【ピンチは何か】GW家族旅行で使ったお金から見える身近なマーケティング
ご家族でGWに旅行に行かれたり、イベントに参加された世の中のママパパさん、お疲れ様です。
(めっちゃ疲れた…)
マーケティングを考える切り口
今回、旅行中(主にお金を払った局面)を振り返りつつ、以下の3つの着眼点を切り出して当時の購買心理を振り返りたいと思います。
ピンチは何か(その局面での悩み、避けたい未来)
選択した解決策
払った対価
なぜ旅行を振り返ってマーケティングを考えるのか
結論はシンプルで
「旅行中何も仕事が進んでない」ので、旅行から何か学びを得てやろう.…という悪あがきです。
ただ、遊んだだけだと罪悪感だけ残るので。
登場人物
わたし(夫)32歳、フリーランス
妻(30代)、公務員
娘(3歳)
息子(1歳)
ストーリー
そんな他愛もない会話をきっかけに、家族で北海道旅行に行くことに。
直近2年程、子どもたちも小さく、私も会社をやめてからほとんど仕事漬けの日々だったので、私としてもちょっとした心残りがありました。
複業で得たお金、しっかり家族に還元したろーう!ということで妻が休めるGWに集中投資。
始まりから妻と別々でスタートする、やや変則的な家族旅行でしたが、これはこれでマーケティング的には学びがありました(後述)
それでは【ピンチは何か】GW家族旅行で使ったお金から見える身近なマーケティング 本編いってみましょう。
#1【子どもが機内で泣き散らかすかもしれない不安に金を出す】航空券(往路)の予約
フリーランスになってから、なるべく大衆と行動をずらして割安・快適に移動していたので、GWの航空券の値幅は驚きました(笑)
いつもの私(男性・単独行動)なら、コスパ重視で多少時間帯が早かろうが遅かろうがあまり気にしません。
(パソコン1台あれば、空港でも仕事ができるので)
が、しかし時はGW、子連れ2人のワンオペ飛行機搭乗。
ピンチ:1歳・3歳の子ども連れで周りに迷惑をかけずに90分近いフライトを乗り越えなければならない(大きな声で泣かれたくない…)
選択した解決策:足元が広いフォワードシート
払った対価:追加料金2,000円(1,000×2席分)
子連れ2人でワンオペ飛行機旅行は初めてだったので、めちゃめちゃ不安。
この時の自分を客観的にみると、とにかく不安が強い=不安を解消できるサービスならすぐ買いたいと思えるほど購買意識が高い顧客でした(笑)
子どもが90分まともに座っているのはほぼ不可能だろうなと思ったので、プラスでお金を払い、フォワードシートを選択しました。
フォワードシート、初めて使いましたが1,000円という金額に対して
・足元は広くて、子どもが少し自由が効く
・追加のお菓子・ドリンクのサービス
と、かなり満足度の高いサービスでした。
しかも6席しかないフォワードシート、GWは埋まってるかもなーと思ったら意外と空いてて穴場のサービスかも。
一度使ったら今後もリピート利用しそうです。
子連れ旅行にスカイマークのフォワードシート、オススメです!
(謎の宣伝)
#2【子育ては時間帯に金を払うのだよ】航空券(復路)の予約
さて、続いて復路の航空券の予約。
ここも、いつもよりお金を多く払う体験をしました。
ピンチ:家に着く時間が遅くなるかもしれない(子どもを早く寝かせなければならない)
選択した解決策:割安なスカイマークではなくANAを利用
払った対価:航空券代:スカイマークなら4名で4万円くらいのところ、ANAは9万円
いつものわたし(男性・単独行動)であれば、比較的価格帯が割安なスカイマークを使うんですが、ここでは「飛行機の到着予定時間帯」に対して対価を払ったんですよね。
スカイマークの場合は、神戸の到着時刻が遅め。
一方で、ANAは17時頃に神戸に到着する便があります。
GW最終日、翌日は子どもたちに保育園にも行ってもらわねばならないので、自宅に帰る時間⇒寝る時間を計算すると、ANAを使った方が良い、そんな判断になりました。
結果、ANAの航空券に大人2+子ども2人(9万円)をポーンと払っている自分がいました。
お金を払う人とサービスを享受する人が違うパターン(「子どものために」)では、学習塾や贈答品業界と似ていて、財布のひもがゆるいのかもですね~。
#3【必要と不必要がハッキリ別れるのが子連れ】宿泊するホテル・プランの予約
続いて旅行と言えば、宿泊場所。
いつものわたし(男性・単独行動)であれば、最近はワークスペース+カプセルホテルを選びます。
広くてパブリックな空間だと仕事が捗るし、結局夜まで仕事して後は寝るだけなので、割と落ち着ける(そしてせまーい寝床が好きな私)カプセルホテルにハマってます。
が、今回は、家族旅行。
ピンチ:こどもをお風呂に入れないといけない
選択した解決策:風呂(浴槽あり)・トイレ別のお部屋があるホテル
払った対価:2泊3日で45,800円
そう、小さな子連れ(1歳と3歳)だと、色々気を遣うのです。
結果的に、子連れで宿泊場所を選ぶ時には浴室が部屋にあって、広々使えるトイレ・風呂別の部屋。
探していると意外と少ないんですよね。大体が以下のパターン。
ユニットバス(風呂・トイレ一緒)
大浴場つき
だから、子連れのお客(わたし)は、条件を満たしたホテルからしか選ばない、すなわち、その時点で結構競合相手が減るわけですねホテル界隈からしたら。
子連れ世帯向けに商品・サービスを提供する時、もしかするとこんな感じで「絶対にそれが必要なんじゃ」というポイント(今回は浴室つきの部屋)を見つけることができれば、ある程度価格が高くても支払うんだなー、と自分を俯瞰して思いました。
#3 +小話【本当はめっちゃ使いたい】子連れになるとホテルの朝食サービス使わない件
ホテルの予約の件に関連して、ホテルの朝食サービスも思うところがありました。
いつものわたし(男性・単独行動)ならホテルの朝食サービスを割と付けます。ホテルビュッフェって好きなんですよね。
が、今回は、子連れ家族旅行。
ピンチ:こどもが朝食会場で泣き散らすかもしれない
選択した解決策:素泊まりプラン+(自分で部屋食)
払った対価:(金銭的ではないが)朝食ビュッフェが食べられない
そう、小さな子連れ(1歳と3歳)だと、色々気を遣うのです。
結果的に朝食ビュッフェは断念し、素泊まりプランにして前日に朝食に食べるお弁当などを用意して、部屋食スタイルが親の安心欲求を満たしてくれるわけですね。
大広間でも、敷居で区切ってくれたら(イメージだけど、就活のブースみたいな)感じで半分プライベート空間だったら行くかもね(雑)
#4 【一人で歩けば10分でも子連れは歩いて20分】タクシーを使う基準が変わった家族旅行
普段タクシーよく使われます?
会社員時代のわたし(男性・単独行動・給与一本)の時には、あまり使いませんでした。公共交通機関を使えば安いし、30分とかなら歩いてもいいかなーって思えたからです。
時代は少し進み、いつものわたし(男性・単独行動・副業もしている)は、タクシー使う場面も多少増えました。
副業を始めて自分で稼ぐ感覚が芽生え、お金は稼げばいい、時間の方が大切だと思うようにもなったからです。
(とはいえ滅多に使わないけど)頭の中で明確な「価値会議」をしてから使います。
そして時は、2泊3日の子連れ家族旅行。
ピンチ:子どもを抱っこしすぎて疲れ切っている(なんとかしたい)
選択した解決策:タクシーを使う
払った対価:タクシー代(1日3~4回、1日3000~4000円)
そう、小さな子連れ(1歳と3歳)だと、大人は疲れるのです。
あまり大きな声で言えないけど、今回は僕の失態で抱っこひもを自宅に忘れてきてしまい、かなりの大ダメージ。
1歳の息子はママ派なので、起きている間は妻がしんどいですし、動物園なんかは柵があるので肩車してます(リュックの重みと肩車のダブルパンチで肩、崩壊)
3歳の娘はパパ派なので、疲れると「抱っこ」もしくは「おんぶ」をせがまれるのでこれまた大変。
長距離移動・動物園・水族館・観光名所などなど、子どもを連れての観光は腕力・肩力を摩耗するので、それらを考えると「抱っこひも」は旅行にマスト。
特に肩や腰をしっかりと支え、着脱が簡単な抱っこひもはマジで旅行の必需品です。(こんなやつ)
すいません、話がそれました。
抱っこひもがあったら1日に3,000~4,000円もタクシー使ってなかったと思うんですが、抱っこひもがなかった私たちの腕はもう限界。
駅からホテル、駅から動物園など…大人なら徒歩10~15分ほどの距離の場所でも早々にタクシーを利用しました。
この時の自分を振り返りと、対価を支払う人の痛み(今回は疲労感)が強ければ強いほど、購買のハードルは下がるなと言うのが身をもって実感できました。
よくある「砂漠の真ん中でのどが渇いた人になら、水も1,000円で売れるっしょ」という話です。
#5【子どものためなら…払っちゃうのだよ体験料】白い恋人パークでお絵描き体験"私の白い恋人作り"はもっと単価上げてもいい
せっかくはるばる北海道まで来たのだから、ここでしかできない体験を子どもにさせてあげたいな。
そう思うのが世のパパママなのではなないだろうか...。
いつものわたし(30代、男性、おかし<お酒)なら、1,200円払ってお菓子に絵を描きたいとは思わない。
むしろ、同額以上払ってサッポロビール工場の見学をして試飲をしたいと思う。
しかし、今回は2泊3日の子連れ家族旅行。
ピンチ:子どもに北海道でしかできない体験をさせたい(平凡な1日で終わせたくない)
選択した解決策:白い恋人パークのおかしづくり体験をする
払った対価:1,200円(安い!)
そう、小さな子連れ(1歳と3歳)には、こういうのいいですよね。
すっごい喜んでくれる。
こんな感じで明らかにお金を払う人と商品・サービスを享受するする人が異なるので、一般的な購買とは構図が異なります。
だから、この白い恋人パークの「わたしの白い恋人【お絵描きコース】」1,200円の単価設定、めっちゃ安いと思うんですよね。
正直2,000円~3,000円とかでも支払うっちゃうな~って感覚でした。
だってここでしかできないんだもの。
(まぁでも、子連れには優しくてとても嬉しいのだけれど)
【まとめ】身近な購買履歴から分かったことと、今後どうすべきか
こうやって考えると自分が支払った対価と、それと引き換えに得たサービスに感じる価値って、めちゃめちゃ貴重なデータでしたね。
価値や価格それぞれよく観察すると身近なマーケティングの勉強材料として申し分ない気がします。
(わたしも、ただの家族旅行が5,000文字以上のコンテンツに昇華したので、なんだか冒頭解説した"何も仕事してない罪悪感"が減ってきました)
今回の身近なマーケティングの学び
強い不安がある人には、それを解消できる商品・サービスがあるなら売れる(スカイマークのフォワードシート)
一度商品・サービスを使って満足したらリピートしたいと思う(スカイマークのフォワードシート)
同じ商品でも、その人の状況によっては価格帯が高くても売れる(ANAのちょうどよい時間の航空便)
購買を決定づける要因がある。逆にそれがないと他がよくても買わないポイントになり得る(浴槽がある部屋のホテル)
平常時は購入しない人でも、買いたいと思うタイミングがある(疲弊時のタクシー)
お金を支払う人とサービスを享受をする人が違う場合は、高価格帯でも売れる(白い恋人パークの体験料←もっと高くても支払うよ説)
身近なマーケティングの学び、今後どう生かすか
今回、身をもって感じた学びですが、ブログの執筆やSNSなどのコンテンツ制作では特に以下の点に気をつけたいですね。
不安の強いキーワード=収益キーワードを見極める
読者の不安が高まる時はいつかを考えて訴求する
読者が欲している解決策を提示し、記事に満足してもらい、リピートしてもらう(次の記事も読んでもらえるようにする)
購買に近い層を集客して訴求する
今までなんとなくノウハウとして聞いて、ふ~んと思っていたことが今回自分事になったこともあり、納得した場面も多かったです。
例えば、ブログのアフィリエイトジャンルでは「脱毛」「美容」「転職」など、コンプレックス(不安)が強い広告が人気と言われていますが、まさに読者が抱える不安が強いからこそ、成約に近かったりするのだろうと感じました。
2泊3日の北海道旅行中、腕の疲労MAXの中で娘を抱っこしていた時は、とにかく「抱っこひも」持ってくればよかった!!って思っていましたし
そんな状況下で、隣から
「コレ!五千円、アナタカウ。ウデ、ラクニナル」
みたいな感じで抱っこひもをセールスされたら多分買ってました(笑)
(ちなみに上の抱っこひものリンクはアフィリエイトリンクです、夏休みに家族旅行を控えているなら、ぜひ検討を!そして買ったら忘れちゃダメ!絶対!)
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