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沖縄の『ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート』にて。

「アクセサリー?トイレの個室のトイレットペーパーの上?......わかりました。少々お待ちください。」

先月、沖縄にある『ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート』へ行った。行ったと言っても、宿泊したわけではない。沖縄滞在の3日間、ことごとく雨に降られた僕たちは、最終日こそ青い空、白い砂浜に囲まれたビーチに行こうと意気込んでいて、どこのビーチがいいかを調べてまくっていた。そこで見つけたのが「万座ビーチ」。ネットに転がっていた「沖縄のビーチランキング」で第4位に輝いていたのをみて、そこに行ってみようということになった。

どうやらそこは『ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート』のプライベートビーチらしいのだが、宿泊客以外もビーチを利用できるということで、喜び勇んで足を運んだというわけだった。

沖縄旅行だと言うのに車という足を持たない僕たちは、滞在していた3日間をひたすら路線バスで移動していた。おかげでかなりの時間をかけ、目的地に到着。しかし本日は旅行最終日。そんなことは想定内。2日目にバスが50分遅れで到着するというかなりヘビーな経験をしていた僕たちは、逆に10分程度の遅れで到着したバスを褒め称えた。

往復しすぎて既にいくつか聞き覚えのあるバス停を通り過ぎ、現地に到着。ピーカン照りだった。

「まるで宿泊客かのように堂々としていよう」

そう2人で誓い合い、駐車場から5分以上歩いてようやくホテルに到着。さすが高級リゾートホテルは入り口までの道のりが遠い。東南アジアなどで数百円のゲストハウスに泊まれ慣れた僕からすると、考えられないほどの敷地面積だった。

ホテルに入るとさらに仰天。天井が高い!フロントの高級感がすごい!ガラス窓からはプライベートビーチが一望!!俄然テンションが上がり、まずは見るからに高級そうなフロントに設置されているソファに座ってみた。うん、フカフカだ。

僕たちがここに来た目的はビーチ。フロントで聞き込みを行うと、別の窓口でマリンアクテビティを予約できるという。帰りの飛行機のことを考えると2時間ほどしか滞在できないため、遊べるアクティビティは限られた。僕たちはバナナボートと海上に浮かぶアスレチックを予約した。

「お荷物はあちらでお預かりできます」

宿泊客じゃないのにも関わらず、なんと荷物を預かってくれるという。お言葉に甘えて荷物を預かってもらい、水着に着替え、いざ出発。外に出ると、まだ晴れている!しかも目の前にビーチまでの無料送迎バスが都合よく停まっていた。

これは沖縄3日目にしてツキが回ってきたのかもしれない。そう思ってルンルン気分でビーチへと向かった。2分ほどバスに揺られ、ビーチに到着。歩き始めたタイミングで、彼女のひと言。

「あ、私トイレにアクセサリー忘れてきたかも。」

「なぬ。」

彼女曰く、女子トイレの個室のトイレットペーパーの上にピアス等を忘れてきたらしい。今から戻るのもアレなので、電話してみることにした。ここで冒頭に戻ると言うわけだ。何度も言うが、宿泊客じゃない僕たちの電話に丁寧に対応してくれ、無事アクセサリーを確保してくれた。

「お帰りの際にフロントにお立ち寄りください」

電話越しから頼れる女性の声が聞こえた。なんだか高級リゾートホテルという先入観のおかげで、電話口の対応さえもプロの仕事を感じてしまう。

安心した僕たちは、念願のビーチに降り立ち海へと飛び込んだ。それからバナナボートを満喫し、いざ海上アスレチックへ!と言ったタイミングで雲行きが怪しくなる。と思ったらアレよアレよと雨が降り始め退散。

しばらく経っても止むことはなく、仕方なしに雨の中海上アスレチックを楽しむことに。

これがめちゃくちゃ楽しい!!

小学生もドン引きのテンションでアスレチックを楽しんだ僕たちは、飛行機の時間ギリギリまで海を満喫した。

結局ほとんどの時間雨に降られた沖縄旅だったが、なんだかんだで大満足の旅となった。

晴れた真っ青な沖縄の景色、車でのドライブ、リッチなリゾートホテルでゆったり。そんなことは起こらず、大雨に降られながら大遅延するバスを50分待ったりもしたが、結局楽しみを見出すのは自分次第。

多くを求めるのではなく、今を最大限楽しんだもん勝ちな人生だなぁと改めて思った旅でした🏝

繰り返す日常に楽しみを見つけるのも自分。非日常に変えるのも自分。

最近はそう思うようになったので、また定期的に発信していきます。

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