付け足したいと思っています。

それが『サディスト』

人間なら、ほんとに意味不明なことで怒られたりするときもあると思います。たいがいは改善のために声を上げてくれるのですが、中には例外がいます。

ただ、『怒られて凹んでる様子を見るのが快感』って人間です。

正直、何の庇護のしようもなくダメだと思います。

上司像に当てはめると、

・部下に自分をヨイショさせないと気が済まない
・自分以外には嫉妬がすごい
・賛同しないやつは徹底的に攻撃する
・攻撃そのものを楽しんでいる

こんな上司がいたら、うまく付き合う必要ありません。距離を取る方法を考えたほうがいいです。

視観察で『あれ?どうもおかしいぞ』ってなったら疑ってみるといいでしょう。

できればいないことを祈りますけど。。。

以下、具体例コーナー

はい、ここまでで必要な内容はお伝えしました。ここから先は会員限定にします!

僕が遭遇した実例を挙げながら、どう対処するかを書いていきます。実例出したらちょっと辛口になったので、読み手を選びそうです。なので有料にさせてください(笑)

お安くしますので、参考例が欲しい方はどうぞ。

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僕の活動を応援していただける方からの温かいサポートもお待ちしております。 やる気百倍です!(個人の感想です 笑) いっそう精進します。