チームを作る
私の職場では、今まで放課後等デイサービスと保育所等訪問支援を実施していましたが、今年度から新たに計画相談の事業を開始しました。
その計画相談でのお話です。
今まで長きにわたって従事してきた相談事業。
新しく事業所を作るために離れて2年半。
今年度から従事できるようになったことで、考えることも色々です。
私は、計画相談は本人を支えるチーム作りを行うことが大きな役割の一つだと思っています。
本人の希望や思いを実現していくためのチーム。
昔と違って、今はいろいろなサービスが利用できるようになりました。
まだまだ不十分ですが、サービスを選べるようにもなってきました。
1人の人が色々なサービスを利用しながら希望する生活の実現をしていく。
そのためには、本人を中心としたチームを作り、信頼関係の元に支えていくことが大切だと思っています。
私が仕事を始めた20年前。
まだ総合支援法もなく、措置の時代でした。
横浜市独自の制度の中で私は仕事をしていました。
必要なサービスもない中で障がいのある方を支えるために、いわゆる“何でも屋”のように動いていました。
サービスありきではなく、障がいのある方の生活ありきでした。
何が必要か
何に困っているか
そういったことを話し合い、役割分担を行なっていたように感じます。
“何でも屋”である私は、公的なサービスにならないところを多く担っていました。
「必要ならやります」
と言うことができた時代だったのかもしれません。
希望通りの生活とはいかなかったかもしれません。
いや。
いかなかったでしょう。
それでも、サービスがない中で
“どうしたら支えられるか”
という視点で話ができていたように思います。
今は。
関係者が集まると、時に役割の押し付け合いに見えてしまうこともあります。
制度が充実するとマニュアル化され、できることとできないことが明確になります。
そうなると、“できない理由”ができてしまいます。
その“できない理由”ばかりが目立ち、必要な役割を担おうとするところがない…
そんな感覚に陥る時があります。
本来のチームは違うはずです。
そもそも、障がいのある方の生活は制度やサービスありきではありません。
制度やサービスに乗り切らない、その網からもれるようなことも日々の生活の中では起こるのです。
そこにも支援が必要な時があるのです。
フォーマルなサービスだけではなく、インフォーマルなものも含めてチームとなり、
“無理”
と言わない支援ができたらと心から思います。
本人とはもちろんですが、チームのメンバーである関係者とも信頼関係を築いた上で支援をしたい。
そのために、
微力ながらできることを模索したいと思います。
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