子供が親以外と旅するには、渡航同意書なるものが必要らしい
皆さんこんにちは、こんばんは。
現在はカルガリーからバーノンへの移動中です。今遠征は既にたくさん飛行機乗って世界1周しかけているので、今自分がどこのタイムゾーンにいるのかよくわからなくなっていますが。なんとか元気にやっています。
さて、今遠征はエストニアに始まり、それからカナダに入りました。お察しの方もいるかと思いますが、エストニアには小笠原コーチと豪君と3人で行ったので、娘は一緒ではありませんでした。
ではどうやって娘はカナダに来たのか。私の母、つまり娘からすると祖母と一緒に直接カナダに入国しました。
遠征の準備を進めていくにつれて、「親以外と入国するにはどうやら渡航同意書が必要らしい」ということがわかりました。なるほど?どうやって作るの?ってなりますよね。これがまた記事1本書けるくらい大変だったわけです。聞いてください。
渡航同意書とは
日本はハーグ条約というものに加盟しています。国境を越えた不法な子供の連れ去り防止のための条約です。そのため、親以外の人が子供と入国するために、その子供の親や法定後見人の渡航同意書が必要になります。私もついこないだまで知りませんでしたが、片親のみで入国する際ももう片方の親の同意が必要だそうです。なので本当は昨年も同じ書類が必要だったということになります。(何事もなくて良かった)
外務省のサイトはこちら
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html
渡航同意書の入手と記入
国によってフォーマットは違うようですが、カナダは渡航同意書のフォーマットがカナダ政府のサイトからダウンロードできました。ちなみにこれにたどり着くまでになかなか時間がかかりました。それっぽいフォーマットがいくつかヒットしてしまったためです。
ダウンロードしたPDFにパソコンで必要事項を入力して、印刷します。
こちらが参照したカナダ政府のサイトです
戸籍謄本の取得と英訳の作成
両親の身分証として戸籍謄本を取得しました。親子関係の証明になるためです。もちろんこのまま日本語のままだとカナダ人には伝わりませんので、英訳が必要です。
私の英語も公式文書にできるレベルではないですし、怪しい可能性のものはつぶしていこうというわけで、ネットで探して英訳する事業をしている方に発注。
翻訳代として4,540円でした。
渡航同意書を公証役場に持っていく
1番のハードパート。この渡航同意書を公証人の方に認証してもらいました。
必ず認証してもらう必要があるわけではないようですが、推奨されているようです。とにかく怪しいものは潰すべしということで、持っていきました。
この時に両親のサインも必要で、事前にサインを行うことは出来ないため、公証役場が開いてる平日に仕事休んで行かないといけない。というわけで、夫婦で平日に会社休んで行ってきました。
山梨は2箇所あるようです。私たちは甲府公証役場に行きました。
余談ですが、公証役場って遺言状書くところだと思っていたので(知識が浅くてすみません)、まさか自分がこの年齢で行くことになるとは思っていませんでした。
渡航同意書の認証代として11,000円かかりました。
やっとこれでコンプリート。娘はパスポートを既に取得していたため、今回新たに取得する必要はありませんでしたが、パスポートも必要です。娘は4ヶ月の時に取得したので、その時の写真で5歳までいきます。完全に写真は赤ちゃんです。
そしてカナダに入国するにはe-TAも必要です。子供の分も大人同様の手続きが必要です。
後は母が全く英語話せないので、念の為説明のお手紙を英語で書きました。私はスポーツ選手で、大会があってエストニアからカナダに入国するけど、娘は祖母と入国するよ。何日から何日までココにいるよ。などの情報を書いたものです。
では続いて、入国審査の結果です。
入国審査
その時私はポーランドからトロントへの飛行機内でした。機内WiFiもなく、無いものは課金しても使えないので、ヤキモキしながら乗っていました。
トロントに着いて母からのLINE
すごいビビってたのに、見せるのは今か今かと手に握りしめた書類を出す場面もなく、入国したようです。
もちろん、必要な場面もあるでしょうし、今回だけかもしれませんが、書類たくさん持って行ってたのでなんだか拍子抜け。
おそらく青木コーチと私の母と娘、そしてトレーナーさんの組み合わせが、怪しくない家族に見えたのでしょう。皆さんありがとうございます。
とても心配だったので、無事入国できて良かったです。
まとめ
今回の経験が、海外に子供と行く人の参考になったらなと思い書きましたが、正直あまり参考にはならないだろうなと思いました。
準備はしていくに越したことはないですが、違った場面(例えば違う空港とか、違う人が連れていたりなど)では違った展開になるかもしれませんので、この人はこうだったんだな、くらいに思っておいてください。
大人だけで遠征に行っていた頃とはまた違った貴重な経験をさせてもらっています。
今回の準備の途中で、ハーグ条約について調べたり、国境を越えた不法な連れ去りなどについても知る機会が出来ました。日々勉強であります。
というわけで渡航同意書のことはこれにておしまい。今回はカナダだけの話なので、国が違えばフォーマットも違いますし、必要書類も違うと思うのでまた調べる必要がありそうです。
おまけ
おまけ2
おまけ3
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