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私がひきこもり衆の前から消え去ろうと思っていた話

はじめに

 まず最初に、声を大にして言っておかねばならないことがあります。それは、この記事が非常に長いということです。そもそも長文は読みたくないというお方は、この時点でブラウザバックして頂いた方が無難です。長文でもかまわないというお方は、どうぞ読んでやってみて下さい。

 現在私は、“ひきこもり衆”というグループに入れて頂いておりまして、そこで出会った方々との交流を楽しんでいます。ひきこもり衆の皆さんはとても素敵で、私にとってかけがえのない存在となっています。・・・そんな私が、ひきこもり衆という枠から抜けて、ひきこもり衆の方々の前から完全に消え去ろうと、ある時期真剣に考えていたことがありました。この先延々と書き連ねてあるのは、そんなお話です。

 この話は、元々Twitterで垂れ流していたものでした。理由は、人によっては非常に不快感を示される可能性の高い内容だと思われたからです。よって、時間が経てば消えていくTwitterに投稿するだけで充分、と考えていました。ところが、私の予想に反して「良かったらnoteに残して欲しい」とのリプを頂きました。そこで、ある程度形となった文章に書き直して、noteにまとめてみることにした次第です(初めて書くnoteの内容がこんな重苦しい話題でいいのだろうか・・・とも思いつつ)。

 ここから先、固有名詞を出すことがはばかられる部分につきましては、はっきりとした呼称では書き記しておりません(調べればすぐに分かると思いますが・・・)。また、基本的に楽しい話題ではありませんので、ふんだんに画像を散りばめて、という記事の体裁にもなっておりません。そこのところはご了承頂けますと助かります。

自己紹介

どうも皆様、初めまして。私、コバッチと申します。簡単に自己紹介しますと、最近VRの世界に興味がある猫好きな奴です。まだ自前のアバターは持てていませんが、いずれは、猫をモチーフとしたアバターが用意できればな・・・と思っています。

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自分のイメージとしては、こんなのがいいかなぁと。

​そもそも、ひきこもり衆って?

 まず、ひきこもり衆とはなんぞや、という方も多いと思いますので、ざっくり説明させて頂きます。

 とある企業に所属する社員であり、その社員の業務とVtuber活動を兼任している女性。この方がCちゃんです。“ひきこもり衆”とは、そのCちゃんを慕う人々の集まりのことを指します。

 Cちゃんをメインとして、VR上の空間で開催されていたイベントが“Y会”でした。Y会は、VRのほか、デスクトップPCさえあれば誰でも気軽に参加できました。ゆるーくCちゃんと触れ合いましょう、というコンセプトで、正式なイベント名からの略称でY会と呼ばれています。

 このY会に、ひきこもり衆はこぞって集まりました。もっと分かりやすく表現するならば、友達感覚で一緒に楽しめるアイドルと、そのアイドルが主役のイベントに押しかける大勢のおっかけ・・・という構図と言えるでしょう。

 Y会はYou Tubeで配信もされていて、基本的にはアーカイブも残される仕様となっていました。つまり、デスクトップであっても会場には直接参加できない人や、リアルタイムでの視聴すらかなわない人に向けても配慮されていたわけですね。その時の楽しい様子がより大勢の方に伝わるように、と。

 もしY会が、当日の直接参加が基本であって、You Tube配信もあれどアーカイブは残らないという運営方針であったならば、おそらく私は、ひきこもり衆と関わることはなかったと思います。

ひきこもり衆になりたい!

 そんなY会の、とある回のアーカイブを何気なく見たことが、私にとって全ての始まりでした(そのアーカイブを見るに至るまでの経緯もハッキリ記憶していますが、ここでは省略します)。

 会場の雰囲気や、多種多様な参加者さん達。なんだかとっても楽しそう!私がCちゃんやY会に魅力を感じ、惹かれてくのにそう時間はかかりませんでした。

 次々とアーカイブを視聴していって、やがてリアルタイムでの視聴になっていきました。気付けば私の中で、あのVR上の会場に直接出向いてY会に参加したいという思いが強くなっていました。自分も皆の輪の中に入って、ワイワイしてみたい! 

 そんなある日、ついに私は、見ているだけでは物足りないという思いが爆発しました。次こそは、絶対直接Y会に参加する・・・! と。しかし、それに向けて何をしたらいいのかさえ、サッパリ分からない状況でした。そもそも、あのVR上の会場にはどうやって足を運べばいいのだろうか・・・? 

 そんな初歩の段階の知識ですら、持ち合わせていませんでした。

メッセージ送り付け作戦

 悩んだ末、私は暴挙に出ました。

 ひきこもり衆のベテラン(?)と言ってもいいとある方に宛てて、突然メッセージを送り付けたのです。“Y会やそれにまつわるあれこれについて教えてほしい”といった内容のメッセージでした。

 私のような見ず知らずの者が、突然こんなメッセージを送ってきたら、普通はまず怪しみますよね。まさしく“誰こいつ”という状態ですし。そこで私は、数あるひきひきこもり衆の方々のTwitterの様子を観察し、TLをじっくり眺めました。その中でも、まだ比較的対応してくれそうな優しそうな雰囲気の方を探しました(笑)。

 その結果、2人の候補に絞られました。それが、hkさんとなぎさんでした。色々考えた末、私はhkさんにメッセージを送りました。このhkさんは、後に私が師匠と仰ぐ方となります。ちなみに、なぎさんともその後仲良しになりますが、いつだったかこの話をしたところ、「あ~、そんな大きな役割を担うのはまさしくhkさんが適任でしたね。自分だったら上手く話せてなかったかも」とコメントされてました。

 さて、私のダメ元のメッセージ送り付け作戦がどうなったかと言いますと・・・。結果として、寛大な心をお持ちのhkさんは、私のメッセージに答えて下さったのです(しかも、日曜日の午前中に)。こうして、hkさんに初心者向けの最初の手引を色々して頂いて、私はひきこもり衆としての一歩を踏み出すことになったのでした。

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楽しいひきこもり衆

 晴れてひきこもり衆となった私は、以後、直接VR上の会場に出向いてY会に参加するようになりました。

 Y会の会場では、自由に会話が出来ない仕様になっていました。また、会場の負荷を軽減する等の理由のため、使用できるアバターにも制限があり、私のように自前のアバターを持たない場合はデフォルトのアバターになるよう統一されていました。加えて私の場合、当時はWindows7というギリギリのスペックのPCでY会に参加していたので、動作をはじめ不都合を感じる事も多々ありました。

 つまりは、参加できる環境自体があまり整っておらず、参加していても、その他大勢の中のポジションにあり、目立たない存在だったわけです。ですが、そういった状況でも皆さん気軽に触れ合って下さり、孤独感はありませんでした。気付けば、ひきこもり衆の皆さんとの交流をどんどんと深めていましたね。

 魅力たっぷりなCちゃんと多彩なゲストが織りなす、毎回予想不可能なY会の面白さ。会が終わったあと、ひきこもり衆の方々と触れ合うアフターでのわちゃわちゃ。楽しくて仕方がありませんでした。

 PCの性能が向上することはありませんでしたが、それでも、主だったイベントにはどうにか参加出来ました。特に思い出深いのは、職場の勤務を交代してまで参加したCちゃんの初ライブと、いつかは実現できればと願っていたのが本当に実現してしまった、Cちゃんの単独ライブでした。この2つのイベントの印象は、今でも強烈に脳裏に焼き付いています。

 ありがちな言葉ですが、本当に最高だなと感じていました。また、ある方の言葉を借りれば「バーチャルって、温かいんだなぁ」と、心から思いました。

 繰り返しになりますが、本当に楽しかったのです。・・・この頃までは。

事実上の休止

 順調だった私のひきこもり衆ライフに陰りが見え始めたのは、Cちゃんの大きなイベントが終わってしばらく経った頃からでした。私の心の拠り所とも言えたあのY会が、めっきり開催されなくなってしまったのです。最初は、大きなイベントの後だから充電期間中なのだろう、と思っていました。しかし、待てど暮らせど、次のY会が開催される気配は一向に訪れませんでした。

 どうしたというのでしょうか。Cちゃん自身や、Cちゃんの所属する企業そのものが忙しくなってしまって、Y会を開催する余裕もなくなってしまった・・・? こんな風に、色々考えを巡らせました。そうしている間も、どこからも誰からも、何の声明もありませんでした。結果として、その後Y会は、事実上の休止状態となりました。それならそれで、正式に休止の告知でも出してもらえていれば、幾分気持ちは楽だったのですが・・・。

 追い打ちをかけるように、これまでTwitterでひきこもり衆と活発にやり取りをして、エゴサにも余念のなかったCちゃんにも変化がみられました。ひきこもり衆との交流のみならず、自身のツイートさえも、すっかり投稿してくれなくなってしまいました。やがてCちゃんのTLは、他のイベントの告知ツイートのRTで埋まっていくようになりました。あの変化に、私は正直恐怖すら感じました(この変化は一時的なものでしたが、そこに至るまでの様子を知っている分、やはり衝撃的でした)。

再開は絶望的?

 さらに、CちゃんがメインだったY会に取って代わるような、別な定期イベントの開始が発表されたのです。嫌な予感がしつつも、私は何らかの形で、Cちゃんがこのイベントにも顔を出してくれるのではないかと期待しました。・・・しかしながら、基本的にこちらのイベントにCちゃんが姿を見せることはなかったのです。

 ここで、誤解が生じるといけないので強調して書いておきたいのですが、私はこの新たに始まったイベントについて、否定も批判もする気は一切ありません。こちらはこちらで現在、違った盛り上がりをみせていますし、それについては私も嬉しい限りですので。

 ただ、先述したようなCちゃんのTwitterでの変化や、新たな定期開催のイベントの登場を目の当たりにして、私は感じ取りました。Y会の再開は、もはや絶望的なのではないか。自分が待ち望んでいたあの日々は、もう戻ってこないのではないか・・・と。

 これについては、ハッキリとは明言していないものの、同じ考えを持つひきこもり衆の方々も多かったように見受けられました。

自分の立ち位置

 私は、急激に寂しくなりました。心にポッカリと穴があいたかのような・・・というあの表現は、こういう時のためにあるのだろうなと痛感しました。

 Y会以外にも、Cちゃんが所属する企業が企画しているイベントは数多く存在しています。そして、それらのイベントに参加しているひきこもり衆の方々も大勢居ます。Y会がなくなって、どうしようもなく寂しくて、それで皆と会えないと嘆くのならばそういうイベントに行けよ、と言われてしまえばおしまいなのですが・・・(この頃はまだVRCにも手を出していませんでしたし、PCのスペック的にVRCは非常に厳しかったのです)。

 正直に申しますと、私は、Cちゃんが所属する企業が手掛けている他の有料イベントには、ほぼほぼ参加していません。ではなぜ、私がそういった別のイベントには参加しないのか。生々しい話になりますが、自分があまり興味のない対象や行事に対して、わざわざお金や時間をかけてまで赴くか、ということです。これは、バーチャルのみならず現実世界でも同じことが言えるのではないでしょうか。

 私はあくまで、Cちゃんとその周囲に集まる方々が大好きで、それを目当てにしていたのです。もし、今後Y会は有料での定期開催になりますという告知が出され、実際にそうなっていたとすれば、私は惜しげもなくお金を払って、時間を割いて新生Y会に参加していたでしょう。

 もう1つ思うところがあったのは、自分のVRに対する思い入れや、のめり込み具合についてでした。VRの世界に興味がわいて飛び込んでみたとは言え、私の中では、新たに出会った好きなジャンルの1つであって、それが全てではありません。自分でアバターをいじったりするために貪欲に勉強を始めたりだとか、VRを楽しむための専用の機材を迅速に取り揃えたりだとか、そこまで前のめりにVRの世界へ邁進していたわけではありませんでした。

 ・・・そんなこんなで、次第に私は、自分の立ち位置について考えるようになりました。やがて、自分の立ち位置を再確認していく中で、あることを考えるようになっていきました。

消えたほうがいいのでは

 基本的に自分は、Cちゃんが主催のイベントにしか参加していない程度でしかない。また、他のひきこもり衆の方々のように、どっぷりVRの世界に浸って楽しんでいるか、その道を極めようとしているかと問われれば、到底そのような領域には及ばない素人のレベルである。

 そんな私が、このまま“ひきこもり衆”なんて名乗っていたら、本当の意味でのひきこもり衆と言える他の方々に対して、失礼なのではないか・・・。

 そんな深く考えることか、と思われるかもしれませんが、私は真剣に悩むようになりました。そして、事実上Y会もなくなったことも踏まえ、自分自身が目立って参加できるVRの世界が失われたのならば、いっそこのまま姿を消してしまおうか、と思うようになりました。VRに対して積極的に進んでいこうとする気概も見えない中、中途半端にひきこもり衆を名乗っているだけの存在なんて、他の方々にどう思われているかも分からなかったからです。

 基本的に、Y会以外でのひきこもり衆の方々との交流の場はTwitterです。Twitter上での交流さえ絶ってしまえば、あとは自然に忘れ去られていくだけになります。片っ端からミュートにでもして、自分からも接触しに行くことを止めてしまえば、問題が起こることもなく自分の存在は消えていく・・・。これを本格的に実行に移すのはいつにしようか、そこまで本当に考えました。

皆のことが嫌いになったのか?

 それくらい思いつめていた私ですが、ここで一度、立ち止まりました。

 私は、ひきこもり衆の皆さんのことが、嫌いになってしまったのか・・・? 

 そうではない。それは断じて違う。この時既に、私の中でのひきこもり衆の皆さんの存在は、かけがえのないものになっていました。師匠であるhkさんを始め、色々な方の顔が浮かんできました。なぎさん、kamyuさん、るーしっどさん、友輝さん・・・。他にもたくさんの、素敵なひきこもり衆のメンバー。

 いつしか私の中で、そんな簡単に交流を絶てないほどに、皆の存在は大きくなっていたのです。一方的な自分の思い悩みだけで、これまでの関係を断ち切れるほど、薄っぺらいものではなくなっていました。

 他の人にどう思われているかは分からないけれど、自分はこのまま、ここに居てもいいのではないか。居させてもらおう。ゆくゆく嫌われていくのならばそれは仕方のないことだけれど、それまではいいじゃないか、と。

 こうして私は、ひきこもり衆の前から消え去るという行動に出ることを、思い留まったのです

新PCの導入

 ひきこもり衆の前から消え去る・・・という考えを改めることが出来たのは、大切な仲間たちの存在があってこそでした。

 とは言え、当時の私の状況では、Y会でしかその仲間たちと会えないという現実に直面していました。これまでY会という文化に出会って楽しんできた分、ひきこもり衆との交流がTwitterに限られてしまうのは、やはり寂しさを禁じえませんでした。

 そんな折、Windows7のサポートが終了するという世の中の流れに従って、いよいよ新PCを導入することになりました。オーダーメイドで注文した、つよつよのゲーミングPCです。しばらくは手に入った事だけに満足して、梱包から出してすらいませんでした(笑)。

 新PCを箱から出した後、周辺環境を整えたりするのにさらに日数を要しました(よく考えてみればそりゃそうですよね、本体だけそこにあればOKではないのですから)。ようやく準備を整えて起動させた新PCは、ひきこもり衆の方々からのお墨付きを頂けるほどのマシンでした。

 このPCが、Y会全盛期の頃に手元にあればなぁ・・・と、心から悔やみました。

 それと同時に、思ったのです。いくら嘆いたところで、Y会が復活するわけではない。せっかく新しいPCが手に入ったのだから、その力を存分に発揮することで得られる、新しい交流の場を探そう。

 であれば、やはり、あの場所ではなかろうか。この新しいPCならば、VRCを楽しむのに充分なスペックを持ち合わせている。

VRCへ

 VRC。噂には聞いていましたし、ひきこもり衆の皆さんが大勢活用されているというのも知っていました。

 最初の方に書きましたが、私のPCはWindows7でした。この時代、Y会における動作の推奨環境ですらも、もはやWindows7は対象外とされていました(それでも、Y会についてはどうにかはなっていましたが・・・)。当然、そのような状況下において、VRCなどまともに楽しめるはずがありません。PCのスペックが、圧倒的に不足していますから。

 そういうわけで、これまでVRCに手を出したことはありませんでした。が、新PCが手に入ったことで状況は一気に変わりました。VRCに飛び込めば、またひきこもり衆の方々と濃密な交流が持てる上に、今度は会話も可能になる!

 今こそ、VRCへ飛び込む時である!!

 ・・・最初の導入に当たって、ひきこもり衆のるーしっどさんや友輝さんをはじめ、また色々な方のお世話になりました。

 同じVR上の世界であっても、VRCとY会とでは、当然ながら違う部分が多々あります。また、Y会は基本的にひきこもり衆のメンバーを中心として寄り集まっていたのに対し、VRCは、それこそ世界中から多種多様な方々が集まってきています。そのあたりを理解できたかできていないかもかなり怪しいですが、最近やっとこさでVRCにもなんとなく慣れてきて、楽しむ余裕も出てきました。

 ただ、Y会に浸りきっていた私にとって、現在進行系で様々な疑問が出現してきますし、色々な不安要素も残っています(基本的に英語が分からないので、どっかにVRCを日本語化出来る何かがありはしないかと常々思っています)。VRCというものはこんな感じでいいのだろうか・・・? と思うことはしょっちゅうあります。

 VRCに飛び込んでしばらく経ったある時。ひきこもり衆のkamyuさんに相談事をもちかけた際、kamyuさんから、

 「楽しみ方は人ぞれぞれだし、それこそVRの世界なんだから何でもあり。そんなに気負わなくていいですよ」

 という一言を頂きました。これを聞いて、気持ちが楽になりました。

 自分のことは分かっているつもりでしたが、私は物事に対して、少し難しく考えすぎるところがあるようです(苦笑)。

まとめ

 こうして、現在に至ります。なんだか想像以上に長い記事になってしまいましたが、短くまとめるとするならば・・・。

・自分の勝手な思い込みと一時的な悩みで、せっかく出会えた素晴らしい仲間たちとの繋がりを簡単に手放すことのないように!

・物事の考え方、楽しみ方はひとそれぞれ。変に焦る必要はない!

 ということでしょうか。

 本当に長い記事になってしまいましたが、これが、私の中に秘めていた思いです。こういう話を表立って出すのはいかがなものか・・・とも悩みましたが、思い切って吐き出してみました。こんな話読みたくなかった、という方には、本当に申し訳ないと思っております。ですが、私の素直な思いには違いありません。

 貴重なお時間を割いてまで、ここまでお読み下さいまして、誠にありがとうございました。


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