透明少女

昨日から、気温30度越えが各地で報道される。暑い。地球温暖化なんてここ数年騒がれた事があまりない。芸能人の不倫や選挙、センセーショナルな国内ニュースがザワつき影を潜めた温暖化がとうとう現れ出したのか。でもこの異常なまでの気温に報道とか、地球温暖化が…北極や南極の氷が…今すぐ地球を救うために、募金しましょう…二酸化炭素を排出するの防ぎましょう…環境破壊は加速しますよ…。あんまり聞かなくなったね〜てか石油の消費年数どうなったのよ。10年前の社会の教科書は、後80年もしたら石油無くなりますよって注意喚起してたけど、確実に減っているのだろうか?

確か、北極や南極の氷が全部溶けたら日本は沈没するって聞くけど、みんな意識しているのかな?
こういう問題意識ってやっぱり近づいてこないとわからないものか…

夏は、問題に向き合い、目を背ける季節かもしれない

Number Girlの「透明少女」を探していた。

高1の夏、まだ高校生の遊び方が分からず、定期的にカラオケにいって、PSPに没頭していた。

高2の夏、出会いを求めて夏祭りのイベントに積極的に参加する。訳もわからず、河川敷に2時間ずっと川を見る事があった。

高3の夏、あー来年は、今年と違う生活が待っているのかーなんてずっと考えていた。

2年間浪人していた頃、高3の夏の感覚がずっと続く。生活が変わる恐怖感よりも何も出来ない虚無感を感じる事が多かった。

大学は2年生の夏までが充実していた。あの時は、未来への恐怖と人間関係の悩みがなかった時期だ。

ある人は、問題を乗り越えたとき幸せを感じると聞く。強者の理論だ、と言葉を誤魔化せば簡単なのだが、あながち間違えではない。問題を解決することは、当たり前だか問題をなくすことを意味するからだ。ただすぐには解決できないとき、時間が解決出来るとき、どう待てばいいと考える。

高3の夏の悩みの解決方法は、勉強をして安全圏に入ることだ。夏の暑さでバグっていたのか?そんな単純な事に反発心を持っていた。未来を決めることの恐怖。悩みがなくなる事で虚無感が加速すると考えていた。

会社の面接の時、浪人や勉強していなかった事に後悔しているか?もし過去に戻れるとしたら、どう対処しますか?なんて聞いてくる。

社会はお前の選択は失敗していると認識しているかの確認が欲しかったらしい。その時は心の中で中指を立てながら、適当な事を言った。次は絶対中指立てて、正直に話そうと思う。

あの頃の葛藤の日々があるから、運命の透明少女に出会うために過ごした夏だから今がある。

どの選択をしても問題は自然とやって来る。人や社会も問題だらけだ。共に生きるしかない。

次、夏に出会う透明少女は誰なのだろうか?その時、出会う彼女に聞きたいことがある。

「やっぱり石油の消費年数は年々減っているのかな」

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