いつスニーカーを買い替えるべき? おすすめのタイミングを解説

お久しぶりです
こば@kobakutsuです。

今回のテーマは「スニーカーの買い替え時期」

靴は親友とも言われ、毎日を支えてくれる大切なパートナーですよね。そうですよね?特にスニーカーは行動範囲を広げてくれる、まさに頼れる存在。

だけど、そんな頼りになるスニーカーでも、どうしても消耗してしまいます。今回は、そんな頼れる相棒(スニーカー)が「そろそろ替え時かも?」とサインを出していることに気づくコツをお話します。

のっけから答えを言うとこの3つのタイミング

  • 500km以上の使用

  • 歪んできた

  • 1年以上履いてない


タイミングその1: 500km以上の使用

何と言っても靴の消耗具合は、履いた距離で決まります。ランニングシューズに限らず、一般的に靴の対応距離は500km程度と言われています。

その訳は、靴底がすり減り、その上にあるクッション(ミッドソール)がむき出しになるから。まるで車のタイヤが擦り切れ、ホイールで走っているかのような状態に。一度こうなると、さすがのスニーカーも機能を果たせません。

ただし、「500km」はあくまで目安。歩き方、使用するフィールドなどにより、すり減るペースは個々で異なります。だからこそ、定期的に靴底を確認することが大切になります。

※ランニングシューズは500-700kmと言われることが多い

タイミングその2: 靴の歪みが現れた

靴を長く履くと、避けられないのが靴の歪み。靴が歪むと、歩行時の動きが制約され、本来得られるはずのサポートが機能しなくなります。

これは、平らな床の上に靴を置いて様々な角度から見ると分かり易い。

靴を上からつんつん触ってぐらぐら揺れないか、揺れるならどっちの靴がどの方向に揺れやすいのか?これらを見ると分かる。

また、足は歩いているときに

  • 前足部

  • 後足部

それぞれが特異な動きをします。捻れながら動くのです。その特徴が靴につくと靴は歪んでいる。という状態になりやすい。

多少の捻れなら問題は起きにくいのですが、左右差があったり靴が大きく捻れると大変です。靴によるサポートがしにくくなり靴の機能を活かしにくくなります。

歪んだ靴は足元から身体を歪めます。買い替えましょう。

タイミングその3: 1年以上履いてない

これはちょっと意外かもしれませんが、靴は履き過ぎだけでなく、履かなさすぎてもダメージを受けます。製造から時間が経つと、靴底や接着剤が劣化するからです。

特に、ポリウレタン素材の靴底は、加水分解という現象で、ボロボロに崩れることがあります。これは、靴底に水分が加わることで起きる現象です。昔からたまに、靴底がボロボロに崩れたから新しい靴が欲しい!と駆け込んでこられるときもだいたいコレ。

AKAISHIさんのページに詳しく記載されています

また、長期間履かない靴は、接着剤が剝離しやすいという報告もあります。これは乾燥や湿度の影響を受けやすく、結果として靴底がパカッと剥がれてしまいます。そのため、靴は定期的に履き、適度な湿度を保つことが重要となります。

さて、上記の「買い替え時期」についての3つのフラグは、実際に靴を履いて経験から得られる知識です。しかし、少し科学的な視点からも靴の寿命を検討してみましょう。


スポーツサイエンスの分野では、靴とパフォーマンス、そして怪我の予防との間には深い関係があると考えられています。この点については、2018年にJournal of the Mechanical Behavior of Biomedical Materials で発表された研究「Effect of the cushioning running shoes in ground contact time of phases of gait」が参考になります。

この研究では、靴のクッション性能が足と地面との接触時間に影響を与えることが明らかにされています。すなわち、クッション性能が損なわれると、地面との接触時間が長くなり、結果として怪我の危険性が増大するのです。

そこで、スニーカーのクッション性能は、靴底の摩耗度合いと繋がっています。摩耗したスニーカーは、快適な歩行を妨げ、怪我のリスクを高める可能性があります。これは、ランニングだけに限らず、日常生活の中でも、靴の交換時期を見極めるための一つの指標といえるでしょう。

また、引き続き科学的な視点から見ると、長期間履かなかった靴が劣化するという現象も、化学的な過程から説明することができます。未使用状態の靴は、接着剤やゴム、プラスチックの成分が酸化したり、紫外線によって劣化したりします。これにより、靴底が剥がれたり、ソールが硬くなったりします。

以上のように、スニーカーの買い替え時期は、単なる使用期間や距離だけではなく、靴の状態や使用状況、そして科学的な観点からも考えられます。


肝心なのは、「靴の状態を定期的にチェックする」こと。

スニーカーはひとりでも多くの人が快適に過ごせるように、私たちの足元を支えてくれる存在。だからこそ、長く、快適に使用するためにも、スニーカーのメンテナンスには十分な注意を払いたいものです。

皆さまのスニーカーライフに少しでも役立てば幸いです。

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