KAIZEN

 世界でも通じる日本語の一つに上がるであろう「改善・カイゼン・KAIZEN]。より望ましい、好ましいものへ改めることには異論はない。
 今取り組んでいるリモートワーカーのみの会社で常に求められる改善の真っただ中でうなっている。感覚でものを言わず判断せず、時間やそのほかの数値で現状を証明し次の改善につなげる会社。なれ合いなどが存在しにくい部分では非常に賛同できる。
 しかし、疑問がわいた。理論でものをいうために時間を計測し、集客を計測し、ミーティング時間を最小にすることで各社員の時給も節約する。けど、その数字を毎回計測し、毎回改善案を考え、まとめ、ミーティングを不要にするためにワークボードに書き込んで共有する。というのに余計な時間がかかっているのではないか。私のようなつかみが遅いタイプには読み込んで理解するほうが時間がかかっている。
 ここで思い出すのが陸上の世界新記録。小学生のころから人間が(例えば100M走)走っているのにずっと新記録が出続けるのはなぜなんだろう。私が大人になるころには限界がやってくるだろうと思っていたが、まだ新記録が出ている。同じ人間なのか?
 改善は陸上の世界新記録よりは伸びしろがある。発達した機能を取り入れることが許されているから。でも毎回毎回、改善点はなかったかと詳細な記録ををもとに検証するのは効率的なのかどうなのか。
 件の社長にはまだ聞けていない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?