生命感覚①


シュタイナー12感覚論。
今回は〝生命感覚〟です。

この感覚は、眠気・空腹・体調・疲労などの
生命の警告システムの役割があって
体調感覚ともいわれます。

「自分の能力や耐えられることの限界を
体の内部で知覚されること」

過労死などが起きる背景には、
この生命感覚が麻痺していることが考えられます。

自分で「あ、この体調はやばい」と
気づけなかったり、
わかっていてもブレーキがかけられない、
他の選択肢をとることができない、とかね。
現代人には多そうだな〜


生命感覚では、バランスがとても大事。
疲れすぎも、休み過ぎも良くない。

暮らしのなかに呼吸のリズムをつくり、
自分の体の健康的なあり方、節度を知り、
自分の能力、自信、自尊心などを育む。

これって自分のことももちろんそうだし、
保育でも、共通で大切にしたいこと!

〝自分でできる〟という体験を育てる。
小さい子どもたちと接する時間は、
人間のベースの感覚を育んでいる時期として
認識するとまた興味深いのです◎

自己肯定感を育む、ということの土台には、
身体的な土台あってこそ、と思いました。
生命感覚はその基礎ですね。

では、

生命感覚を育むにはどうしたらいいか。

これには、適度な辛抱を与えることが必要だそうです。
4歳くらいになると少しガマンができるようになるので
ちょっと重いものを持ってもらったり、
お腹が空いたからといって
なんでもかんでもすぐあげるのではなく、
少しだけ空腹を味わったり。

真ん中から外れている状態を知る

ということですね。
自分の中庸をとるバランスがわかることで、
〝やりとげる能力〟と〝自分への自信〟に
つながります。

暮らしの中で頑張る機会をもつこと。
快適、無理しない、だけではなくて
努力することで身につくことがあるから
一見ネガティブな体験も大事なんですね〜。

わかっちゃいるけどしんどい笑
ついつい快適なほうにいってしまう〜
そのバランス感覚は、
常に自分に問いたいものです。

子どもの生贄という文化があったところでは、
ネガティブなことを体験させずに、
幸福感と快楽の中で生贄にする、
ということがあったそうです。
これは生命感覚を麻痺させて
神の世界に行くためだとか。すごい文化だな。

長くなっちゃったので、
生命感覚は2回に分けたいと思います!
次は、人間の持つ気質のおはなし〜

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