論理的思考とは何か?

波頭亮さん著書の「論理的思考のコアスキル」で、論理的思考とは何か?を丁寧にまとめくださっていました。
著書の文章表現が少し堅めであったため、自分なりの言葉で論理的思考とは何か?を書いていきます。

論理的思考とは「情報や知識を加工すること。加工した結果(結論)が根拠によって正しいと言える状態であること。」です。
まず思考とは何かを書いて、次に論理とは何かを書きます。

思考とは何か?
思考とは「情報や知識を加工すること」です。
料理で例えると、食材が情報や知識で、調理が加工することにあたります。

「加工する」プロセスは分ける、比べる、くくるに分解できます。
分けるとは、思考対象を構成要素に分解することです。
比べるとは、分解した要素と自身が持つ知識や情報と比較することです。
くくるとは、比べた結果を同じ、違うなど同じ分類でまとめることです。

「道端に咲いていた黄色い花は何か?」を例に考えてみましょう。
「分ける」では、道端に咲く黄色い花は何か?を要素に分解します。
ここでは道端に咲く花、黄色い花に分解します。
「比べる」では、構成要素と自分の持つ知識や情報を比較します。
自分の知っている花のうち、道端に咲く花をピックアップ(比較)します。ドクダミ、ブタクサ、タンポポ、ツユクサ。
自分の知っている花のうち、黄色い花をピックアップ(比較)します。
タンポポ、ひまわり、菜の花。
「くくる」では、比べた結果をまとめます。
ここでは、タンポポが2つの構成要素に共通します。

論理とは何か?
論理とは「主張(結論)に対して、根拠があること。それが正しいと言えること」です。

正しさには2種類あります。論理の展開として正しいか?、結論が現実的に正しいか?です。どちらも満たす必要があります。

論理の展開も2種類あります。演繹法と帰納法です。
いずれかの方法を用いて論理を展開する必要があります。
演繹法とは、事象をルールに当てはめて正しさを証明します。
例えば、睡眠不足という事象を、「睡眠不足だと体調を崩す」というルール
に当てはめ、体調不良である(結論)を導くといった具合です。
帰納法とは、複数の事象から共通項を導き出し、正しさを証明します。
例えば、Z高校に通っていたA君は、頭がいい。Z高校に通っていたB君は、頭がいい。Z高校に通っていたC君は、頭がいい。という事象があった場合、ここから導き出せるのは「Z高校に通う人は頭が良い。」です。D君がZ高校に通っていた場合、D君は頭が良い。という結論が導き出せます。

論理の展開が正しかったとしても、それが現実的に正しいと言える必要があります。
先の例で言えば、Z高校に通うE君が頭が悪かったとすると、論理展開は正しくても、現実的に正しいとは言えません。
現実的に正しいというには、可能な限り根拠を確かな事実(ファクト)に基づく必要があります。

以上、論理的思考は何か?をまとめてみました。


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