忙しい

 私が馴染めない言葉の一つに「忙しい」がある。
 忙しいからできなかった。忙しいから行けない。忙しいから疲れた。忙しくて忘れた。要は忙しいことは、言い訳になる。でも忙しいことがかっこいいという風潮もなくはない。
 私は50年と少し生きてきて、あの時は忙しかったと思い出すことがない。忙しいというのはかなり個人の感覚によるものが大きいのだと思う。やることが多く、それがプレッシャーになりストレスに感じる。その状態を忙しいと言い、否定的になる。もちろん睡眠時間が6時間から3時間になったり、分刻みスケジュールだとそれはストレスになるだろう。やることや、やるべきことを把握できていないから人は忙しいと思う気持ちが強くなる。
 時間はすべての人に平等で公平だ。時間は自分で作るものだと思って私は生きている。「あなたは忙しくないからそんな悠長なことをいってられるんだ」という声が年の瀬の日本から聞こえてくる。

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