読んですごく面白かった世界史の本

読んですごく面白かった世界史の話をしたい。

ゆげ塾という世界史専門の塾から出てる、「マンガ 構造がわかる世界史」と「3時間半で国際的常識人になれるゆげ塾の速修 戦後史 欧米編」という本である。

高校の時、世界史を専攻していて偏差値70くらいあったけど暗記していただけで流れとかストーリーは全く把握していなかった。
だから大学に入ったら1年も経たずに全部の知識が溶けて無くなっていた。
なんとなく最近世の中のこと知らなすぎるなと思って手に取ったのがこの2冊だった。

この本は世界史におけるイベントが起きた背景、構造について非常にわかりやすく説明してくれている。2つほど同じような話題で面白いと思ったので紹介したい。

1つ目、ウサインボルトの足が速い理由。
ウサインボルトはジャマイカ人である。
ウサインボルト以外にもジャマイカには足が速い選手がたくさんいる。それはなぜか?
遺伝的には足が速いからである。
なぜジャマイカ人は遺伝的に足が速いのか?
これが世界史の出来事と密接に関わってくる。
昔、奴隷貿易が盛んだった頃、ヨーロッパ人はより良い労働者を必要としていた。
一部の奴隷主はガタイの良い女とガタイの良い男を交配させてより良い遺伝子を持った労働力を作ろうと模索したりしていた。

ジャマイカではコーヒーの産地として有名であった。コーヒー豆は高い傾斜、急斜面で栽培されることが多いため作業もかなり過酷を極めたと言われている。そこでヨーロッパの人々は黒人の中でも足腰が丈夫な人を選りすぐってジャマイカに送り出した。
この遺伝子が脈々と受け継がれジャマイカの陸上での目覚ましい活躍に繋がっていると考えられている。

もう1つはロシア人に美女が多い理由。
第二次世界大戦でソ連の男が大勢死んだから。
この戦争のせいで男女の人口比のバランスが極端に崩れた。そうすると残酷だけど美人しか結婚できなくなる。
こうして美人の遺伝子のみが残り今に至る。
ちなみにベラルーシはスーパーモデルをたくさん輩出してることで有名。ベラルーシは独ソ戦の激戦地。

東欧の美女たちの裏にこんな悲しい歴史背景があるとは思いもしなかった。
ウサインボルトはえーーとかいってる背景に奴隷の歴史があったことを知らなかった。

環境に適した生物が生き残るのが世のことわりなんだということを改めて知った。

ある意味で今生きている人間、全員が「選ばれた存在」なんだなと思った。弱い遺伝子は子供を残せず死んじゃうもんな。

みんな自分が人類の誕生から今日まで生きて残ってこれるくらいには強い遺伝子を持っているということを誇りに思って生きていきましょう。


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