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ことばの育ちを支える環境_小さな種通信5

こんにちは、言語聴覚士&元保育士&子育て母のまりこです。

連休もすっかり思い出。今年の梅雨入りは早かったですね…。植物にとっては、恵みの雨のようですが…。

さて、ことばの育ちを支えることは、多くの保護者さん、保育者さんにとって大きなテーマかと思います。普段の生活の中でできる工夫をまとめましたので、ぜひ取り入れてみませんか?

なお今回も、サリー・ウォード著、「0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間 『語りかけ』育児」株式会社小学館 を多くの部分で参考にしています。


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1.「物の環境」と、「人の環境」が両輪

ことばの育ちを支える環境は、大きく分けて二つあります。

モノ的環境ヒト的環境の両方ともが、大切です。

ことばの環境は二つ


2.物の環境=いわゆる「環境」

お子さんの注意集中の力は、まだ発達途中です。

大人は、環境づくりを通して、集中の力をサポートすることができます。

安全に存分に遊べるような、家具やおもちゃの配置を。
  ※気が散りすぎる程 物が多い時は、片付けても良いかもしれません。
:静かで、人の言葉が聞きやすい場であることが大切。
    ※テレビやBGM等は、必要な時だけに。
光、温度、湿度:見落としがちですが、お子さんにとって快適に
服や靴感触サイズ感だけでも、気が散りやすくなることも。

※関連して…
  体調や生活リズムは、ことばに限らず、全ての成長と発達の土台です!


3.人の環境=主には、大人の関わり

主役はお子さん:遊び場面では、本人の関心や感じていそうな事に、大人が合わせて。大人は「監督」ではありません。お子さんの考えや、ペースが中心です。
明るく、楽しく、が基本:(大人も、気持ちがノッている時ほどよく学べますね!)
ゆっくり、はっきり、抑揚は大きく:言葉が聞き取りやすくなるため。
繰り返すその場で繰り返し使う・いろんな場面で、同じ語を使う。
大人が一対一で向き合う時間を日常的に確保する
 (簡単ではありませんが、気持ちの育ちの面にも良いことかと思います)

※お子さんが委縮する事があるので、「言ってごらん!」は避けた方が良い
    …命令する、無理に言わせる・答えさせる は避けるのが基本です。


いかがでしたでしょうか。

お子さんのことばの育ちは、周りの人との関係や、学業にも関連してくることから、子育ての一つの重要テーマかと思います。

お子さんの育ちはなかなかコントロールできるものではありませんが、環境や関わりを整えてあげることはできます!

モノ的環境ヒト的環境の両面を、今一度見直してみることで、より良い環境づくりをしてみませんか?


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ご質問、気になった点などございましたら、どうぞお気軽にコメントください!
次回のテーマは、「発音の発達」の予定です。

サポートエリアまでご覧いただき、ありがとうございます…! ゆっくりペースですが、コツコツと続けていきたいと考えています。