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今日の美の教養

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アート、音楽、街、人、旅 私が出会った 「美の感度を高める教養の備忘録」
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2023年7月の記事一覧

チャンスをつくるということ。

私の大好きな化粧品のひとつにエリザベスアーデンの 「エイトアワークリーム」というものがある。 8時間で肌荒れと、さよならできる魔法のクリームだ。 クリームといっても、使用感はおそろしくベタベタだし、 香りも生薬の香りがする。 でも、8時間でいい。 8時間で、憂鬱な肌荒れとはおさらばできる。 『ヘレナとエリザベス 世界の女性史を塗り替えた、二人の天才企業家の生涯』 エキサイティングな本。 20世紀を代表する女性美容家同士の、美容産業マーケティングの戦い。 ヘレナとは、

いつのまにか、行間がわかるようになっていた

当時は、広告。でもアート。 いまや完全に伝説。 プロフェッショナル集団の仕事に、胸が熱くなる展示会でした。 男性用のこの連作広告。 あーわかると思える自分になったことに、なんだか人生の感動すらありました。 この広告は、歴史資料でもありますね。 当時の価値観や時代背景がとても反映されている。 きっと、この広告は、何百年先になった時にも、時代を生きた人がいる証を伝えてくれるのでしょう。 私は去年、大学である古文書をひも解くレポート課題に取り組んだのですが、こんなわかりやす

努力は知性。そして目に見える。

涼しい夏の夜、東京藝大シンフォニーオーケストラのコンサートに出かけました。 優雅な書き出しにしましたが、実は開始ギリギリの超早歩きで藝大の門をくぐり、せっかくの涼しさにも関わらず、着席してもしばらく汗が止まらないという・・・。 それは、さておき 藝大のみなさんで構成されているこのオーケストラ ものすごく当たり前の感想を書くならば、演奏を通して見える圧倒的なそれぞれの楽器の練習量。 努力とか練習量って、やっぱりどの世界も目に見えるものだと痛感しました。 このコンサート

アートと細胞

美容の仕事をしていると 「メイクが好きなんですか?」とか、「化粧品お好きなんですか?」とか そんな言葉をかけられることが多いですが・・・ たぶん、私が好きなのは「細胞」なのかもしれません。 私の好きな本はこちら。 人間って、ほんとうに皮膚が語っていると思うのです。 この本は美しさだけではなく、皮膚が臓器としてどう人間と関わっているのかがよくわかる本で、何度も読み返しています。 そんな私は、この夏とある細胞イベントに出かけました。 六本木で開催されていた、クレ・ド・ポーの

世界の目でみる

自分の近くの事しか目に入らなかったり、ちょっとその辺の事までぐらいしか気に留められなかったりするものです。 でも、美容から世界を見ることができます。 美容の世界は大きい世界です。 世界のトレンドや、経済、人の考え方、企業の責任。色々。 美容は世界でも重要な市場です。だからこそ、今の時代をとても反映している。だから私は楽しいと思い続けているし、だから美容業界はやめられない。 時代を生きていると実感できるから。 今回は、世界NO1.のロレアルのHP読んでみました。 私が印