社会関係資本が大事という話
最近まちづくりについて考えることが多いので、とりあえず感じてること書いておこうと思います。
早速なんですけど、ピエール・ブルデューがまとめた経済資本、文化資本、社会関係資本って何を考える上でも大事だと思うんです。
どの資本も生きていく上で大切なんだけど、結局一番大切で、かつ意識で変えられる可能性があるのは社会関係資本なんじゃないか、という話をしたいと思います。
別に経験から確信したとかではなく、ただの私の仮説です。(笑)
<参考文献>
・パウロ・フレイレ[著] ; 里見実訳(2001) 『希望の教育学』太郎次郎社(これ買おうとしたのに、フレイレの別の本買っちゃったのまじで悲しい。)
・舞田敏彦(2017)『データで読む 教育の論点』晶文社
・松岡亮二(2019)『教育格差』筑摩書房
そもそもこれらの資本について
めんどくさいのでここはWikipediaとかテキトーに引用していいすか...。笑
経済資本
つまりお金など
文化資本
1. 客体化された文化資本
→絵、楽器、本、車、テレビ、パソコンなどのモノ
2. 制度化された文化資本
→学歴や免許、資格など
3. 身体化された文化資本
→話し方、歩き方、振る舞い方、センスなど
社会関係資本
信頼関係や人間関係(コネとか)のこと
とりあえずざっくりこれで。。これら3つはお互いがお互いに影響を与え合っています。
で、私は最後の社会関係資本が鍵なのではないか、という話をしたいわけです。
人の量より質を上げる
近年少子高齢化且つ人口が減少しつつありますが、その原因って簡単に言うと子どもを産みにくい / 育てにくい環境と、医療の発達じゃないですか。
(これは関係ないんですけど、少子化の原因が「女性の社会進出」とか言われるとイラッとするのは私だけですか。笑)
人口増加とか出生率をあげるとか色々やろうとしてる人いますけど、(それももちろん大事なんですけど)そうじゃなくて今いる人でどれだけの質にもっていくかが大事だと思うんです。
だって今後さらに担い手不足になることは間違いないんだから、、、。
何のために人口増加させたいのかって、多分地域の担い手&税収をまかなうためですよね。(きっと。)
「人口増加させることで地域コミュニティが活発になり、担い手増える」なんてことは起こるのでしょうか...私はあまり賛成できません。
例えば東京都は、人口が増加傾向にあるかと思います。
では、東京において地域の担い手足りてますか?すれ違う人と挨拶しますか?そんなのいちいちしませんよね。
(もちろん地域コミュニティはあるかと思いますが、少なくとも私が中野に住んでいた時は地域との繋がりは感じなかった。感じようとしなかっただけかもしれないけど。)
仮に人口が無事に増加したとして、人と人との関わりを生み出すのは難しいし、数年後にはまた人口減少が始まるのでは...と思います。だってもう9年連続で日本の人口は減少してるんですよ...。
とはいえ、特定の地域内で質(人と人との関係性)ばかり良くして "いつものコミュニティ" ができあがってしまうと、あとで量(人口)を増やしたくても中に入りにくいという現象も起きてしまうかもしれません。
したがって、関わる人の量(人口)を同時に増やしていくことも大切だということは忘れないでおきたいですね。
そうは言っても、しつこいようですが、まちづくりにおいて重要なのは人の数を増やすことよりも、今いる人がどれだけ頑張れるかだと私は思います。
そのためには、人と人との関わりが欠かせない。三矢の教えじゃないけど、一緒にやれば何倍も面白いことができるはず、、、。
なぜ社会関係資本か
いくら人の量より質だ!と言っても、社会関係資本は他の2つ(経済資本と文化資本)と切っても切り離せません。ではなぜお金でもなく、学歴や物よりも人間関係が大事だと考えたのでしょうか。もう少しお話したいと思います。
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色々勉強したいので、是非おすすめの本を併せて教えてください!🙏