触覚

間があいてしまいました〜
師走なのか?と思うほどなんだか
バタバタしていた10月でした。

今年もあと2か月!

実際に受けてるシュタイナー講座に
振り返りが追いつきません(汗

今回は、「触覚」についてまとめます!

この「触覚」というものは
身体・肉体感覚のうちのひとつ。

自分のからだの内側に向かっていて
ベースの感覚とも言われます。

ベース、土台というだけあって
ここがしっかり育つことによって、
不安感や恐怖心が少なくなるとか。

イメージしてみてください。
真っ暗闇で、何も聞こえない部屋で、
「触覚」だけが働いている状態。
そーーっと手を伸ばして、何かに触れたとします。

そのとき、何を感じたでしょう?

〝そこに何かがある〟ということがわかり、
それと同時に
〝何かある、と感じる自分〟に気づく。

〝自分〟と〝それ以外〟。
自分の境界がそこにあることを知る。
これが「触覚」です。


触れることによって、目覚める。
これはアイデンティティの基盤を構築する
基礎となるものです。

赤ちゃんて、自分の手をもぐもぐ口にいれたり
なめたりしてますよね。
あれって、皮膚を通して外の世界との隔たりを
確認する作業をしてるんですって。

あとはおくるみに包まれることで
自分の身体を把握したり、
ハイハイしたり歩き回ったりして
いろいろなものにぶつかることで
身体地図をつくる。

この境界体験が不十分だと、
他人との距離感がわからなくなる。

わざと友だちにぶつかりにいったり、
悪気なくぐいぐい押してしまったりする子がいるけど、
そういう子は
境界体験が不十分である可能性があります。
〝自分を体験したい〟という欲求の
あらわれといわれています。

触覚体験を補う方法として、
オイルマッサージやラッピング療法(布でくるんであげる)があります。

子どもの感覚は、大人より鋭敏。
靴の中に入った砂を嫌がったら取り除いてあげたり、
服のたごまりを気にしていたら直してあげたり、
そういうことからでも
安心感や満足感を満たしてあげることができます。

大人のセルフヒーリングとして
不安な恐れが強いと感じる時は、
気持ち良いと感じる素材の肌着を身につけたり
陶芸や粘土をしたり
触覚体験を満たすのも効果的。
あとは、料理で野菜を触るとか
掃除で雑巾をしぼるとかも良い◎

他者と触れ合う、ということで
癒しを感じることもありますね。
触覚への信頼というのは、根源的な力。

自分と世界は隔たっていて、
ひとりの独立した存在である。
うまれた以上、世界とはひとつになれない。
それでも人は、〝結びつきたい〟という
欲求をもち、他者と触れ合うことで、
つながっていると感じることができる。
そこに安心感がうまれる。

子どもにも、大人にも通じる話。
触覚だけでも、こんなに奥深いなんて!
おもしろい〜

今回はここまでとします。


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