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気を使いすぎて疲れてしまうhspの人には「脱フュージョン」が超おすすめ

「あの人絶対不機嫌だよ」
「自分のことを悪く思ってるに違いない」

そんなふうに考えてなかなか行動ができなくなってしまう。そんな体験はありませんか?

改めましてこんにちは!こばとーんです。
僕はかなり強めなhsp体質なので、こんなことはしょっちゅうあります。

正確には、しょっちゅうありました。克服しつつあります。

僕の場合は、怖いけど観察し続けることで「自分の思い込み」と「相手の気持ち」の間に差があることを発見していきながら直しました。
でも、これって結構大変な方法です。

そこで、先日紹介した脱フュージョンというテクニックが非常に使えるなと思ったので今回合わせて紹介していきます。
まずおさらいとしてhspと脱フュージョンについてさらっと復習しておきましょう。

hspは超敏感な人

hspはハイリーセンシティブパーソン(Highly Sensitive Person)の略で、直訳すれば「すごく敏感な人」という意味。
特殊な症状などではなく、5人に1人の比率でいると言われている特性です。先天的に決まっているとされ、後天的な努力で改変はできるものの根本的には変わらないと言われている性質。

hspの人は優れたセンサーを持っています。平均的な人よりもかなり敏感に物事をとらえることができるので、高い観察能力や細かい違いを発見する能力を有しているんです。
ところが反面、感度が良すぎるばかりに、うるさい場所や臭いの強い場所、ノイズが多いエリアに入ってしまうとメンタルがものすごく疲弊してしまう弱点も持っています。

なので、長所と短所をしっかり把握して活用していくことが、強みを発揮できるためのキモ。

脱フュージョンは「思い込み」と「現実」を分離する技術

脱フュージョンは心理カウンセリングの技法です。

私たちの脳は想像していることや、感じているストーリーが現実だと感じてしまう特性を持っています。例えば、レモンを想像しただけで口の中によだれが出るという現象は、想像上のレモンに対して現実の肉体が反応をしてしまっている状態です。

この現実と思考がごっちゃになっている「融合」状態のことを「フュージョン」と言います。

フュージョン状態の困る点は、ネガティブな思考を現実だと捉えてしまうところ。
例えば「悪い出来事があった」「だから自分はダメなやつなんだ」という思考があった時。
「悪い出来事があった」ことは事実でしょう。ただし、それとセットになっている「だから自分はダメなんだ」まで現実として捉える必要はありません。

ところが、思考が現実と分離できないのがフュージョン状態。「自分はダメなんだ」というところまで現実として受け入れてしまうんです。こうなればメンタルに悪いことは言うまでもありません。行動に様々な影響を及ぼしてしまいますし、最悪健康面で被害が出る可能性もあります。

そこで、フュージョン状態を脱するテクニックとして考案されたのが「脱フュージョン」の手法。以前紹介した「と思った法」も参考にしていただけると非常に良いんじゃないかなと思いますので、こちらもあわせてご覧ください。

自分が思考した感情の後ろに「と思った」とつけ加えるだけの非常に簡単な方法です。これだけで、自分の思考と現実を切り離す助けになってくれます。

「悪いことがあったのは事実」だけれども「自分がダメな人間だ」と思ったのはただの思い込み。という整理ができると非常に気が楽になりますよね。これが脱フュージョンのテクニックです。

気を使ってしまうhspの人に脱フュージョンがオススメな理由

hspの人は高い観察能力を持ってるがゆえに他人の顔色を伺ってしまいます。少し眉間に皺が寄っている人がいただけで「絶対にあの人は怒ってる」と考えてしまうんですね。そして気を使ってしまい、高い想像力でもって「自分に対して怒ってるのかも」「心当たりがたくさんある・・・どうしよう」そんな妄想をしてしまうんです。

ここで脱フュージョンを使いましょう。

現実と思い込みを分離するんです。
相手の表情において『眉間に皺が寄っていたことは事実」。ところが、「だから絶対怒っている」にはならないですよね。ひょっとしたら頭痛で険しい顔をしていただけかもしれませんし、お腹を壊していたとかかもしれないです。

そうなんです。あくまで「絶対怒ってるよね」というのは、自分の中の決めつけでしかないんですよ。なので、気を使ってしまってなかなか行動できない状況になったら脱フュージョンのテクニックを使ってみてください。

先ほど紹介した「と思った法」も有効でしょう。

「あの人眉間にシワがよっている」
「絶対怒ってるに違いないと思った

こんなふうにして欲しいんです。こうすることによって自分は「この人は機嫌が悪いんだなと思っている」という『あくまで想像なんだ』の線引きができるようになります。

すると他の可能性も見えてきて「ひょっとしたら体調が悪いんじゃないかな?」なんてことに気づけるようになるんですね。

もし、こうなるなら気が楽になってきませんか?

脱フュージョンは繰り返し行なっていくと効果的

脱フュージョン覚えれば人生がガラッと変わるわけではありません。ですが、繰り返し使っていくと効果的です。

「自分の考え過ぎだった」体験をたくさん積むことで、自分と周りの人に差がある様子がよく分かるようになっていきます。

成功体験を積んでいくほどにこの気づきが早くなるので、繰り返し使って自分の想像と現実の間のギャップを小さくしていくことをオススメしますよ。

あなたの穏やかな生き方の参考になれば幸いです。

こばとーん、小林嘉明。

動画で解説もしています。よかったら下記動画も御覧ください。

気遣い疲れ


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