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イケてる農家

「イケてる農家」知りませんか?

出会った頃の千春ちゃんが、良く発していた言葉だ…

イケてる農家…

彼女の中で「農業=クリエイティブな仕事」という感覚があり、彼女が言う「イケてる農家」とは、こだわりを持って農作物を作ったり、おもしろいことに挑戦したりしているかっこいい農家さんのことを指している。

おいらにも農家の知り合いは結構いる…。

その中で「イケてる農家」というキーワードにヒットする奴はと…

まず始めに思い浮かんだのは、小諸市内で兄弟でリンゴ農園を営んでいる「宮嶋林檎園」の宮嶋兄弟であった。

宮嶋林檎園の宮嶋兄弟…リンゴもこだわりを持って栽培していることはさることながら、リンゴのお酒「ハードサイダー」の醸造にも挑戦し、きちんと結果も残している、かなりの「イケてる農家」だ。

「ハードサイダー」とは、リンゴを原材料として作られる発泡酒のこと。リンゴ産地の多いアメリカで長い間、愛されているお酒だ。同じリンゴを原材料とするフランスの「シードル」は甘みが強いものが多いのに対し、「ハードサイダー」はビールのようなドライなテイストが特徴。フルーティな味わいを楽しむことが出来るとっても素敵でおしゃれなお酒だ。

その「ハードサイダー」、「son of the Smith Hard cider」というブランドで商品を販売しているが、ラベル等のデザインもまたおしゃれで素敵なので、また時間のある時に検索いただきたい。

宮嶋兄弟の兄に早速…これこれこんな子がいてね…ちょっと紹介したいんだけど…と連絡…。

すると…「知ってますよぉ~。J-WAVEも聞きましたよ。実はKくんからも連絡があって…」

Kくんもやっぱり宮嶋くんと繋げたかったのね…。考えることは一緒だね…(笑)。

(このKくんとは、「初DM」「友達第1号」にも登場し、千春ちゃんの存在をいち早くおいら達に教えてくれた友人である)

そんなこんなで…千春ちゃんと宮嶋林檎園に「大人の社会科見学」に行くことに…。

宮嶋林檎園の事務所でお出迎えしてくれた宮嶋くんに…

「初めまして。武藤千春です!」…相変わらず、爽やかな挨拶だ。

「初めまして。宮嶋です!」…負けず劣らず、爽やかな挨拶をする宮嶋くん。

もちろん、最初の話題は「武藤千春」についてだ。

おいらが千春ちゃんと初めて会った時にした質問、「何で小諸なの?」…は、「武藤千春…初めまして」の回では、テッパンの質問。今回の宮嶋林檎園でも同様であった…。

自己紹介も兼ねた質問がひと通り終わると、話題は「農」について…。

「何でリンゴ農園を営んでいるの?」「栽培でこだわっている部分はどこ?」「リンゴ以外に栽培しているものはある?」「ハードサイダーを作ろうと思った理由は?」…彼女の口から次から次へと質問が出てくる…。その眼差しときたら、どっぷりと「農」にはまっている人の眼である…。本当に興味があるんだな…。

その眼差しを感じ取ったのか…

「リンゴ畑、行ってみる?」と嬉しいお誘いが…

「はい!ぜひ!」と喜びの回答。ま、そうなるわな…。

その足で、こだわりのリンゴ畑へ。

リンゴ畑というと、どういう畑を思い浮かべるだろうか…

大きな畑に、大きなリンゴの木。リンゴの木と木の間は枝が伸びてもいいように、十分に間隔があいている…そんなイメージだろうか。

宮嶋林檎園のリンゴ畑…そんな想像とは全く違う。

畑だけみると、垣根仕立てのまるでワイン用ぶどう畑のようなリンゴ畑…。一般的なリンゴの木に比べて細く低木で、直線状に整然と並んでいる…。この栽培方法、面積あたりに多くの木を植えることができることが利点で、美味しいリンゴが育つという。

…というのも、普通栽培では、どうしても枝と枝が重なり日陰が出来てしまうため、色づきが悪く、商品価値が下がってしまうことが多いそうだが、この栽培方法だと1本1本の木の日当たりが良くなり、糖度が増して甘いリンゴが育つとのこと…

実際に、宮嶋林檎園のリンゴはマジで美味い!おいらも個人的に贈答用で購入させてもらっている。甘いリンゴには密がたっぷり入っているが、宮嶋林檎園のリンゴは正にこれ!本当に美味しい。

この密入りリンゴ、都会の人に贈答用として密たっぷりのリンゴを送ったところ、密入りリンゴを初めて見たらしく、「リンゴの皮をむいて、切ってみたら腐ってた!!」…なんて話を聞いたことがある。知らないってそんなもんなんです…。めちゃくちゃ美味しいのにね…。

昔ながらの栽培方法の農園が多い中、こういった「こだわり」を持って栽培している農家さん…まさに「イケてる農家」さんだ。

その証拠に、千春ちゃんもご満悦の様子。

こだわりを持って栽培している作物は「美味い」に決まっている。

加工品のリンゴジュースももちろんのことだ!

リンゴジュースをひとくくりにしてはいけない。作り手が違えば味も違う。リンゴ農家ごとにリンゴジュースの味も違うのだ。現に、以前イベントの一環で、小諸市内のいろいろなリンゴ農家さんのリンゴジュースを集めて飲み比べをしたことがある。同じ味のジュースは一つもなく、それぞれ使用するリンゴの特徴を活かした旨味が凝縮されたリンゴジュースばかりだった。

千春ちゃんが宮嶋林檎園で出会ったリンゴジュース。彼女にとって特別なものになった模様…これがきっかけで宮嶋林檎園のリンゴジュースがおもしろい発展をしていくこととなる…それはもう少し後のお話…。

今回の「大人の社会科見学」=訪問!「イケてる農家」は、これにて終了。

ただ、この「訪問!イケてる農家」は、この後、形を変えてシリーズ化されることとなる。

それももう少し先のお話…

つづく…

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