新年会

どうしてこうも老人は、家族に固執するのか。

いつから新年会が恒例になったのか、大家族皆呼ばれる。私は義理娘なので苦痛しかない、が、今年はコロナで各核家族ごと。子ども達にとってはOma、Opaの存在はよいもの。家族単位で行動した方が良いというシステム心理アドバイザーの助言により、出向く。

さあ、何が来るか乞うご期待という心積り。Opaのテーマはコロナ禍。この方が気楽で楽しい。Omaは子ども達に「アルバム」を見せている。アルバムと本人は言うけれど、ただスナップ写真をファイルに差し込んだだけ。

子ども達は写真好きなので見る。Oma、わたしに話をふる。

「もちろんアルバム作ってるでしょう、Neko」

「あなたにも毎年クリスマスに差し上げている、月毎の写真を集めてコラージュにしているカレンダーが私たちのアルバムです。」

「じゃあ、アルバムはないの?それは残念。」

???...おそらくですね、私たちの世代でですね、写真にわざわざおこしてる人、あまりいないと思うのですよ。アナログカレンダーを作る私ぐらいですよ。デジタル保存です。特にあなたのそのスクラップに入っている写真もカレンダー用に私がおこして余ったものを私があなたに差し上げたものですよ。

Omaは、アルバムがいかに良いかという意見を繰り返えす...ほっぺに人差し指でてんてんと涙をたらすふりまでしてアルバムがないことに残念がる。

...ドイツはですね、あなたの言う通り、意見は自由です..が、目に余るほどくり返されると、聞く方も終わりを模索します。その目的は?と。

だからやめた。

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